行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

年金生活者の新しい居酒屋

2017-07-14 10:28:31 | Weblog

3年前に居酒屋でごまかされないようにとブログで書いた。ゴルフの腕も歳をとるに付け、思うようにならないが、終わった後の一杯で盛り上がる。世にはあらゆるジャンルの居酒屋や焼き肉屋があふれている。ところが先日美味しい干物を出す居酒屋に入ったが、以前と様子が違った。生ビールだけは活きよい良く持ってきたが、肝心の干物が出て来るまで30分も掛かった。呼び出しボタンを押してもなかなか来ない。店内は閑散としているのに。要は絶対的人手不足と店員(外国人)の教育不足が原因だった。

そうした居酒屋事情でこのところ二回ほど昼間も利用できる「サイゼリア」を利用した。イタメシなのは承知で、サラダ、ソーセージ、ムール貝、生ハムとホッカチャ、ピザ、等を適当に取り、生ビールで乾杯の後、ワインはと見ると、クラシコ・レゼルバが2000円チョイ、ハーフサイズかと思ったらそうではない。目を疑ったが、ここでは直輸入だから出せる値段のようだ。残念なのは冷やしすぎで持て来たのでデカンタで暖めてから飲んだが、久々の高級ワイン?に皆喜んだ。精算も1人2000円チョット、あまりの安さにほんとかどうか、店員を呼んで確かめたほどだ。

サイゼリアの決算が11日、報道されていたが、純利益が49%の増益で、史上最高を記録し、節約志向の消費者の取り込みに成功したとのこと。店員のきびきびした対応と居酒屋に較べ店内が明るいのが良い。客層は高校生や主婦層で男はあまり見かけなかったが、値段の安価さと料理の美味しさで年金生活者の居酒屋となる可能性大だ。

http://blog.goo.ne.jp/ajimayukuo/e/bfe8f9d4fe7ba53c26e1333e7b54e09d

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癒される古代蓮

2017-07-12 14:56:37 | Weblog

昨日、K先輩の葬儀が昭島、広福寺で執り行われた。昨年の今頃、ゲートボールで真っ黒に日焼けした頑強な体からは想像がつかない。享年85歳、癌との短い闘いであった。

広福寺の境内では、2000年来といわれる古代蓮が咲いていた。人間の命の短さを思わせた。しかし、楚々とした美しさは悲しみを癒してくれる。明日はお盆、この時期にいつも咲くのも自然の冥利か

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加計学園問題依然として疑問は残る

2017-07-10 22:11:02 | Weblog
都議選の大敗後、自民党は加計学園獣医学部新設計画問題で国民に丁寧な説明をするとして野党の要求を飲んで閉会中審査が本日開かれたが、政府答弁はこれまでと変わらず丁寧な説明どころか依然として疑問が残った。

前川氏は答弁で、問題の経緯について「決定のプロセスに不公平で不透明な部分があると考えている」と指摘。「初めから加計学園に決まるようプロセスを進めてきたようにみえる」と語った。獣医学部新設4条件との関係は「合致するか十分な議論がされていない」と話した。官邸の関与については「私が直接指示を受けた和泉洋人首相補佐官が様々な動きをしておられた」と語った。
これに対し山本幸三地方創生相は国家戦略特区について「地元がきちんと提案するもので、国が勝手に決めるわけではない」と強調。「岩盤規制を突破するには、まず地域を限定してやるしかない」と述べ、加計学園のみ認めた経緯は適正だったとの認識を示した。
 
つまり、獣医学部新設4条件と加計学園選定の経緯、特に京都産業大学の申請が落とされた経緯など、山本創生相は明らかにするべきだ。又先の安倍首相の発言「地域に関係なく2校でも3校でもどんどん獣医学部の新設を認めていく」との矛盾点も明らかにすべきだ。安倍首相は「これまで国家戦略特区での加計学園獣医学部は法に則り段階を踏んで政治の入る余地なく決定した」と言ってるわけだから首相自らも出てきて国民に丁寧に説明すべきだ。ただ一校だけ認めた加計学園は安倍首相の関係先だし、内閣官房の萩生田官房副長官も加計学園関連大学の名誉教授だ。これの説明も今回はなかった。
 
形だけの閉会中審査でなく、安倍首相も出てきて、国民が納得する丁寧な説明が必要だ。
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何故賃金が上がらない

2017-07-08 23:16:07 | Weblog
有効求人倍率は1.49倍1974年2月以来の高さでバブル期を超え、新規求人倍率は2.13倍と経営者は口を開けば人手不足と言っている。確かに数字上は100の求職者に対し求人は149人、完全に売り手市場だ。ところが正規社員に限定すれば、0.99倍とそれほど逼迫してない。この辺が経済学と現実の差ではないか。経済学の常識では求人が1.5倍もあれば賃金は上昇する。
 
これから非正規社員対象の最低賃金の引き上げの季節になるが、日本の最低賃金は上がっても1000円と先進国の中では低く、しかも地域により格差がある。小仏トンネルを抜けるだけで東京(907円)と山梨(737円)では195円の差があり、6時間パートで1170円、8時間フルタイマーだと1560円もの差だ。愛知(845円)と静岡(783円)のように隣接地域からの人口流出が問題となる。今やパートの奥さんの一声で住むところも換わる。欧州では1500円で地域間格差無し、日本も全国一律1000円にすれば消費も増え、経済活性化になる。
 
一方正社員の方は連合の発表では賃上げ回答(平均賃金方式)は、金額で5,712円(前年比67円の減少)、率では1.98%(前年比0.02ポイントの減少)と企業が貯め込んでるのに情け無いほど低い賃上げ結果だ。私の勤めていた電機産業ではベアは月1000円と昨年より500円も低い。ところが上場企業の役員報酬は1億円以上もらってるのが530人と昨年の443人より増加している。三菱電機では平取でも1億2000万円ももらっている。正社員の方はボーナスもあり、長期安定雇用を考えて決めた額だと思うが、役員報酬との格差は開きすぎる。組合の力不足が賃金が上がらない原因の一つだ。
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EPA交渉、バターが話題にならない不思議?

2017-07-06 18:34:01 | Weblog
ワインとチーズが焦点となったEUとの関税交渉、大筋合意との報道でマスコミは歓迎一色だ。ワイン愛好家として大歓迎だが、欧州の他の食品は豚肉以外は報道されない。ポルチーニやトリュフも自由化,関税ゼロと解釈して良いものかきちんと報道して欲しい。
 
特に、一番身近なバターはどうなったのか?バター不足で毎年大騒ぎするのに今のところマスコミの報道なし。輸入バターには特殊な関税割当制度が適用されていて、一定の輸入量までは一次税率(関税35%)が課せられ、その枠を超えると二次税率(関税29.8%+1kgあたり179円)が課せられる。ただし、一次税率の対象は600トンと極めて限られた数量で、しかも関税を払えば自由に輸入出来ると思いきや出来ない仕組みだ。バターの輸入は農水省の天下り団体「農畜産業振興機構」による輸入業務の独占と言った信じられないことが行われている。これこそ岩盤規制の典型で安倍さんが何故放置しているのか不思議だ。
 
少なくともチーズ並みの関税でフランスの塩バターが日本でも自由に買えるようこの機会に岩盤規制にドリルで穴を空けてもらいたい。
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驕れるもの久しからず、都議選の総括

2017-07-04 16:43:24 | Weblog
都議選の歴史的な結果についてマスコミはいろいろ書いている。共通しているのは安倍一強内閣の驕りが招いた敗北だということだ。もちろん都議会を牛耳っていた巨大勢力のボス支配が何でも出来ると驕ったことが第一の敗因であるが、取り巻く応援団のこれが日本の政治家かと呆れる言動も驕りからきたものだろう。
 
驕れるもの久しからずとは平家物語の有名な一節だ。
祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、
盛者必衰のことわりをあらわす。
驕れるもの久しからず、
ただ春の世の夢のごとし。
たけき者も遂には滅びぬ、
ひとえに風の前の塵に同じ。
 
盤石と思えた政権も、崩れ出すと早い。今日本に来ているブリューゲルの有名な「バベルの塔」はいろいろな説があるが、ノアの箱舟の後、どんな洪水でも大丈夫な高層シティを建設して、神の鼻の穴をあかしてやろうと最新の技術を駆使したわけだ。ところが高層階へ積み上げる段階で神は人間の驕りを罰するために崩壊させた。
歴史的に見ても人間は高い地位に昇り、権力や金力を握ると、驕り高ぶる。かつての秀吉が見事な見本だろう。現代民主国家では言論報道の自由が機能している国ほど権力者はマスコミ嫌いになる。マスコミと死闘を繰り返しているトランプ大統領はその典型だし、執拗にマスコミ批判を繰り返す自民党幹部も驕りの罠にはまってしまった。
 
日本には良い俳句があり、ことわざになっている。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
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小池百合子の圧勝

2017-07-02 22:50:08 | Weblog
16日のブログで都議会正常化へ新しい風をと書いた。まさに今日それが実現できて喜ばしい。小池新知事の神通力がこのところ、「決断が遅い」などとの批判もあり、弱まってきたのではないかという見方もあったが、この選挙結果は神通力を加速させるものだ。
 
その背景には自民党の相次ぐ失策も力を貸した。終盤になり、稲田法相の違法選挙応援演説への対応で、マスコミ批判を二階幹事長や麻生副総理が展開したのは大失策だった。まるでトランプ大統領の行動を想定させられた。またいつもの都議選の慣例どおり、秋葉原での安倍首相の応援演説は首相が得意のヤジで反自民が盛り上がってしまったことも失策だ。
 
それにしても小池百合子という政治家はたいしたものだ。最初に私が彼女を知ったのは1987年エネルギー関係のNGOの機関紙に私がフランスの核燃料処理所の見聞録を連載した時で、同じ紙面に、小池さんがアラブやイスラムについてのエッセイ「アラビアン ライフ」を連載されていた。当時はどっかの局のニュースキャスターで、カイロ大学卒という珍しい経歴が印象的だったが、当時の小池さんと同じ人物かと思うほどだ。
 
とりあえず、公約でもある透明性ある都政をどう運営して行くかが大きな課題で、国政への関与などは考えない方が良い。今回都議選の大きな成果の一つは女性議員が大幅に増えたことで、かつての都議会では女性への蔑視発言が平然と行われた負の歴史もある。これからは女性の視点からの政策も多く実現できると期待したい。
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