花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

エポワス大好き

2007-09-06 | 週末ごはん・お酒
そのとき私はまだ3~4歳の小さな子供で、歳の近いおねえちゃんはいましたが身よりのない孤児でした。

「おなかすいたよぉ、おなかすいたよぉ」
そうはいっても食べ物はなし。
近くで遊んでいる子はおいしそうなサンドイッチをたっぷり持っているのに決してわけてくれません。

「おなかすいたよぉ、おなかすいたよぉ」

おねえちゃんが「私が探してきてあげるから」と言って走っていきます。もらえるあてもないのに。

一人取り残された私は空腹と心細さでとうとう泣き出しました。
悲しくて、悲しくて とっても悲しくて。

心が張り裂けそうなほど悲しいけれど、声が出ません。
ただただ涙があふれます。


・・・というところである朝目がさめました。
目の覚めた私は、前夜の食べ過ぎでまだお腹いっぱい状態で胃もたれしておりました。

ええ、錦糸町の居酒屋さん「井のなか」で店主・工藤さんのいつもの爆弾的攻撃料理が〆でどーんと(一人前ですからそんなすごい量ではないですが)出され、おなかパンパンで帰ったものですから。 だいたいはおいしいお料理ばかりだけど、たまに「ん?なんで?」というアイデア料理もある工藤さんの料理ですがこの日は料理長の佐久間さん作はもちろんのこと何もかもおいしいものだらけ。 どんなにお腹が苦しくてもおいしいものは食べずにはいられませんもの!


なのに、なんでそんな夢見たんだろう???


*注 現実の私はもちろん孤児ではありません。


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かわいそうな出だしに一瞬でも涙しそうになった方、もうしわけありません。


やっと本題です。



エポワス(エポワッス)
だーい好きなチーズの中でも自分ランキング上位に入ること間違いなしのウォッシュチーズ



エポワスはおフランスのブルゴーニュ地方エポワス村のウォッシュチーズでワインのぶどうの搾りかすから作られるブランデーの一種、マール酒で洗いながら熟成させるのだそうです。

賞味期限は8月15日だったのですがウォッシュチーズはとろけるくらいにならないとおいしさの神髄を発揮しないのでさらにそれから半月待ちました。 写真は冷蔵庫から出してすぐだったので堅そうに見えますがしばし常温に置くと中が割合トロリとします。 が、これではまだ満足がいかずさらに1週間・・・トロットロのエポワスのできあがり。 やはりこうでなくっちゃ。待った甲斐があるというものです。

同じブルゴーニュのワインがなかったのが残念でした。



いつものニンジンサラダに戻した干しぶどうを混ぜています



ニンジンサラダは何度もブログに登場していますが、ピーラーでひいてオリーブオイル、ワインビネガー、レモン、タイム、塩胡椒のドレッシングと和えたものです。



ニンニク、ベーコン、タマネギ、水煮トマト(クラッシュ)の簡単アマトリチャーナ風
日本人なのに、お蕎麦やおうどんよりも断然パスタ料理の頻度が多い我が家