あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

サンボマスター・ライヴに行ってきた!③

2005年04月09日 | 生活
倉庫の入口のようなAXエントランスが開場された。

すぐに、フライヤーやら小冊子やらを手渡される。「風とロック」という雑誌の創刊記念の物らしく、サンボ山口の対談などあって、こりゃ捨てられないな・・・って代物。

しかし、参った。激しいモッシュを想定して、荷物は全てロッカーに仕舞って来ているのだ。ポッケに小銭入れ、首にタオル、あとはTシャツにジーンズ(晴れた天気で良かった。開場まで少し外で待ったけど凍えなかったよ)の格好。

ま、尻ポケットにでも入れとくか・・・と丸めて持ち込んだが。

会場内は、赤坂BRIZに似た雰囲気か?広さも手頃で、狭くもなく広すぎずで、満員で1800人くらいのハコかな?

ウチらの整理番号は100番台。
当然、なるだけステージ前に陣取ろうと前方へ向かう。
2階席で座って見るのも手だが、せっかくだからモッシュに巻き込まれようじゃないか・・・と。

無謀な事を考えたんですわ!!

不思議と、ステージ前は空いていて。最前列ばビッシリだったが、幸運なほど前列に陣取れた。
前から5列目ってトコロか。

3月月末にCS局のTV番組で見た「生ライヴ中継」と同じ会場=AX。
メチャメチャ混沌としたイメージあったが、実はステージ前の数列刻みで仕切り棒(鉄製だがクッション付き)あるし。
周辺は、けっこう年令層高いし(←オマエが上げてるんだろ!?)。
おとなし気な人ばかりだし、「追加だから余裕持って買えた人ばかりじゃん?」「切迫した若い奴とか居ないよね?」などと安心した私達だったが。

一応、小柄な連れが心配になって「大丈夫か、こんな前で?」と言っても見たが。

「大丈夫じゃん?」なんて返答かえってきたし、オレも偶には若いモンのライヴに揉まれたいし(プログレ会場の「オール・シッティング、ノー・ムーヴ」には唖然としたし)。

「よっしゃ!じゃ、ステージ正面で陣取ろう」とダベりながら開演時間を待つ。当然、立ちっぱなし。

こんなの、川崎チッタでのポール・ロジャース以来だなぁ(あの時も、3列目くらいで見れたもんなぁ・・・。オール・スタンディングでも皆おとなしかったが)。

小冊子で「山口×峯田(銀杏BOYS)」の対談を読む。

おもしろい連中だ。「No Music No Life」に引っ掛けて「No アイドル No Life」(峯田)、「No 演芸 No Life」(山口)とか語ってやがる。

「ライヴの楽屋に真鍋かおりちゃんが来てくれて。そしたら、もうオーラが出てて、オレらみたいのは近寄っちゃいけないんだなと思った」と山口が語れば、「んな事ないよ、その場でヤっちまえばいいんだよ!」とムチャクチャな事を言う峯田クン。

しかし「No 演芸 No Life」って言うぐらいだから、山口君は相当の演芸好きです。
話し方からして「こいつ、お笑い好きなんだろうな」って感じだし(簡単に言うと「たけし」っぽかったりする)。落語好きな雰囲気もプンプンする。

まぁ、色々とインタビューなど読むと、それは彼が明言している事なのではあるが。

「『何を小首を捻って不思議そうにしてんだ、ビクターの犬みたいに!』みたいな言い回しが好き」なんて、いかにも演芸好きが言う事です(まぁ、私は志ん生さんの「蓄音機の犬(しかも「チコン機」と聞こえる)」って言い回しが好きですが)。

しかも、サブカル的な部分はベースの近藤君が最も濃く、彼の家には「そういう友人」が集まって、その空気の最も濃密な部分が「サンボマスター」として凝縮された・・・みたいな話を聞くと、「まるで石野卓球宅に集まった『おもしろ人間』が『電気グルーヴ』に集約されて行ったのと全く同じじゃないか!」と感嘆するのみなのだった。

――そんな事を、無人のステージ前で考える。
だいぶ客席は埋まってきた。
それでも、我々の後方は結構開いてるし「まぁ、今日は少しは『まったり』してるんじゃないの?」なんて言い合う私と連れ。

その数分後に訪れる壮絶な人の荒波の事など予想もしていないのであった。

――以下、続く