またろうのまぬけで地区大会を観戦できなくなったと書きましたところ…
←高専ロボコン、全国へ!!(^-^)/
ばっかいず世話係さんから、「行けなくなった分のチケットがある」というありがたいお申し出が。というわけで、行ってきました~高専ロボコン!!
今回のテーマは「ロボ力車」ですって。「力」はカタカナではなくて「ちから」です。要するに人力車の、人が引く代わりに二足歩行ロボットが引いてスピードを競うというもの。あ、「引く」「押す」「のせる」のどれでもいいけど、とにかくロボットの足の力だけで人間を運んでいくということです。
コース前半、まずロボットが単独で歩きます。それから、人間を乗せた車と合体して、くるりとターンしてゴールへ。でも、ゴール前には「鍵穴」があってそこに鍵を差し込まないと、ゴールが有効にならないところがミソ。
この、「鍵穴」というのがどうもね、偶然要素が大きくなる(うまくいったりいかなかったりする)し、今回のテーマの本質からずれている感じもしないでもないんだけど、明らかにこれがあるとハラハラドキドキ、テレビ的にはとってもいいということなのね。まぁ、主催者様(NHK)のご意向ですからしかたありません。
それで、ちょっと考えたらわかるように、このテーマに対して、ロボットも車も思い切ってシンプルに作れば、早いし動作も安定しますよね。スピードが勝負なのだから、優勝を狙うならシンプルがお得です。
でも、全国へ行くためには、そうやって純粋に勝ち上がっていくのがひとつ、でも残る三つの席は審査員の推薦により決まるので、技術面やパフォーマンス面で光るものをアピールしないとそちらには入れなくなってしまう。まぁそういうジレンマがあるわけです。
シンプル軽量スピード勝負で来たところが二チームありました。それぞれ順調に勝ち上がり、準決勝で当たってひとつに絞られました。ゴールまでは制限時間三分という制限があり、それまでにゴールできないチームも多い中、30秒を切るという驚異的なタイムを叩きだしたくらいの圧倒的な強さです。このままシンプル&スピード派のチームが優勝するのでしょうか?
しかしそんな簡単にいかないのがロボコンです。まず、トーナメントの勝負としてのゆくえがまだ全然決まらないうちに、早々と誰の目にも(審査員にも、観客にもということです)これは全国へ行くなとわかるチームが現れました。
まずは産技高専(荒川)の「歓声! Moment」です(えぇ、「かんせいもーめんと」とお読みください)。これは、「二足歩行」という言葉からは考え付かないような、風車型のロボットです。でもちゃんと二足歩行なんですよ。二枚の羽が交互にバタンと前の地面に付き、そちらへ重心を移していくような感じで進みます。と、文字で説明しても絶対わかりませんのでテレビでぜひご覧ください。
みんなもう度肝を抜かれまして、その迫力の推進方法に脱帽です。人を「乗せて」からも同じ方法で進んでいくんです。重心を移すときの「おもり」に人が加わった分、ぐいん~ぐいん~と重々しく進みます。
それから、群馬高専の「Voiture」。お坊さんだの鬼だの全体にレトロ系コスチュームのロボットが多い中、無意味に流線型でぴかっと光るボディーは、まさにロボット。そして、これはその流線型の部分ががちゃんと変形して…人間用の座席部分が合体します。そう、人が乗って操縦できる二足歩行ロボット、ガンダムというかパトレイバーというか、そういう「夢」ですね。操縦方法もそれらしくってほんとにかっこいいんです。
いずれもスピードが足りないので途中で敗退はしましたが、まぁまぁのところまでは行きましたし、文句なく「ロマン」が感じられましたから、とにかくこの二つは確定でしょう。となると、スピード勝負のチームが優勝し、残る席はひとつ。
ここは身びいきでまたろうたちのチームが入るといいたいところですが、ベスト8までしか行ってませんし、強烈な印象というほどの変わった発想がないような…ともかく、去年はひとつ動けないロボットがありましたが、今年は二つとも動いてそれぞれ勝利もあったのでいい方でしょうか。
そして決勝戦。スピード系対重量系のガチンコ勝負。重量系マシンというのは長野高専の重量制限ぎりぎりの「メタリオット」。メタル亀みたいな感じなのですがものすごい音をたててがしがしがしがし、でも安定して歩いていきます。パワフル。ただ、スピードの点で劣りますから勝ち目はないように見えました。
ところが、スムーズに行けば30秒を切るというマシンが、操縦を焦ったか、ちょっとコースをそれてはリトライが必要になったり、ちょこちょこと手間取り、コース上はまさに「うさぎと亀」。だーっと行けてるところはうさぎのスピードがまさり、うさぎが停滞中に亀が距離を稼ぎます。そして最後の鍵を通すところがスムーズに行くかどうか、ここで勝負が分かれました。テレビマンの狙いどおりです。会場が沸き立つ中、亀が先にゴールイン。
この亀さん、実は「一人」引くだけじゃなくてパワーはものすごく余裕があって、ピットメンバーまで全部入れて「八人」引けるんですとのこと。決勝戦が終わってから実演してくれましたが…感動です!! 一人60kgとして、480kgですよ!! 小錦だって余裕です。もっとも小錦は座席におさまらなそうですけどね(^^;;
そして、この決勝戦の意外な結末により、同じ学校から二チームは出さないとかいろいろな事情がごにょごにょあり、なんとまたろうたちは全国に行けることに(o_o)
ベスト4でも行けなかった去年。ベスト8で行けた今年。シンデレラの彼にはもう一度がんばってもらいましょう(操縦者(男子)はドレスを着て金髪のズラをかぶっている)。
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今日の弁当
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ばっかいず世話係さんから、「行けなくなった分のチケットがある」というありがたいお申し出が。というわけで、行ってきました~高専ロボコン!!
今回のテーマは「ロボ力車」ですって。「力」はカタカナではなくて「ちから」です。要するに人力車の、人が引く代わりに二足歩行ロボットが引いてスピードを競うというもの。あ、「引く」「押す」「のせる」のどれでもいいけど、とにかくロボットの足の力だけで人間を運んでいくということです。
コース前半、まずロボットが単独で歩きます。それから、人間を乗せた車と合体して、くるりとターンしてゴールへ。でも、ゴール前には「鍵穴」があってそこに鍵を差し込まないと、ゴールが有効にならないところがミソ。
この、「鍵穴」というのがどうもね、偶然要素が大きくなる(うまくいったりいかなかったりする)し、今回のテーマの本質からずれている感じもしないでもないんだけど、明らかにこれがあるとハラハラドキドキ、テレビ的にはとってもいいということなのね。まぁ、主催者様(NHK)のご意向ですからしかたありません。
それで、ちょっと考えたらわかるように、このテーマに対して、ロボットも車も思い切ってシンプルに作れば、早いし動作も安定しますよね。スピードが勝負なのだから、優勝を狙うならシンプルがお得です。
でも、全国へ行くためには、そうやって純粋に勝ち上がっていくのがひとつ、でも残る三つの席は審査員の推薦により決まるので、技術面やパフォーマンス面で光るものをアピールしないとそちらには入れなくなってしまう。まぁそういうジレンマがあるわけです。
シンプル軽量スピード勝負で来たところが二チームありました。それぞれ順調に勝ち上がり、準決勝で当たってひとつに絞られました。ゴールまでは制限時間三分という制限があり、それまでにゴールできないチームも多い中、30秒を切るという驚異的なタイムを叩きだしたくらいの圧倒的な強さです。このままシンプル&スピード派のチームが優勝するのでしょうか?
しかしそんな簡単にいかないのがロボコンです。まず、トーナメントの勝負としてのゆくえがまだ全然決まらないうちに、早々と誰の目にも(審査員にも、観客にもということです)これは全国へ行くなとわかるチームが現れました。
まずは産技高専(荒川)の「歓声! Moment」です(えぇ、「かんせいもーめんと」とお読みください)。これは、「二足歩行」という言葉からは考え付かないような、風車型のロボットです。でもちゃんと二足歩行なんですよ。二枚の羽が交互にバタンと前の地面に付き、そちらへ重心を移していくような感じで進みます。と、文字で説明しても絶対わかりませんのでテレビでぜひご覧ください。
みんなもう度肝を抜かれまして、その迫力の推進方法に脱帽です。人を「乗せて」からも同じ方法で進んでいくんです。重心を移すときの「おもり」に人が加わった分、ぐいん~ぐいん~と重々しく進みます。
それから、群馬高専の「Voiture」。お坊さんだの鬼だの全体にレトロ系コスチュームのロボットが多い中、無意味に流線型でぴかっと光るボディーは、まさにロボット。そして、これはその流線型の部分ががちゃんと変形して…人間用の座席部分が合体します。そう、人が乗って操縦できる二足歩行ロボット、ガンダムというかパトレイバーというか、そういう「夢」ですね。操縦方法もそれらしくってほんとにかっこいいんです。
いずれもスピードが足りないので途中で敗退はしましたが、まぁまぁのところまでは行きましたし、文句なく「ロマン」が感じられましたから、とにかくこの二つは確定でしょう。となると、スピード勝負のチームが優勝し、残る席はひとつ。
ここは身びいきでまたろうたちのチームが入るといいたいところですが、ベスト8までしか行ってませんし、強烈な印象というほどの変わった発想がないような…ともかく、去年はひとつ動けないロボットがありましたが、今年は二つとも動いてそれぞれ勝利もあったのでいい方でしょうか。
そして決勝戦。スピード系対重量系のガチンコ勝負。重量系マシンというのは長野高専の重量制限ぎりぎりの「メタリオット」。メタル亀みたいな感じなのですがものすごい音をたててがしがしがしがし、でも安定して歩いていきます。パワフル。ただ、スピードの点で劣りますから勝ち目はないように見えました。
ところが、スムーズに行けば30秒を切るというマシンが、操縦を焦ったか、ちょっとコースをそれてはリトライが必要になったり、ちょこちょこと手間取り、コース上はまさに「うさぎと亀」。だーっと行けてるところはうさぎのスピードがまさり、うさぎが停滞中に亀が距離を稼ぎます。そして最後の鍵を通すところがスムーズに行くかどうか、ここで勝負が分かれました。テレビマンの狙いどおりです。会場が沸き立つ中、亀が先にゴールイン。
この亀さん、実は「一人」引くだけじゃなくてパワーはものすごく余裕があって、ピットメンバーまで全部入れて「八人」引けるんですとのこと。決勝戦が終わってから実演してくれましたが…感動です!! 一人60kgとして、480kgですよ!! 小錦だって余裕です。もっとも小錦は座席におさまらなそうですけどね(^^;;
そして、この決勝戦の意外な結末により、同じ学校から二チームは出さないとかいろいろな事情がごにょごにょあり、なんとまたろうたちは全国に行けることに(o_o)
ベスト4でも行けなかった去年。ベスト8で行けた今年。シンデレラの彼にはもう一度がんばってもらいましょう(操縦者(男子)はドレスを着て金髪のズラをかぶっている)。
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今日の弁当
おめでとうございます!
ロボコン、面白いですよね~。
「発想が感動を呼ぶ」ロボコン、うん、本当にその通り!
一視聴者としても単純に純粋に楽しい競技です。
それからその裏舞台…試行錯誤だったり、
子ども同士のぶつかり合いだったり、
そんな青春(おぉ~!)物語がまた何とも
おばさんの心をくすぐります。
全国大会、頑張れ~!
裏舞台?!
舞台裏ってことで…(^^;
>全国へ行くためには、そうやって純粋に勝ち上がっていくのがひとつ、
>でも残る三つの席は審査員の推薦により決まるので
そこが高専ロボコンの醍醐味ですよね~。一時期、優勝狙い安定型ロボットだらけになった時期がありましたけど、3年位前に、地区大会から1度も勝たずにロボコン大賞をさらったサレジオ高専のロボットがあって(騎馬型ロボットという心意気が買われた)、そこから流れが変わったというか、元に戻ったと思います。
あれはきっと森教授の英断だったに違いないと思っているのですが、高専ロボコンが再びアイディア対決となって、うれしい限りです。
全国大会は絶対応援に行きますね。またろうくん、頑張れ! アンダンテさんは枡席で応援できるのね。うらやましいな~。
勝負に徹するとみんな同じようなロボットに行き着いてしまうので、アイディア勝負の要素は重要ですね。
なにより全国大会出場おめでとうございます。
> 舞台裏ってことで…(^^;
その舞台裏、またろうがいまいち熱心な部員じゃないのでほとんど聞こえてこないんですが、地区大会のときには、隣に座っていたロボコンゼミOBらしき人たちの会話から少し垣間見えてきておもしろかったです。
> 一時期、優勝狙い安定型ロボットだらけになった時期がありましたけど、
そうだったのですね。私、その時期を知らないのですけど、ちょうど騎馬ロボットのとき(つまりまたろう中二)国技館に行ってまたろうが高専ロボコンをめざすことになったのでした。あれはエポックメイキングなことだったのですね。
> アンダンテさんは枡席で応援できるのね。
いや~どうなんだろう。ピットメンバーじゃないからなー。ま、ふつうでも見に行きますけど。
安定動作するものを手作りするのって難しいんですね~
途中、基盤が焼けちゃって頓挫したチームもありました。
こんばんは~。
すごいですね!!
おめでとうございます。
我が家も、毎回楽しみにテレビを見ています。
我が家は娘も息子も理系脳ではないので、
ロボコンに出場するような高専の生徒さんがたは
それだけで、もう、あこがれ、ですよ~。
息子の話しましたら、お知り合いでもないのに、
「すごい、かっこいい。」て。
テレビで見てるだけでもとっても面白いのに
きっと、実際に会場でみたら、本当に面白いのでしょうね。
記事を呼んで、是非、実際に会場で見てみたいと思いました。
全国大会でも、頑張ってください!!
・息子の話しましたら→息子に話しましたら
・記事を呼んで→記事を読んで
(※しかも失礼ですね、、、拝読して、でした。)
。
全国大会 行けるんですね!おめでとう~~!!
これは 絶対テレビ見ますよ!
でも いつやるんでしょう?
最近 ちっともテレビを見ないから 見逃しそうな気が…。
放送される前に ちゃんと予告してね^^;