花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

タコの残骸で

2007-08-27 | 花・風景・旅・他
さて、お茶事に持って行った「タコとひよこ豆」のサラダの評判は
切って混ぜるだけの簡単料理の割には好評でしたが、意外にもひよこ豆をご存じなかった方が多かったこと!

ひよこ豆は前日朝から水で戻して夜塩少々で煮て冷ましました。
刻んだタマネギとオリーブオイル、ビネガー、塩胡椒、と合わせ冷蔵庫でお休み。
翌朝タコの足を薄切りにして、きざみパセリとともにマゼマゼして保冷剤を乗せて持ち込みます。

余談ではございますが、タコは結構塩味が強かったからと、お茶人はちょっとばかりお年を重ねられた方々が多いのでという事情で少し薄切りにしました。

決して口に出しては言えませんが!



そしてタコの残骸・・・その後は


やっぱり 「たこ焼き」 
いやいや「蛸ご飯」もいいかなぁ

と思いつつも、「勝沼の白ワインあるしぃー」ってことで煮込んでみました。


せっかくなので2種!
両方とも以前ブログに載せたことはあると思いますのが一応簡単に作り方も。
茹で蛸を使ってるので時間さえあれば手順は超簡単♪



タコのトマト煮込み
残ったひよこ豆も一緒に



鍋にオリーブオイル、ニンニク、唐辛子を入れて火にかけて香りが出たら取り出し、タマネギみじん切り(めんどうならなくても)を入れて半透明になったら水煮のホールトマトかカットトマト、ローリエ、白ワイン、タコ、セロリも入れちゃって、塩胡椒で味加減をちょこっとしたら蓋をして中火にかけて沸々したら極弱火でひたすら30分以上煮込みます。 途中水分が少なくなったら水を足しましょう。

タコは煮るとちっちゃくなっちゃうので大きさに注意です。
茹で蛸で作ってるのでもともと塩味がありますから塩加減も注意。
柔らかくなった頃にかき混ぜるとタコのイボイボ(←吸盤)が取れちゃうので混ぜないように。



そして、煮たこの冷製


出汁、みりん、薄口醤油=8 : 1(1より気持ち少なめ) : 0.5~0.6 (茹でタコに塩味があるため)にタコを入れてこれもひたすら煮るだけ。


30以上煮て粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やします。
器に盛ったら溶き辛子をトッピングしてできあがり。




どちらも十分煮込むとやわらか~いんです。


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朝茶事についてちょこっと知識

茶道のお稽古で日々習っていることはお茶事で行われることの一部一部の割稽古です。そしてお茶事は季節やシチュエーションにより形態がいろいろあるのです。

暑い夏、
早朝5~6時に始まり日が高く昇る前までの3時間程の間に食事~濃い茶・薄茶とお客様をもてなすのが朝茶事だそうです。
遠くからいらっしゃる方もいるためそんな朝早くから集まれませんから実際おとといは9時始まりでしたけど。

朝茶の流れは=
初炭~懐石~中立ち(座をあらため軸を花に変えたりします)~濃茶・続き薄茶
となります。


お茶事の懐石は亭主が作ったりお料理屋さんに頼んだりするのが一般なのでしょうが、これもお稽古の一環ですからみんなで作って持ち寄ります。
私の担当はいつも強肴(進肴)=酒の肴のことで、他の向こう付けや、煮物椀、焼き物(朝茶事は焼き物はありません)、八寸とだぶらなければ何でもいいようです。

今回は半東でしたので(亭主の補佐役)準備のために8時集合なのでちょっとばかり手抜きさせていただいて、切って混ぜるだけという「タコとひよこ豆のサラダ」となったわけです。



始めて袖を通した絽の着物
いくら薄手の生地だってやっぱり暑い・・・です