最高気温24度。
体調を崩しやすい季節の変わりめ。皆さん、健やかに秋をむかえてますか?
朝や夜、そして空のキゲンが悪い時は肌寒いけれど、
陽が照れば、まだその暑さに重ね着した長袖を脱がされてしまいます。
そんな、すずしいようなあついような南国の川べで、
「All Summer Long」 ザ・ビーチ・ボーイズ
を聴きながら、少しおセンチになっているアーク佐野です。
羊の群れのような雲が流れる空の下で、キンモクセイが甘くかおっています。
石の階段に、まだら模様(あせた緑、くすんだオレンジ、紅)の柿の葉が散っている。
ジーッ、ジャワジャワ。一匹のセミが、柿の木にとまって鳴きはじめました。
キク、ミゾソバ、ヒヨドリバナが、地味にいろどる川沿いの山道。
でも、テッポウユリ、オオバギボウシ、まだ夏の花も咲いています。
川では、鮎の瀬張り漁をする様子も見られるようになりました。
わずかにのこる夏の気配のなか、四万十は、秋ホンバンも近し、です。
某日。「コォーン!カン!コロ!」
ベランダでお茶を飲んでいると、乾いた打音が聞こえてきました。
それは、裏山のカシの木のドングリが、倉庫のトタン屋根に落ちる音。
このあたりの森には、カシやシイなどドングリがなる木が多く、
近所をさっと一回りしてくれば7~8種類ほどのドングリがひろえます。
そういえば我が家には、日本最大のどんぐり「オキナワウラジロガシ」のドングリがあります。
これはその昔、西表島をバイクで旅したとき、山歩きしてる最中に拾ったもの。
大きさも形もさまざまなドングリは、見てるだけでもなかなか面白いものです。
・親指ほどもある大きな、オキナワウラジロガシ
・小指のツメほどの、ツブラジイ
・ずんぐりとしたクヌギ、砲弾のようなコナラ。
*日本では30種類ほどのドングリが見られます。
この辺りでは、シイの実を炒ったものが秋祭りの屋台などで売られています。
炒ったシイの実は香ばしく、コーヒーでも飲みながら食べるとなかなかグッド。
あまり沢山食べると、おなかを壊すそうですが。
「西表島のネズミたちは、抱えきれないほどのでっかいドングリをどうやって集めているのかな?」
そんなバカなことを考えながら僕は、西表島の森とバイクキャンプ旅の日々を思い出していました。
・陽炎にゆがんだ上り坂と水色の空・さんしんを弾くフェリーの乗組員
・エメラルドブルーの海 その浜辺でのやどかりキャンプ生活&素潜り
・泡盛を飲みながら焚き火を囲んで歌った 「やつらの足音のバラード」 。
・ジャングルトレッキングに縦走、マボロシの滝・キャンプ場での沈没&いつの間のかバイトの日々。
・泡盛。痛すぎるヤシガニのハサミ。おばちゃんのチャーハン・個性豊かなジモティー&旅人たち。
旅の良さのひとつは、「旅した土地の景色や空気、人や味の記憶がココロの地図に刻まれる。
そしてその土地は、旅する前より身近になり、そのありようが想像しやすくなる」というコトですね。
老いても若くても、好奇心のアンテナをビンビンにたてて、じゃんじゃん旅に出掛けませう!!