行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

昭和記念公園、修善寺桜見ごろ

2020-03-13 15:23:28 | 散歩

ついにWHOはパンデミックを宣言、換気のない室内での会合は避けよう、手洗いを励行しようとテレビではしきりに放送、一方学校は休校、図書館、公民館も閉鎖、行き場のない国民は籠もっているのが一番なのだろうか?こういう時こそすがすがしい春の空気に触れ公園に出かけよう。

昭和記念公園は河津桜が散りかけ、修善寺桜が満開だ。こぶしも水樹も、ミツマタも咲き誇っている。いつもは中国系や東南アジア系の人々が多いが、いなくなり、休校のため学童を連れた母親が目に付く、ここは犬の散歩もできるのでリードを長くして飛び回っている。

河津桜 残堀川沿い

修善寺桜 残堀川沿い

立川口のこぶしも満開

昭島口、バーベキューガーデンの河津桜とミツマタ

土佐水樹満開の林 サイクリング道路沿い

2週間後はソメイヨシノも満開になる。夜間照明も設置されて準備万端だが、コロナ騒ぎで夜桜興行は中止との掲示

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春闘回答始まる、悪化する景気に歯止めが掛かるか

2020-03-11 22:29:14 | 労働

本日、先陣を切って例年どおり金属労協の回答が大手組合で出された。輸出企業であり、かつ中国を中心に海外生産拠点を有する企業が多く、その成り行きに注目していたが、予想以上に労使が頑張ったという印象が強い。コロナショックで全く先行きが判らないで、輸出企業にとって厳しい円高の中で昨年より大幅な減でなく、大部分の企業で昨年並みで踏ん張った。

トヨタはベアがゼロだったが、電機などは軒並み1000円のベアを確保し、かつ産業別最賃も1000円増とした。特に目立ったのは、日立が1500円のベアと一時金年間6月満額を引き出したことで、経団連会長企業ということもあって景気への配慮も意識したのではないだろうか。

時代を感じたのは、パナソニックがベア1000円分の中、500円を確定拠出年金にまわしたことで、老後年金問題に、若い世代に関心を向けさせる取り組みで、春闘史上初めてだ。中小企業を多く組織しているJAMでは大手の組合がベア平均1624円のところ、組合員が300人未満の労組は月1752円、100人未満は同2000円のベアを獲得し、人手不足の折、賃金格差を少しでも埋めようとした姿勢が読める。

交渉の中では、「人への投資」もテーマともなり、今更感がするが日本企業労使の伝統を再認識してほしい。非正規社員への取り組みも交渉で話し合い、電機では産業別最賃だけでなく企業内最賃も決めてることは評価できる。景気は確実に悪化するので、これから妥結する組合もこの先陣を切った回答を上回る結果になれば、個人消費の落ち込みに歯止めが掛かることを期待したい。

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EUの最低賃金2020

2020-03-09 18:39:27 | 労働

EUの最低賃金、各国により週給や日給、時給で決めているので、月給に換算したものを発表している。スペインは2019年社会党のサンチェス首相が22%の大幅増で1050ユーロと大幅アップしたが、中小企業の猛反発で今年は6%の小幅引き上げとなった。それでも日本の増加率よりおおきいだろう。尚デンマーク、イタリア、オーストリア、フィンランド、スエーデンは全国最賃はなく、産業セクター別最賃制をとっている。特に北欧は法で決めるのでなく、あくまでも労使の交渉で決めるという労働側の強い立場がある。コロナ騒ぎで春闘も霞んでしまったが、貧困層対策として最賃の全国一律化と時間給で1200円ぐらいを目指してもらいたい。

 
Country Jan. 2010 → Jan. 2020  2019 2020 前年比増
 Belgium
€1,387→€1,594
€1,594 €1,594
 0%
 Bulgaria *
€123→€312
€261 €312
 20%
 Croatia *
€385→€546
€506 €546
 8%
 Czechia *
€302→€575
€519 €575
 11%
 Estonia
€278→€584
€540 €584
 8%
 France
€1,344→€1,539
€1,521 €1,539
 1%
 Germany *
€1,440→€1,584
€1,557 €1,584
 2%
 Greece *
€863→€758
€684 €758
 11%
 Hungary *
€272→€487
€464 €487
 5%
 Ireland *
€1,462→€1,707
€1,656 €1,707
 3%
 Latvia
€254→€430
€430 €430
 0%
 Lithuania
€232→€607
€555 €607
 9%
 Luxembourg
€1,683→€2,142
€2,090 €2,142
 2%
 Malta *
€660→€777
€762 €777
 2%
 Netherlands
€1,408→€1,654
€1,616 €1,654
 2%
 Poland *
€321→€611
€523 €611
 17%
 Portugal *
€566→€741
€700 €741
 6%
 Romania *
€142→€466
€446 €466
 5%
 Slovakia
€308→€580
€520 €580
 12%
 Slovenia
€597→€941
€887 €941
 6%
 Spain *
€739→€1,108
€1,050 €1,108
 6%
 United Kingdom *
€1,194→€1,760
€1,597 €1,760
 10%
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コロナウィルス騒動があぶり出した政治の無能さ

2020-03-07 22:49:29 | 事件

今回のコロナウィルス騒動は何時終わるかまだ判らず国民は不安状態、とりあえず外出は控え、外出する場合マスクを着用、買いだめして巣こもり、といった行動を取って自衛するしかない。従って、スーパーの棚からは先ずマスクがなくなり、今や石油ショック時のトイレットペーパー騒動が再現されている。
政府は基本方針なるものを出しても、次の日には学校の閉鎖を首相が記者会見で発表、共稼ぎの親は学童保育に殺到、学童保育は満杯になるので、自治体は教室を開放して受け入れ、対応に教員を当てざるを得ない。新たに発生した学童保育生徒は教室から出されたが、翌日は別の教室に戻って勉強、これで感染の確率が下がるのだろうか?

熱が出て、喉の痛みが生じてかかり付け医に駆け込んでも、医者はコロナかどうかは検査しなければ判らない。保健所からは検査が出来ないと言われ、患者は不安に駆られる。こんな状態が1か月ほど続き、PCR検査について、ようやく3月6日から保険適用となり、今後は医療機関の医師が必要と判断すれば、保健所を介さずに検査できるようになった。諸外国からは日本と韓国を比較し、日本の感染者数(420対7041)が少ないことに疑問を感じているようだ。アジアタイムスは比較表を記載し、オリンピックをひかえた日本政府の恣意的な行為ではと憶測記事を載せている。

民間のベンチャーが簡易検査装置を開発したが、検体試料が手に入らない(出さない?)ので完成しないといったもどかしい状況であったとテレビ東京は報じていた。検査費用、及び各種娯楽、スポーツ施設の一斉休業、学校閉鎖による給食材料の余剰、等経済的な損失を安倍首相は全て政府が負担すると連日繰り返しているが、国民の不安を払拭するには遠い。

ドタバタ劇は昨日も、今頃になって中国、韓国からの入国を制限すると言いだし、インバウンドの経済的損失だけでなく、携わる人々の生活を混乱させ、不安感を助長させている。これも保証対象なのだろうか。そんなことより今後感染者が検査態勢が整い次第、増加すると思われるが、患者の受け入れ体勢をどうするのか明確にしてほしい。。

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コロナ対策、雇用と賃金の保障を忘れては困る

2020-03-05 18:38:04 | 労働

人事院は3月1日、新型肺炎に関連して休まざるを得なくなった国家公務員について、正規・非正規を問わず賃金を全額補償することができるとの通知を行った。「出勤困難休暇」として、賃金の全額を保障することになる。総務省は自治体に対して「本通知を参考に適切な対応をお願いします」との文書を送った。自治体の場合、国と同様の措置が義務ではないため、今後、職場でどう実効性を持たせるかが課題となる。

一方民間に対しては、観光事業や緊急事態の北海道地域に対し、厚生労働省は雇用調整助成金で休業した労働者の事業者に大企業は3分の2、中小企業は5分の4支払うと発表している(注)。しかし、3月に入り、スポーツジムや飲食店が要件基準の売上げ10%減が続出することになるだろう。この雇用調整助成金は1970年代の不況時に導入され、終身雇用制の中で雇用を守るために導入され成果を上げたものだ。現在は非正規社員が3割を超えており、非正規社員への適用が重要なポイントとなる。非正規でもこの助成金で雇い止めが防げるか?雇用契約の延長がされない場合は雇用保険でカバーする方法も必要だ。

一方、コロナの影響が少なく経営は継続できる企業でも、UAゼンセン労組では感染が懸念される症状があっても、収入減などを心配して休めない労働者に安心して休んでもらうため、病気休暇制度の導入と国の助成も求めている。パート労働者は年次有給休暇の付与日数が少なく、休みにくいのが実情だ。企業が、感染の疑いのある労働者に有給で休暇を命じる「隔離休暇制度」についても普及対策を求めている。

雇用構造が多様化しており、特に非正規社員に目配りをした対応が必要で、かつての派遣切りのようなことは避けなければならない。

注、新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金の特例措置拡大
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_09941.html

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イタリア、ピエンツァ異聞

2020-03-03 23:13:42 | 海外

先日、ピエンツァについては紹介し、ペコリーノチーズが有名とふれた。街を歩いていたら、お土産屋さんに可愛いイノシシのぬいぐるみを見つけた。イノシシの描かれたTシャツもそして肉まで売っているのに驚いた。リストランテではイノシシの赤ワイン煮など美味しい郷土料理があると聞いた。時間の関係で残念ながら試食はできなかったが何故ここはイノシシなのか?

イタリア、フランスの珍味トリフ、この茸地面には出ていなく、人間単独では採取できない、豚が鼻をきかせて掘るので、豚が食べる前に採取すると聞いていた。ところがここピエンツァでは豚を使わずイノシシを使うという、従ってイノシシ料理が名物になっている。探し当てた好物の茸を取り上げられ、その後人間に食べられるとはイノシシには災難。

日本の桜によく似たアーモンドの花が満開、ひな祭りにも合う

トスカーナ・オルチャ渓谷をピエンツァから望む、街道沿いの糸杉がアクセント

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今月のワイン ランブルスコ

2020-03-01 18:33:21 | ワイン

先月、イタリアのモデナを訪問した時、飲んだワインが名産品ランブルスコ、エミリオロマーニャ州は平野で、モデナ周辺は見渡すかぎりワイン畑、このワインは微発泡性で、爽やかで口の中がサッパリする。出されたラザニアに良く合った。一杯3ユーロ、ボトルでも7ユーロと水と同じ値段だ。年金生活者のワインに認定、しかし生産者はメディチ・エルメーテ、おそれ多くも名門メディチ家のワイナリーだ。

かつてイタリアでは安ワインとして扱われていたランブルスコ、イメージを払拭したのが「メディチ・エルメーテ」だ。フラッグ・シップのコンチェルトが、2008年ヴィンテージにガンベロ・ロッソ誌で最高評価、トレ・ビッキエーリを獲得以降、11年連続(2019年現在)でトレ・ビッキエ―リを獲得し続けている。

メディチ家は多くのファミリーを持ち、イタリア各地で根を張っている。ロワールの古城シュノンソーでメンディス・メディチがフィレンツェから嫁ぎ、仏王アンリ2世王妃としてフランスに料理(フランス料理の原型)を伝えた話は聞いた。同じフィレンツェのメディチ家の流れを汲むメディチ家の末裔アルベルト・メディチがワイナリーに心血を注ぎ、ランブルスコの名声を成したとは初耳だった。
日本ではコンチェルトDOCを1500円で買え、普段のみなら1000円前後のものもある。

 

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