時は9月25日に遡る。このところ似たような出しばかりでごめんなさい。
その日、西讃地方で一番大きな病院に入院していた義母がようやく退院の運びに。
心が軽くなって病院からも近いのでダンナに萩寺に萩を見にいこう!と誘う。
けど突然の思いつきで場所がうろ覚え。私らは長いこと神奈川暮らしだったので近場でも道に疎い。迷い迷い到着。
駐車場に車が疎らに停まってる。やな予感。
ああ〜、遅かったぁ〜。まあね。萩原寺の萩まつりは9月18・19・23日に開催だったからちと遅いのはわかっていたけども。花の見頃って年毎に少しずれるものだしと淡い期待を抱いてたんだけどさ〜。凹む。
宝物館か。確かここには空海の急就章があるんだよな。5月に県立ミュージアムの空海展で見たやつ。
ちなみに急就章とは、空海が唐に留学した時に手に入れた王羲之が書いた本。子供が字を覚えるために作られた古字書。帰国後、空海は原本を時の天皇嵯峨天皇に献上。おそらく自分用に写本したものが萩原寺に伝わっている。原本を使って複数の天皇が幼少期に勉強したらしい。5月に県立ミュージアムに展示してあったのは確か鳥の名前の楷書体のページだったような?うろ覚えだけどね。ここの宝物館でもう一度見れるなら見物したいところだけどさ〜。綺麗な萩の花を期待して来たのに、すっかり見頃を過ぎてるものだから心が荒んでしまった。次の機会にしよう。
門を出たら不自然な石垣が目の前に?
気になったので上がれる場所を探して登ってみれば。
讃岐にはありがちのため池だった。上の画像はため池をカットして、名残の萩を取り入れて写してある。今思えばため池も入れて撮影すればよかった。
売店で団子を購入。
もしかしたら期間限定の萩だんごやもしれんが。売店の方が「焼きたてだよ〜」とおっしゃってたのでついつい1パック購入してしまった。確か安かったと思う。300〜400円くらいだったと。記憶が曖昧。
さてと。お寺さんに来たのならばお参りせねば。本堂はどこかしら?あれ?山門らしきものがため池の下にある。ということは、本堂は山門の奥ね。
もう一度降りて改めて山門から上がることも出来たのですが、つい楽しようとため池の淵から向かったらば、山門をスルーしてしまった。どうも表からだと左右に仁王様もいらっしゃったらしい。帰りに見ればいいや。と思ってスルーしたのに、実はここにはもう戻ってこなかったという〜。
次、行ってみよう!急な石段を上がると盛りの過ぎた萩がある。
どうやらこれが本堂のようだ。
立派。お寺にしたら少し変わってるな?と思うのは石垣の基壇の上に本堂が載ってるから。ん〜?湿気対策か??
あ。説明板発見。
萩原寺本堂:巨鼇(きょごう)山地蔵院は平城天皇の大同2年(807)弘法大師空海の開基と伝えられている。
空海は雲辺寺山の頂上及び麓に寺を建て、それぞれ千手千眼院雲辺寺・地蔵院萩原寺と名づけ、千手観音・地蔵菩薩を安置し、以来当院を前寺、雲辺寺を奥の院と呼ぶようになった。
延喜3年(902)には醍醐天皇が当院を勅使談義所として、朱雀天皇が天慶2年(929)四箇談義所の一ケ寺として定められた。
本堂は乱石積みの基壇の上に建ち、桁行5間、梁間6間の入母屋造である。背面に庇が月、向背3間のこの辺りでは数少ない5間堂の建物である。
軒は本格的な二重繁垂木とし、組物は平三斗のつめ組で、妻飾りは虹梁太瓶束からなっている。中世密教本堂の遺風を伝え(以下画面に写ってないので不明)」
あやや!雲辺寺が奥の院で萩原さんが前寺でセットだったのか。確か駐車場の前の道を登っていくと雲辺寺のケーブルカーの駅に着くはず。ということは、昔はあの辺から雲辺寺まで徒歩で歩く道があったのね。いや、今もあるかもしれんが。でもさ、この萩原さんは88ヶ所の札所じゃない。奥の院の雲辺寺が札所だからかな?元はセットだったから?現在は「別格」札所になってる模様。歴史って面白い。説明文も面白い。
基壇を分かりよく撮影してみた。そして変わった建物だと思った第一印象も間違ってなかったわ。
あ、空海さん発見。
こんなのもあった。
上の画像右手奥に坂道があるのでどこに続くのかな〜?と興味持って眺めてたらダンナがさっさと降り出した。
どこいくの?とついていったら道路に出る。その前にはため池。香川県って昔っから雨が降らない土地だから、あちこちにため池があるんだよね。池が多過ぎて讃岐人はそれが珍しいとも思わんけども。全国的に見たらおかしいから。いつぞら高松空港から福岡に飛んだ時、車窓から見下ろしたら池ばっかりでびっくりしたわ。んで、ため池って多くは地元住民が管理してるんだよね。我が家の近所にもため池が何個かあって、うちの場合池2個の草刈り当番があります。
あ。駐車場!ここに出るのか。ってな事で、思いがけず戻って来ちゃったので帰ります。
上の画像は、駐車場脇にほぼ唯一残ってたまだ見頃のピンクの萩。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます