あられの日記

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迎賓館で一番の部屋

2010年09月18日 04時09分25秒 | 漫画【赤坂迎賓館界隈楽々散歩】
今日紹介するのは朝日の間と羽衣の間です。迎賓館内は撮影禁止なので、画像はパンフレットより。
その前に、トップ画像の説明を。
画像の中央下に見える明るいドアが見えますか?ここが迎賓館の正面玄関です。画面が全体に黄色いですけど、実際にはそんなことはなく白と金で彩られて明るいです。レッドカーペットももう少し柔らかいローズ色。
朝日の間は正面玄関から入り、階段を上り、大理石の柱が立ち並ぶ大ホールを抜けた正面にあります。ここは迎賓館で一番格の高い部屋です。
大ホールの朝日の間に出入り口に小磯良平さんの200号絵が2枚あります。迎賓館の中では平和な感じで浮いてますが、私は好きだなあ~。

朝日の間という名前は、天井に描かれた「朝日を背にして女神が香車を走らせている姿」の絵に由来する。

フランス人画家がフランスの日本大使の奥さんをモデルに描いたんだそうです。
周囲の16本の円柱はノルウェー産の大理石である。紫色の大理石は現在では入手不能なんだって。
壁には京都西陣の金華山織の美術織物が張られ、床には、紫色を基調とした47種類の糸を使い分けて桜花を織り出した段通が敷かれている。
この部屋は、国・公賓用のサロンとして使われ、ここで表敬訪問や首脳会談が行われている。

そういえば、今までの部屋に絨毯はありませんでした。あと、迎賓館1階の廊下はモザイク模様が美しいそうですが、大勢の一般参観者が踏んで痛むのを避ける為が、レッドカーペットを敷いて保護してたような…。
この部屋で私が面白いと思ったのは天井近くに向かい合うように装飾された4面の図案です。

なんか変ってる図案ですよね?
実はこれ、鎧が陸軍、船が海軍を象徴して描かれてるんだそうです。お寺の本堂の天井で八方睨みの龍の絵が描かれてたりしますが、船と鎧の装飾も騙し絵の技法で見る人がどこにいても自分の方を向いている曲面画法が用いられています。
朝日の間のモチーフは国運隆昌、国威発揚。今では廃れたスローガンですが、迎賓館は明治42年(1909)に東宮御所として建設されたものです。つまりですね、日本中が「大国ロシア」に勝利した日露戦争(1905)で浮かれていたまさにその時に作られた建物だから、軍隊色の強いレリーフがあちこちに散見してるんですね。日露戦争の舞台旅順を旅した直後に迎賓館に訪れたから、感慨もひとしお。迎賓館参観の記事を「旅順・大連の旅」の記事の直後に持って来たのはこの為です。
天井から下がるフランス製のシャンデリアは、迎賓館で一番大きいって言ってたかな?1トン以上あるそうですよ?

今回公開されてる最後の部屋は羽衣の間です。
羽衣の間の名前は、謡曲の「羽衣」の景趣を描いた300平方メートルの曲面画法による大絵画が、天井に描かれていることに由来します。
3基のシャンデリアは当館で最も豪華なもので、およそ7000個もの部品で組み立てられており、高さは約3メートル、重さは約800キロ。壁は楽器、楽譜等をあしらった石膏の浮き彫りで飾られている。また、正面の中二階はオーケストラ・ボックスがあり、かつて、この部屋が舞踏会場として設計されたことが偲ばれる。

この部屋は、雨天の際に歓迎行事を行ったり、レセプションや会議場等として使用されており、また、晩餐会の招待客に食前酒や食後酒が供されるところでもある。
参観者は胸にワッペンをつけてます。その模様は迎賓館の紋章、「五七の桐」。

花鳥の間にはテーブルの上に五七の桐の紋章が入った食器が並べてありました。
さて、館内撮影禁止なのでさくっとした説明で終り。
記事の中の説明文はほぼパンフレットから抜粋しましたが、足らずの画像はこちらから引用しました。

入口で売店が出ていたのだ。館内撮影禁止の不満は本で解消。上記の本は1冊1000円でしたが、他に1冊400円のもありました。
さて、次は庭園紹介。迎賓館の敷地面積のおよそ7割が庭園となってます。一般公開されたのはその一部ですが、普段に見えない場所が見えるのは嬉しいよね



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