花暦 [ hanagoyomi ]

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「週末ごはん」とお気楽日記

勝沼のワイン

2007-09-04 | 週末ごはん・お酒
いつも通り関係のない話から入りますが(ごめんっ)、昨日とあるお店でワインの試飲をしましたところ"マヨネーズの香り"のする赤ワインがありました。

マヨネーズ・・・好きなんですが後でムネヤケするのでちょっと苦手なときもあったりします。 しかし・・・マヨネーズ香ってワインで聞いたことない。

オーク樽を使ったかどうかはわかりませんが、考えられるのはその影響のようですけど。 



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始めて飲んだ甲州ぶどうの白ワインの印象は「香りはあるけど色も何もかもなんかうすーい」でした。 それが今では日本の白ワインはやっぱこれよね、と思うようになったのはワインが変わったのか?私が変わったのか?

思えば日本のワインって以前はビンテージの表示なんて見かけなかったような・・・それが今や当たり前のように記されてません?(ないものもありますが)

毎年新酒を出すのが当たり前だったからか、それとも異なる年をブレンドするのが一般だったからなのかわかりませんが・・・ 何にしても意識は変わったのではないかと思うとともに美味しいワインがぐんと増えたようにも思うのです。



この夏訪ねたワイナリーは3社=大和葡萄酒、中央葡萄酒、丸藤葡萄酒工業。

中央葡萄酒は我が家の勝沼/甲州ワインの原点です。



丸藤葡萄酒を訪ねるのはここのおっちゃん(=社長の大村さん)とお話しするのが一番の楽しみであったりもします。
一見怖そうですが、とっても気さくでワインの知識なぞたいしてない私にもいろいろと話してくれますし、勝沼の世間話みたいなことも歯に衣着せぬ物言いで聞かせてくれます。 
ルバイヤート(丸藤)のファンであり大村さんファンでもあるという人はきっとたくさんいるんじゃないでしょうか。

そんなわけでここに寄ると話が楽しくてつい長居してしまうのです。 ワインも入ってまるでスタンディングワインバーでワイワイしている気分♪(迷惑な客です)


購入したワインは↓↓


丸藤葡萄酒工業/ルバイヤート甲州樽貯蔵2006・中央葡萄酒/グレイス甲州菱山畑・グリド甲州
2,200 / 2,000 / 1,575




丸藤葡萄酒工業/ルバイヤート甲州シュール・リー2005, 2006
1,660
2005は成城石井にて購入




大和葡萄酒/鳥居平甲州2002・古代甲州2003
2,100 / 1,575
古代甲州は樹齢100年を超える古木の枝分けをして作られたぶどうを使ったもの
(古木のクローンとはいえ、同様の実がなるものなのかどうかは疑問ですが)



普段口にする機会の多いシャルドネやソービニヨンブラン等の白ワインと比べると大半のやや辛口~辛口に仕上げた甲州種のワインは淡く、それは日本の気候や食に合うものだと思います。


では、今年試飲した私なりの印象をつらつらと書いてみますが、よく言われるワインの香りや味の表現はできませんのであしからず。


まずは、始めて飲んだ大和葡萄酒のワイン。
*鳥居平甲州はやや辛口、少し華やかな甲州ぶどうの香りとほのかな甘味にすっきりした酸味もありますが、温度の違いか飲んでいるうちに酸味がだんだんと前に出てくる気がします。
*古代甲州は鳥居平よりはやや穏やかな香りにドライなすっきり辛口。 


丸藤葡萄酒工業のルバイヤート甲州シュール・リーはワイナリーではすでに2005は販売終了となり2006に切り替わってますが成城石井でみつけて飲み比べなんてことをしてみました。
2005は1年長く置かれてるわけですから正確な飲み比べとはいきませんが、そんな違いのわかる女でもないですから細かいことは気にしなーい。
とはいえ、ニブイ私でも比べればちょっとは違いがわかる気がします。


*昨年、2005を飲んだ時は前の年と比べ何か物足りなさを感じたのですがその印象は変わらず。それでもここの甲州シュールリーは好きです。
*2006は逆に甘味・酸味・苦み等すべてが強くなったような、濃いというより何となくまとまりがないというか。 しばらく時を置けば落ち着いて変わるんでしょうか? 


丸藤の方曰く、2005を試飲された女性に『日本酒みたいー』」(色が淡いことを言ったようです)と言われたのが気になってちょっと色がつくようにとしたところやはり味に影響が出たようで「残糖感があるんです」と。難しいのですねー、お酒造りは。


日本酒を「まるでワインみたい」と言うことはあってもワインを「日本酒みたい」って言ったらそりゃ気になりますよね。
ちなみに、もうこの世には出回ってないと思いますがルバイヤート甲州シュール・リー2004はヒジョーにおいしかった記憶が鮮明に残ってます。


*グレイス甲州の(中央葡萄酒)菱山はいい出来だそうです。 やっぱり菱山畑のものはワンランク上なのでしょう、たしかに普通の甲州シュール・リーよりずっと香りもコクもあります。 
ワイナリーで試飲したものの買うには至らなかった甲州ビンテージや甲州(シュール・リー)はすっきりドライな仕上がりですがビンテージはちょっと酸味が多いような?


*しばらくぶりに口にして今までの印象と変わったのがグレイスのグリド甲州。
やや辛口とされてますがいつのまにかちょっと辛口に近づいたように思います。 よく冷えてたのでそう感じたのかもしれませんが甘味もあるかわり苦みのようなものも感じた以前のものより好きです。
===後日記//自宅に買ったものを飲んだところやはり以前のままで試飲の時の辛口寄りになった感はありませんでした。 訂正します。


*樽貯蔵については、割合香りが繊細に思われる甲州種に樽香が合うのか疑問に思ってるんですが、たまに買ってみています。 これは買っただけでまだ飲んでないので後日に。
 


さて、赤ワインですが
ビンボーな私には日本の赤ワインはまだまだ内容と値段の折り合いがつかないんじゃないかと思えてならないのですが・・・どんなにしても人件費、設備費のかかる日本では無理な望みなのでしょうか。


日本産メルローなどを使ったワインも好きではない香りだったり、渋いだけに感じたりというむかーしの記憶よりはずっとずっとおいしくなった気がします。が、おいしいものは高い! 
ちょっとお手頃な国産種のベリーAで造ったワインのグラニュー糖を焦がしたような感じ(ワイナリーの方はジャミーなって言ってました)はどうも苦手ですし。 これはあくまでも私の好みなんですけどね。


それでも丸藤葡萄酒工業の赤ワインは応援の気持ちもあってちょっと奮発して買うことにしています。 今年は塩尻産メルローを使ったものでたしか3,600~3,700。
色はそう濃くはなく中口のどちらかといえばちょっと軽口よりでしょうか?12ヶ月樽熟ですが新樽ではないのでやさしい仕上がりとのこと。 と言われるとそうなのね、と感じます。(←断固とした自分の表現がないもので)


3千円出せばルミエールの赤も良かったと記憶してます。
中央葡萄酒もいい赤ワインを作っているらしいのですがそのクラスは有料試飲なので試したことがありません。貧乏性ですから。





丸藤葡萄酒工業のワイナリーで試飲させていただいた中で同社の他の赤と比べダントツにおいしいものがありました。
それはたまたまその日特別に開けたもので普段は試飲用は用意してないとのこと。

何せ5千円代の高級品なんですもの!
せめてこれが2,500円~3,000円くらいだったら・・・と勝手な思いを蔵主に訴えるのでした。