あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!⑥余韻

2005年06月15日 | 生活
実は余韻じゃなく。

予韻があったのよ。

アルティエを見に行く数日前から、ドラムのアタック音が頭の中を巡っていたのだ。

しかもスネアの「タン!」ってアタック音が。
「タン!」じゃ軽いな。「ダン!」かな。「ドガン!」かな。

鼓膜にダメージさえ感じる耳への衝撃は、練習スタジオなどでドラムを叩いた事がある方なら、おわかりでしょう。

ストーンズの「ネイヴァーズ(「刺青の男」収録)」における「スパン!」ってスネアの音が出したくて、色々「スネアのどこに当てるか」研究したんだが。
イイ線まで行きながら、気が付きゃ「ベシッ」と締まらない皮音を立てていたヘボ・ドラマーが私(ま、エンジニアのクリス・キムゼイも居ないから仕方ないがね)。

そんな時には、暫らく延々と耳にアタック音が残るのよね。
壁を跳ねかえってきた「グアン!」て音が。

なんか、今回は不思議なほどにライヴ前から、この音が頭の中で鳴って。

「オレ、ロックばっか聴いてて、狂ってきてるのかな?」

・・・と本気で思ってたんです。

「プログレばっか聴いてて頭がおかしくなったのか・・・」と。

でも大丈夫、戻った。
強いて言えば、腰に来てるくらいか(笑)。
サンボの木内君も言ってたが、「ドラムは腰に来る」のです。
例え、それが「エア・ドラム」でも(笑)。

他は、何事も無かったのように好調だ。

やっぱ鼓膜がキリコの音を待ってたんだね。
念願の音を待つ余り幻聴が聞こえて、期待の音を迎え入れて収束した。

よかった。オレは、まだまだマトモだ(←狂ってる狂ってる)。

◆6/13(後楽園ホール)の試合結果
○4R
柴田潤一 TKO3R 小室直樹
平井良維 TKO4R 池沢貴明
大村光夫 TKO4R 柴山卓男
大浦純一 判定 大岡里志
上野康太 TKO4R 大場 徹
○6R
伊藤 健 判定 今井桃太郎
○8R
中釜兵武 TKO8R 瓜生崇大
○日本ライト級王座決定戦10R
久保田和樹 判定 田中光吉

◆6/14(後楽園ホール)の試合結果
△東日本新人王予選4R
○フライ
遠藤一充 判定 中村亮太
矮松和明 判定 舟木 肇
○Sフライ
石本康隆 判定 臼井祐介
○Sバンタム
木下健志 判定 渡辺才一
○フェザー
北野一弘 KO2R 比留間洋平 
○Sフェザー
真栄城寿志 判定 橋本英明
諏訪雅士 KO3R 落合大基
○ウェルター
前川洋昭 TKO2R 足立哲也
渡部信宣 TKO1R 飯塚ひでき
菊地伸二 判定 奥原雅史
和田直樹 判定 佐藤大祐
○ミドル
淵上 誠 TKO2R 南 大悟 

壮絶!生キリコ<br>アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!⑤

2005年06月15日 | 生活
1stとセカンドしかアルバム持ってない私、後半の曲は分からなかったが。

それでも、楽曲の良さに感嘆。

つ~か、それらの曲のオープニング、ギターの泣きっぷりが昔の歌謡ロックみたいで(笑)。

「ダウンタウンブギウギ・バンドの『身もこころも』かよ!」「和田静雄さんかよ!」と突っ込みたくなるようなフレーズの連発も、こうなったら御愛嬌か?

歌謡ロック風の始まりでも、そこはアルティエ。ぐいぐいジャズロック風にロールしていき、キリコ御大の「フィルイン」「ロール」「複数シンバル連打」「バスドラ乱打」「オカズ乱打→リズムキープ間のスピード変換(漠然と聴いてると走ったり戻ったりしてるだけに感じるが、周囲も着いて来てるし完璧にコントロールされての物だわね。圧巻だわ)」も混じって壮絶さは増していき。

キリコ御大、トーキング・モジュレーターみたいな息吹き込みパイプでスネア音変換させる技まで使って大サービス。

初めて見たわ、あんな奏法。

まぁ、「重力」2回やって終演も近いなと思ったトコロで。

「ザッパやんないかなぁ~」とも思ったが。
さすがに今回それは「無し」でした。

ま、ゴングジラでやってシカラムータでやって、今回アルティエでやられたら「ロイヤルストレートフラッシュ」で。

「思い残すコト無いわ」・・・と。オレ、鼻血だして死ぬしかないから(笑)。

まぁ、良かったかな?

私が行ったのは2日目の6月12日で。アンコールなどは初日と違ったらしいが。

出来はどっちが良かったのかしら。DVDやCD用にライヴレコーディングされてたそうだから、せっかくなら出来の良い方を収録して欲しいですな。

それにしても、今年のライヴは当たりばかりだな。

アルティエ・メスティエリ、フリオ・キリコのドラミング。

「壮絶」の一言で御座いました。

壮絶!生キリコ<br>アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!④

2005年06月15日 | 生活
ヴォーカルのマッシミリアノ・ニコロ、声はオリジナルの人より太く、曲を重ねる毎に存在感を増していく。
飛ばした紙飛行機も5枚を越え・・・取りあえずキャッチした客が折った飛行機を開くとイタリア文字。意味は分からん(笑)。

おそるべし、イタリアン・プログレ!

曲は「TILT」を終え。「さぁ、セカンド・アルバムからか?」と思ったら、その通りだった(笑)。

始まったのはワルツのリズム。
「明日のワルツ」だ――――!オレの一番のお気に入りだ――!!

「花芯」
「知覚と認識」
「9つの月の前で」
「北から南へ」
「9つの月の後で」
「メスカル酒」
「メスカル酒の杯」
「大地」
「重い空気」
「意識パート1」
「祭礼」
「意識パート2」
「放棄」
「マリリン」
「結末」

・・・・と「セカンド・アルバムも完奏」だったらセットリストも上記の通りだろうが。記憶はウロ覚えですたい!!!(笑)

しかし「明日へのワルツ」はスタジオ盤が完璧なせいか、ライヴではリズムの間が空くようでイマイチな気がしたな。キリコ先生もオカズの詰め込みが難しそうだった。

しっかし休憩殆んど無しかよ!?
たまにキーボードが一人でソロ演奏なんてやってたが。挨拶の「お客らくさま、ありがとごじゃります」みたいな発音も御愛嬌で、場内は暖かい笑いが起きていたが。

英語に切り替えて「1st出して、20年。その後で日本に来れるなんてウソのよう。幸せです。皆様はどうですか?」みたいなMCに「イエ―――!!!」と返答するファン(当然ワタクシも)。

その辺くらいがキリコ御大の休憩時間か?

他のメンバーは「キリコ&サキソホンの掛け合い」などで小休止。

それ以外ほぼ3時間ぶっ通しのライヴであった。

使ってたチッタのタオルを客席に投げたり、キリコのドラムスティックが次々と客席に投げ込まれたり(何本ブーメランみたいに投げ込んだんだ?10本じゃ足りないぞ)。

観客とミュージシャン間の心温まる交流も感じさせたライヴでありました。

デメトリオ・ストラトスを「マスター」と仰ぐヴォーカリスト、「明日は彼の命日」とホーミーからユーデル風の歌唱まで披露。「バンコの曲です」とか最初の紹介者が日本語で言ってたっけ。

喉を通る空気を操って「音」を響かせる。「歌」以上の「楽器」「発声具」としての「声」をこれほど追求されると、頭を下げるしかない。

イタリア最強のヴォーカリストと言われながら夭逝した故デメトリオの意志を継がんばかりの歌唱に、会場のイタリアン・プログレ・ファンは感動の風情。

私は聴き込みが足らず、感動も半端だったが、途中で「この歌唱、どっかで聴いた事あるな」くらいは思っていたから「マイ・マスター、デメトリオ」と聞いて会得は行ったが・・・。

アンコールは2回。

拍手の中、現れた彼らは再び「重力」を演奏し始めた。
気のせいか、乗りと迫力が最初より増している。

壮絶!生キリコ<br>アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!③

2005年06月15日 | 生活
当然、私のドラムはキリコ御大に追いついていない。

つ~か、キリコのドラミングってスタジオ盤より遥かに荒くて重いぞ!!迫力スゴイぞ!

ツーバスがヘヴィだ!やっぱ今はマイクが その辺の音よく拾うから尚更か!

ジャズっぽいと思いきや、スネアのアタック音は固いし、やっぱキリコはロック・ドラマーだったんだな・・・と再確認。

しかし、右手の握りはレギュラー・グリップ!ジャズ・ミュージシャンみたいな握りで何であんな強いアタックが出来るの!?

ロールの音もデカく、そのキメではアタック音が会場に響く。オカズが多い。やっぱ手数王だわ!ドラム超人だわ!

しかし、タムの数が思ったより少ない(要塞のようなキットを想像してたんだが)。シンバルの数はサスガに多様だ。右に3枚・左に3枚、自在に叩きまくる(上から「ジャンジャンジャン」ってパターン多かったなぁ)。

「TILT全曲演奏」の呼び文句通り、この1stアルバムから次々と演奏されていく。
「ストリップス」
「侵食」
「ポジティボ・ネガティボ」
「路上」
「チェス狂」
「華氏」
「間接」
「ティルト」

編成は、ドラム、ベース、ギター、キーボード(メロトロンも)、バイオリン、クラリネット(サックス、フルートも)、ヴォーカル・・・の7人編成で。ヴォーカルがインスト曲で引っ込むパターン。

しかし、全員うまいな。
オリジナル・メンバーはキリコ1人だが、キーボードのベッペ・クロヴェラさんなんて頭も薄くなられてて、ベテランの味が出まくり。

ベースのロベルト・カッセッタは、なかなかの男前で、音も全盛のジョン・ウェットンばりの歪ませ具合がグー。

ヴァイオリンのコッラード・トラブイオは如何にも若そうだったが、他楽器とのユニゾンもこなし、ソロも見事に弾いていた。

ギターのマルコ・ロアーニャはジミヘン風の帽子に髭、グラサンの格好で。ソロもジミヘンのジョニーBグッド風か?

サックスからフルート、クラリネットまで吹きまくったアルフレード・ポニッシも、中年太りのオヤジ風ながらエネルギッシュな演奏に感嘆。

キリコだけじゃないわ。全員すごいわ。

全員、顔も濃いわ。さすがイタリアンだわ。
キリコも「如何にもイタリアン」な濃い彫深顔だわ。予想以上にマッチョだし。

そしてヴォーカルの兄ちゃんも、スケスケのメッシュ・シャツ着用で、両手の平を合わせた「ナマステ」ポーズで登場。顔も彫り深いし、目は青いし、鼻高いし、濃いわ―――!!!

動きクネクネ、天空へ投げキッス、唐突に紙飛行機折って客席に投げて・・・。

あ、明らかに変だよぅ~!!オカマ入ってるよ~ぅ!!!

壮絶!生キリコ<br>アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!②

2005年06月15日 | 生活
開演時間は過ぎていたが、例によって着席率は低く。当然、開演は遅れていた。

走らなくても良かったと思いつつも、周辺を観察。
前の方の席に、プログレライヴで良く見かける長髪のオヤジさんを発見(どっかの関係者なんだろうな)。

客層は例によって微妙(笑)。
オヤジが多いが、女子の姿もあり、若者の客も居る。オバも居る。
楽器経験者も多そう。既に「エアドラム」叩いてる者もあり。つ~か、私もそのクチだが(笑)。

ステージは黒いカーテンで仕切られている。
スーツの外人(イタリアーノ)が現れて、唐突に訛った日本語でバンドを紹介。

「arti mestieriデ~ス!!」
開かれるカーテン。

いきなり始まる楽器のユニゾン。「Gravita9.81/重力」だ―――!!!!!

オレの周囲に少なくとも4人はエアドラマーが居る!
つ~か、オレもエア・バスドラ踏んでる!エア・スネア叩いてる!エア・シンバル刻んでる!!

ぬおおおおおお、ジェフ・ベックさんの時は「学生時代ギタリスト率」が異常に多そうだったが。

今回は「学生時代ドラマー率」が、やたらと高そうだ!!

壮絶!生キリコ<br>アルティエ・メスティエリ来日公演に行く!

2005年06月15日 | 生活
ハイ!イタリアン・プログレの白眉「アルティエ・メスティエリ」がクラブチッタに来る!・・・ってんで。

前売り買ったら前から6列目でした。

イタリアン・ロックなんだけどクラシック臭が少なく、ジャズロック風味なアルティエ。

フリオ・キリコのオカズ三昧のドラムに耳を奪われるアルティエ。

「キリコ居なけりゃイージーリスニング」なんて陰口叩かれてるアルティエ。

とりあえず、ドラムばっか見ちゃうんだろうなぁ・・・なんて思いつつ、東海道線で川崎へ向かう。

「キリコのドラムクリニック」なんてのもあるし。キリコ先生にドラム教われる・・・と思いつつも、リズムキープもままならず断念した私にゃ参加する度胸も無い。

久々のチッタ、例によって まず迷った。

なんか、総合文化歓楽街みたいになってた。駅前に労務者風のオッちゃんが、たむろしてた川崎じゃなかった。ムリから脱却したのだろうが。

さてさて、時間も無いぞと考え込んでいたら。
真横を「アルティエ」「TILT」のチラシ持った兄ちゃんがハァハァ言いながら走り抜いて行った。

こりゃ、追っかけてったらOKだわい!・・・と追走したら、自販機でジュース買われたりして(笑)。

一旦追い抜いて、微妙な十字路で歩き出す。周辺をキョロキョロしてると、さっきの兄ちゃんが、また追い抜いて行ってくれた(笑)。

ふたたび追って走るオレ。

さぁ、着いた。クラブチッタだ。ポール・ロジャース先生を見に来て以来だ(あん時ゃオール・スタンディングだったなぁ。駅前に浮浪者ゴロゴロ居たなぁ・・・)。

チケをモギって貰い、左を向いたらドラムキットが。メーカー見たこと無いぞ、ヤマハでもパールでも無いぞ。

テーブルにはアルティエのCDの数々。ここは断念して会場内へ。

暗い館内にはパイプ椅子が並んでいた。プログレ・ライヴ名物の「客、鎮座して動かず」のパターンか?