「こ・ん・が・りサマー」2005年頃書いた旅雑文です。期間限定公開中
最高気温35度。
梅雨雲が去って1週間。
晴れ間が続き、水量が減った川は、少しやつれて見えます。
シーズン・イン・ザ・サン。
ほぼハダカで夏を過ごす「四万十裸族」と化した僕は、
それまで黒かった顔以外のところも、しっかりこんがりと焼けてます。
「ひゃーぁー焼けたなぁー!」
目の前の鏡に映るのは、がっつりと黒く焼けたハダカのオトコ。
それは、焼きすぎたトーストを連想させた。
鏡にうつった自分の姿をみた僕は、旅先でのあるデキゴトを思いだした。
「おあいそね!」思わず日本語がでた僕。
「あらーっ、あんた日本人なの!!」
東洋人ぽい顔立ちのおねーさんは、おどろいた顔で言った。
「ええーっ!」と僕。
「私は、あんたメキシコ人だと思ってた・・・」
「日本人ですよー」
「だって、真っ黒だし、へんな英語だし、服装もそれっぽいし・・・」
「えーっ、店に入った時から英語でしか注文聞かれなかったし、
寿司屋だけど、ここはアメリカだから英語じゃなきゃダメなのか?と思って・・・」
それはもう10何年も前。
アメリカ東海岸フロリダ、デイトナの町にある小さなお寿司屋さんでのコト。
早春のデイトナでは、1週間に渡りさまざまなバイクレースがおこなわれる。
「デイトナ・バイク・ウィーク」
その期間中の街は、全米からバイカーが集まり、お祭り騒ぎに。
車にキャンプ道具を積んだ僕らは、フロリダでのバイクレース観戦をメインに、
マイアミ、テネシー、ジョージアを旅していた。
期間限定公開終了。続きはカテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。