あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

サンボマスター・ライヴに行ってきた!⑤

2005年04月10日 | 生活
山口のギターの轟音とともに、「ウワ―――!!!」っとばかりに
前に押し寄せる観客。

ゲゲッ、仕切り棒に寄っ掛かって安心してたら、押し付けられて
ヤバイじゃねぇか、グェッ!!
連れが横から押し潰されそうになってたので、いちおう腕でガード。

最初は「いやいや、追加公演ですよ。AXで満杯、即完(即日完売)
だそうですよ。凄い事になってますよ」と普通に話してた山口だったが
ちなみに、3月下旬の「ファイナル」では、ここで女の子の歓声に
「うっせぇ!!!」と毒づいていたのだが(笑)、今回はストレートに
(?)始まった。

「よく集まってもらいましたよ、こんなに」
「そんな、あなたがたの前でね・・・」

「ロックンロールをやってよろしいか―――!!!!」
※ギター&ドラム、ベースで轟音ドカーン!!

「ロックンロールの時間ですよ、皆さん!!!」
※ドギャ――――ン!!!!歓声「うおおおおおおおおお!!!!!」
 ウチ等、もう押し潰されてる

「この渋谷に、AXに『歌声よ、ひびけ――――』!!!!」
※歓声一段と「うおおおおおおおお!!!!」
 こうなったら、オレらも「うおおおおお!!!!」。
 つ~か、気付いてたら一緒に叫んでましたがね

つ~か、もう一曲目から「いま僕~らが誰かに望むのは~♪」と、
大合唱ですよ!!まぁ、オレらも腕振り上げて歌ってたが(笑)。
予想してたが、それ以上の熱気だわ。

私とてね「ロックオデッセイで、飛べなくなったピート・タウンゼンドの
代わりに飛んで、動けなくなったロジャー・ダルトリーに代わってウォー
キング・アクションを続けたオレだ!サンボのライヴだってイケるぜ!」と
思ってが、厳しいぞコレは!!!

一曲終わる毎に絶叫する観客。
「カネだって欲しいよ、あのコの裸だって見たいよ、そんな欲望まみれの
オトコですよ~」
「・・・『欲望ロック』歌ってイイですか――――!!!」
※歓声「ウギャ――――!!!」

また来た――――――!!!人の波に負けずにノリ、サビを歌うワタクシ。
観察している暇も無し!もう飲み込まれております!!!
これが「モッシュ」ってヤツか――――!!!!

そこで我が頭部に衝撃が。横から腕がブツかっております!!
頭上をオトコが通過していきます!!!
これが「ダイヴ」ってヤツか――――!!!ゲッ、眼鏡が飛ばされた!!
つ~か、片方の耳に辛うじて引っ掛かってる!
首に掛けてたタオルが無い!!!

コラー――!!「ダイヴ」やるなら上手くやれ―――!!!
手や足はブツからないように上にあげとくんだよ!!!

「夜汽車に乗ってきたあいつ」 「青春狂騒曲」 「これで自由になったのだ」
「美しき人間の日々」・・・と、盛り上がりまくる曲が続く。

そのたびに、場内は絶叫の渦、そして合唱、そしてモッシュ、ダイヴ。
う、腕を上げっ放しって疲れるんですね。
もう、ノド枯れまくってます。
曲ごとに山ちゃんが語りしててるから助かってるが。

ガンガン叩く、手数の多いドラムの木内君も、そのたびに放心したように
大きく息をしている。
今ちゃんは背中を向けてチューニング。
しかし、一段とデカくなってるなぁ、今ちゃん。そうじゃなきゃ、山ちゃんの
景気付け(つ~か激情の余りの)跳び蹴りに耐えられるワケないよなぁ・・・。

さぁ、じっくり休む間は無い。
山ちゃんの煽りから「あなたが人を裏切るなら~」が始まって。
場内は再びカオスの渦と引き戻されていったのだった。

――まだまだ続く

サンボマスター・ライヴに行ってきた!④

2005年04月10日 | 生活
客電は暗いまま。そこそこ広いステージだが、楽器は中央に寄り添うようにスタンバってある。

人影がするが、それはチューニングを施すローディーの姿(ローディー使うくらいになられたか。出世だなぁ)。

その間、ずっと流れてるR&Bミュージック(ジャクソン・ファイヴとかの「オリジナルR&B」の方な)。

なんか、CSのライヴ中継で見たシーンが そのまんま周囲で起きている。

ぶっちゃけ、既にライヴ実況を見て1度泣いているのだ私は。
山ちゃんのMCで泣かされているのよね。

――「あなた達の為に演っているんですよオレは!!」

「あんた達が聴いてくれなきゃ、オレらなんて虫ケラみたいなもんだよ」

「そう言いながら、あんた達からカネ貰って暮しているんだよオレは!」
「そんな奴なんだよ、オレは!!」

「アルバムが凄い事(オリコン上位)になって。オレはそんな音楽、クソだと思ってたのに、そのクソになったワケですよ!」

「尊敬する忌野清志郎さんと共演なんてして・・・」
(ここで「イエ~!」と歓声)
「うっせぇ!!!!」

「そんなんでハシャイでる自分・・・」

「オレはね、そんな自分を殺しに来たんですよ!あなたたちに、殺して貰うために来たんですよ!!!」

――そして畳み掛けるかのようにロックギターを掻き鳴らす山ちゃん。

「30過ぎてのフリーター、手首切るのが止められないコ・・・・、偉そうなヤツ等は『ダメだからだ』『弱いからだ』とか言うけど、オマエらに何が分かるのか!!・・・と言いたいワケですよオレは!」

「なんにも悪くないよ!何っっにも悪くないですよ!」

「オレは、そんな あなた達を全肯定しますよ!全肯定しに来たんですよ!!」

――その間、黙々とチューニングを行い、汗を拭き、上がった息を整えていたメンバーが、山ちゃんの激情とともに轟音を立ち上げる。

そして再びサンボのロックが疾走する。

ときにギターを即興で爪弾きながら、思い浮かんだ(であろう)言葉を弾き語る山ちゃん。

「10代の友よ~♪20代の友よ~♪あなた達の為に~♪」
「30代の友よ~♪40代の友よ~♪50代の友よ~♪あなた達の為に~♪ボクは歌うのですよ~♪」

――「友」と呼んでくれるのか?

こんな汚れて捻くれたオッサンを!!

「日本にロックなんてねぇよ」「70年代でロックは終わってるんだよ」
「英国ロック聴いてりゃ充分なんだよ」「邦楽なんてゴミばっかりなんだよ」

・・・そんな事ばかりいってクダ巻いてたオレを「友」と呼んでくれるのか、山口よ!?

――その辺で、泣かされました(笑)。
TVで見たのに、この有り様。これから生で見たらどうなるのか?

そんな不安も感じ始めた矢先、場内BGMが変わった。
「今日~は~、何だか~♪」若き日の山下達郎のような歌声(後で知ったが「シュガーベイブ」だった。そりゃ達郎っぽいわ)。

これで、入場してくるのが定番なのか?この前のライヴ番組でもそうだったぞ!

そう思っていると、片手を上げた山口(まるでこれから戦うレスラーのような風情だ)を先頭に、サンボマスターの3人がライトに照らされながら現れた!

ギターを抱え、BGMに合わせて「今日~はぁ~、なんだかぁ~♪」と一節歌う山ちゃん。

――さぁ、これから あの狂熱のライヴが始まるのだ!

お待たせしました、サンボマスターのライヴです!!!!