アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

5月の花にあらし

2011-05-30 | 四万十川 梅雨

のち 最高気温23度。

 5月29日。午後7時。 

薄茶色の水が沈下橋の橋脚にぶつかり、

「ざぁざぁ」と音をたて僕の足下をスバヤク流れてゆきます。

ケータイで「0120ー27ー5430:ダム放流情報」を聞ききました。

「19時00分現在、

佐賀堰堤(家地川ダム)津賀ダムの合計放流量は980㌧。現在放流量は増加中」

降りはじめからの総雨量は、上流の窪川で270ミリ。

 

 5月29日 昼さがり。

足摺岬の南を北東にすすんだ台風2号は、その後熱帯低気圧に。

四万十は、朝から昼頃にかけて風が強まり、激しい雨もふりはじめました。

雨は、午後2時頃いったん上がり、雨雲の切れ間からチラチラと青空も見えました。

「それっ」4日間も雨に降り込められ走れず

体がうずいていた僕は、急いで短パンに着替え水たまりの路上にとびだしました。

 

 吹きかえしの強い風に木々の葉が舞い、風に散ったバラの花が水たまりに浮かんでいます。

折り返し地点で、また雨が降りはじめた。そしてドシャ降りに・・・。

家に着くころにはパンツまでずぶ濡れ。顔を流れるしずくがやけにしょっぱい。

 

 風呂を沸かし、あたたかな湯につかりながら雑誌のコラムを読む。

そこには、こんなことわざが紹介されていました。

『英語には「4月の雨が5月の花を咲かせる」ということわざがあるそうです。

April showers bring May flowrs

雨(困難)に耐えていれば、いつか美しい花が咲く(良いことがある)とも解釈されます。

5月の花とは、困難な先にある希望のことなのです。

そういえば、かつて、

自由を求めてヨーロッパからアメリカを目指した人々が乗ってきた船の名も「メイフラワー」でした』

「梅雨の雨が、8月のヒマワリを咲かせるのだ」

外で吹き荒れる雨と風の音をききながら、僕はひとりつぶやきました。

 

 翌30日は午後から晴れて、久しぶりに太陽が顔をみせました。

今回の増水は、ホタルの数に多少の影響をあたえるかしれません。 

コメント
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