花暦 [ hanagoyomi ]

週末しかまともな料理をしない
ノンベイで食いしん坊なオンナの
「週末ごはん」とお気楽日記

丹後半島城崎温泉親子旅 -2-

2008-04-16 | 花・風景・旅・他
つづきです。


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宮津の宿に荷物を置いた後は周辺を散策しました。

明治29年に建てられた木造のカトリック宮津教会。 毎週ミサが捧げられる現役の聖堂としては日本最古だとか。
フランスから輸入したガラスのステンドグラスと畳敷きの床が印象的。






丹後と言えばタンゴ・・・(しつこい?)ではなく丹後ちりめん。私も何枚か持っております。
というわけで丹後ちりめんのお店に行くもお休みのよう。さらに円山応挙の門下20人が手がけたという天井絵を見に智源寺に行けば改装中。
がっくり方を落としつつ、旧家をそのままに残し今もなお醤油造りを続ける袋屋さんと今では老朽化のため保存展示施設となっている三上家を見学しに向かいました。



今も醤油を作る袋屋




この袋屋さんの前で観光マップを広げていると、自転車で通りがかりのおばちゃんが「ここはお醤油屋さん、三上家はもうちょっと先」と声をかけていきます。
さらに三上家方面に歩いていってまがる路地を探していると聞いてもいないのに、三上家とも言ってないのにバイクの手入れをしていたおっちゃんが「三上家ならこっちからも行けるし・・・」と教えてくれました。
まぁ、この町のこのあたりの見どころと言えばそこしかないからなのかもしれませんが、観光客にやさしい町の人たち、うれしい出会いです。  



旧三上家



三上家は屋号を元結屋(もっといや)とし、江戸時代に廻船業、糸問屋、さらには造り酒屋も営んだという、宮津城下の町政に深く関わった豪商です。
1783年築の主屋に、新座敷、庭座敷、酒造施設、茶室など6棟で構成されておりその繁栄ぶりがうかがい知れますが家の人たちの暮らしぶりは非常に質素なものだったそうです。




酒造りにかかわる道具や施設



昭和30年代の米とぎ機






元は1776年に建てられたものの天明の大火で焼失、それを教訓に防火にすぐれた蔵作りになっています。 

観覧料は現在350円ですが、主たる部分をわかりやすく丁寧にガイドしてもらえるので一度は是非立ち寄っていただきたい場所です。


だいぶ空気も冷たくなってきたので宿に戻り温泉であったまります。 その後はお待ちかねのお夕食♪ お出汁が香りよい手間暇かけたお料理の数々・・・中でもイサザ鍋は絶品でした。
イサザは成長しても5㎝という透き通った体をした淡水魚でシロウオともいわれます。 また琵琶湖で捕れるイサザとは別物だとか。 死ぬと急激に鮮度が落ちるため生きたまま流通させるのだそう。
3、4月の季節限定ものです。


イサザと出汁、フキ程度しか入っていない小鍋に初めは「しょぼいー」とがっかりしたのが一口イサザを食べたらそのおいしいこと! お鍋は卵とじにしていただくのですが、魚の卵とじってあまり好きではなかった私がおいしさにノックアウトされました。 これはわざわざその地に行ってまで食べたい逸品です。 写真がないのが残念。

焼きものはサヨリを仲居さんがその場で炭火で焼いてくれるという贅沢ぶり。 しかも合わせサヨリといって開いて一夜干しにしたサヨリを2枚合わせて外は香ばしく中はしっとりと焼き上げるのです。

お風呂も心地よくつかえ、トイレには消臭スプレーつき、洗面も部屋に2カ所というすばらしいもてなしの宿でした。



では、いよいよKTRの運航する1日観光バス「丹後浪漫す号」で丹後半島を周遊します。
ルートは天橋立を見下ろせる傘松公園~舟屋が見られる伊根町~丹後の突端、経ヶ岬~鳴砂文化館~コウノトリの郷~城崎温泉です。

お客さんも全員乗車してさぁ出発!!

・・・・・ん? うちの家族3人しかいない。
ええぇぇぇーーーーーーっ!? 


たった3人に運転手(←あたりまえだけど)とガイドさんつき。 ずわい蟹(このあたりは松葉&間人蟹)のシーズンも終わり、春休みも終わり、ちょうど端境期のようです。

傘松公園のケーブルカー/リフト、伊根町の遊覧船、鳴砂文化館とコウノトリの郷の入館入園料こみで1人4,400円という格安なのにありがたいやら申し訳ないやら。


お楽しみの天橋立の前に元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)で参拝します。
元伊勢とは天照大神が伊勢神宮内宮に祀られる前、一時的に祀った伝承を持つ神社・場所をいうそうで日本全国に何箇所かその名称をもつ神社があるようです。





では、いざ天橋立へ







さあ、天橋立見物です。 天橋立を隔てて昨日散歩した場所と対岸の笠松公園にケーブルカーで上りお約束の「股のぞき」をしましょう。



女たるもの、美しい天橋立の姿に負けぬよう美しく股のぞきをしなくてはいけません。
体力と柔軟性に自信のある方は是非美しい股のぞきをしてください。

まず、股のぞき台の上に立ち、天橋立の位置を確認します。 股のぞきしながら探すのは大変です(byガイドさん)
足を肩幅より少し広く開いて背筋を伸ばし手も同じ幅でバンザイをするように上にあげます。
膝と背を曲げないよう気をつけながら上半身を前に倒し前屈します。  このまま倒れると危険ですので手で足首の辺りを支えましょう。

はい、美しくできたでしょうか?

なにぶん股のぞきしている自分の姿を自分で撮ることはできないので私の美しい股のぞきという確たる証拠の画像がお見せできないのが残念です。




とかいいつつワンショット
ワタクシの足の間から


さすがに"股"をお見せするのはいかがなものかと思いましたので
だいぶ画像をカットしてわずかに足の内股部分だけ残しております
・・・お見苦しいものをお見せして失礼しました



では、お口直し











下りはリフトで。 生の絶景を眺めつつ下るリフトもまた楽しいです。


と、反対側の上りリフトに乗ったおっちゃんが「後ろ見てみ」と盛んに言います。
誰に言ってるのかわからずきょろきょろしつつ後ろを見るとビデオを回している(今時ビデオ回すっていわないか?)父の姿。  親子と察して、ビデオを撮る父に振り返ってあげなさいということだったようです。
まったく、関西のおっちゃんはおせっかい・・・いえ、心優しく親切です。







リフトからすっと降りてさっそうと歩くわが父
年取ってもこうありたいもの



では、次は伊根町へ、というところでまた明日。