アーク・フィールドブック

四万十フィールドガイド・ARK(アーク)のブログ

こ・ん・が・り・サマー

2024-07-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

「こ・ん・が・りサマー」2005年頃書いた旅雑文です。期間限定公開中

最高気温35度。

 梅雨雲が去って1週間。

晴れ間が続き、水量が減った川は、少しやつれて見えます。

シーズン・イン・ザ・サン。

ほぼハダカで夏を過ごす「四万十裸族」と化した僕は、

それまで黒かった顔以外のところも、しっかりこんがりと焼けてます。

 

 「ひゃーぁー焼けたなぁー!」

目の前の鏡に映るのは、がっつりと黒く焼けたハダカのオトコ。

それは、焼きすぎたトーストを連想させた。

鏡にうつった自分の姿をみた僕は、旅先でのあるデキゴトを思いだした。

 

 「おあいそね!」思わず日本語がでた僕。

「あらーっ、あんた日本人なの!!」

東洋人ぽい顔立ちのおねーさんは、おどろいた顔で言った。

「ええーっ!」と僕。

「私は、あんたメキシコ人だと思ってた・・・」

「日本人ですよー」

「だって、真っ黒だし、へんな英語だし、服装もそれっぽいし・・・」

「えーっ、店に入った時から英語でしか注文聞かれなかったし、

寿司屋だけど、ここはアメリカだから英語じゃなきゃダメなのか?と思って・・・」

 

 それはもう10何年も前。

アメリカ東海岸フロリダ、デイトナの町にある小さなお寿司屋さんでのコト。

早春のデイトナでは、1週間に渡りさまざまなバイクレースがおこなわれる。

「デイトナ・バイク・ウィーク」

その期間中の街は、全米からバイカーが集まり、お祭り騒ぎに。

車にキャンプ道具を積んだ僕らは、フロリダでのバイクレース観戦をメインに、

マイアミ、テネシー、ジョージアを旅していた。

期間限定公開終了。続きはカテゴリー「レター&旅雑文」でご覧になれます。


乾いた真夏の午後に(熱風大陸で冷たい水を)

2024-07-25 | ・最新のお知らせ・イベントなど

乾いた真夏の午後に(熱風大陸で冷たい水を)2021年に書いた旅雑文です。期間限定公開中。

 最高気温36、6度(今年最高)午後も晴れ。

「乾いた真夏の午後は、冷たい水がサイコーさぁ」

冷えたグラス片手に僕は、入道雲そそりたつ夏空にむかってひとりごちました。

 

 四万十は、もう10日以上雨がふってません。

連日の猛暑に、庭をうめつくす雑草の葉もぐったりとうなだれ、水道をひねれば蛇口からは、お湯が・・・。

「ソーラー湯沸かし器かよ!」

 

 わが村の生活用水は、川べの地下からポンプでくみあげた水を消毒したもので(簡易水道)、

我が家の水道代は、月1080円(基本料金)~1300円ほど。

何年か前までは、裏山の奥の沢からパイプをつかって水をひいてました。

大雨がふると、風呂の水は、薄茶色になるし、

水源に動物の死骸などがあったら、サイアクなコトになるなぁ、と思っていたものです。

 

 山国(低山がおおく)で、キレイな支流もおおいこのあたりは、

「さぞ、水がうまかろう?」と遠方の友人にきかれます。

しかし、四万十川沿いのあさい地下からくみ上げた簡易水道水(塩素消毒ずみ)は、

うーん・・・とりあえずのめるだけでもマシか・・・といったレベルです。

でも、道沿いの山肌にとりつけられたパイプから流れてくる水や沢水は、

低いながらも山中を流れてきた水なので、なかなかイケてるように感じます。特に春さきの水が。

(やはり水は、高く深い山の中を時間をかけて流れてきたほうがおいしい。神戸、富士宮 バンクーバーなど。

しかし、そんな水のうまさについてかたっている僕は、

なんせ「違いのわからないオトコ」なので、信憑性はかなり低いのですが・・・)。

 

 キョ―ボーな真夏の午後の太陽に焼かれた家の中は、まるでサウナ・・・。水風呂につかって本を読む。

そのあと、すっぱだかでベランダにでて、南風にふかれながら、ガチガチに氷をつめたグラスの水をのんだ。

(こんなコトができるのが、ヘキチ暮らしのイイところですね)。

キリリと冷えた水が、乾いたカラダとココロに、しみこんでいきました。

 僕が、冷たい水のありがたさを肌で知ったのは、熱風大陸(オーストラリア)のソロバイク旅だ。

期間限定公開終了。続きはカテゴリー「レター&旅雑文」でご覧ください