日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日、首位と2打差の3位から出たプロ1年目の神谷そら(20)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算12アンダーで大会史上6人目の初出場Vを果たした。3日目までは小祝さくらが10アンダーで首位、2位西郷真央9アンダ-、3位神谷そら8アンダー、4位稲見萌寧7アンダーとメジャー大会らしく強豪がひしめき、その中で唯一ルーキー神谷が挑戦するという絵に描いたような図式だった。
最終日、前半で3バーディとした神谷が小祝を逆転、10番で12アンダーまでスコアを伸ばし、小祝が10,12番でボギーをたたき、3打差まで差を広げた。しかし小祝は15,17番でバーディをとり、1打差で最終ホールをむかえ、緊迫した場面となった。神谷は新人ながらすでにこうした場面を経験しており、百戦錬磨の小祝がバーディパットを外すと、短いパーパットを残す寄せでメジャー制覇となった。
神谷の3Rと,最終日の追い上げは8月のNEC軽井沢でも見られた。神谷は3日目コースレコード「61」で終え、最終日もフィールドベスト「66」で回り、プレーオフに持ち込み、菅沼菜々の初優勝への壁となった記憶が残っている。その時のブログで「最終ホールで神がかった神谷そらに並ばれて、プレーオフとなった。1ホール目は両者ボギーで分け、2ホール目、バーディで菅沼が神がかりを振り切った。それにしてもツアールーキーの神谷そらは飛距離も出るし、凄みを感じる」と書いたが、今回は小祝という実力者相手に競り勝った。
神谷の勝因はロングホールをアイアンで2オン、ドライバーがラフに入ろうが気にせず飛距離の武器を活かした。最終日のパーオン率は半分だ。