あるBOX(改)

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感想:長谷川穂積vsシモーネ・マルドロット

2008年01月10日 | ボクシング
長谷川、大差で5度目の防衛

1月10日、大阪府立体育会館で行われたバンタム級のダブル世界戦

WBCのバンタム級タイトルマッチ12回戦は、
王者の長谷川穂積(27才/真正)が、同級1位のシモーネ・マルドロット(29才/伊)を大差の判定で降し、5度目の防衛に成功。

日本選手の同級5度防衛はファイティング原田と薬師寺保栄を抜いて国内最多となったが、王座が貴重な時代だった原田氏と違って、守るだけではなく「KO」や「内容」を求められるのが長谷川チャンプの辛いトコロ。

第2ラウンドに右目の上をカットし、終盤まで流血が続いたのも厳しかったか。
挑戦者が前に出てきた割に身体は立っていたので、得意の左アッパーも出なかったようにも見えた(最後に出てたけど)。

あと、挑戦者って見た目よりタフだったような・・・。

まぁ、ダウンこそ奪えなかったが1位挑戦者に完勝ってのは、立派。
本人は、もう少し国内防衛線をコナして海外進出を果たしたいようだが、それも良いのでは?
ジョニー・ゴンザレスと米国でやっても勝機はあると思うのだが、うっかりマルケス弟とかと当たるとボディブロー食らってピンチに陥る気もするしなぁ・・・。

~そして
WBAバンタム級タイトルマッチ12回戦だが
挑戦者・池原信遂(大阪帝拳/同級4位)は、チャンピオンのウラジーミル・シドレンコ(ウクライナ)に0―3の判定負け。

採点上は完敗だったが、「気持ちでは負けない」との意気込み通り、最後まで前に出続けた。
まぁ、試合前に精神面だけを強調する選手に勝利は期待しない私だが。

ガード固めるシドレンコに対し、池原はボディワークで王者のパンチを外していたが
王者のKO防衛ならなかったのは、この点も作用しているのでは?

ガードの上からでも手を出して、色白王者の顔を赤くして、「ダメージ蓄積してるのでは?」と思わせたが、やはり「当たったパンチ」が優先させる採点基準を当てはめると王者優位は動かなかった。

初回から前に出て手数を出した池原だったが、第2Rに右をクロス気味に貰って腰砕け。
王者のジャブも要所で貰った。

ダブルタイトル戦、ともに挑戦者が(スタミナ十分で)頑張った内容で、見ごたえあったが。
スカッとする内容の興行だったかといえば、微妙であった。

長谷川穂積のアメリカ進出は、見送りかな?。
とりあえず、徳山選手がキリロフやナバーロに勝って評価を上げたように
まずは、長谷川選手も、そういう勝ち星が欲しいねぇ。

山下会長も海外進出を望んでおられてるでしょうから、希望は持てるし。
あとは本人の技量・・・。

統一戦となれば、相手は「打つところの少なそうな」シドレンコ、苦戦はまのがれないだろうが。
ここは勝たないと話になりませんね。

個人的には、ジョニー・ゴンザレスとの対戦を希望。
長谷川チャンプが、左のアッパー・ストレートでボディを狙えば・・・