あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

映画「デトロイト・メタル・シティ」を見に行く

2008年09月20日 | 生活
一人で・・・。

ストーリーは以下の通り。

「主人公は、おしゃれな渋谷系ポップ
 ミュージシャンに憧れ、大学進学を機に
 田舎から上京した心優しき青年・
 根岸崇一」

「『NO MUSIC NO DREAM』を胸に、
 デスレコーズの新人ミュージシャン募集に
 応募するが、本人の意志を無視して悪魔系
 デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」
 (通称DMC)のギターボーカル「ヨハネ・クラウザー
 II世」として売り出され、あろうことかカリスマ的
 人気を博してしまう」

「大学時代の憧れの子と再会するも、
 おしゃれな渋谷系が好きな彼女に
 自分の現在を語ることもできず、苦悩する
 根岸」

「しかし、本場海外のメタルゴッドから勝負を
 挑まれたクラウザーに逃げ場は無い・・・」

そんな感じ。
人気ギャグ漫画「デトロイト・メタル・シティ」の実写映画版は、
ある意味、原作の上を行く迫力で観客を魅了する。
(ヒワイで下品な歌詞も轟音で昇華)



監督は「おとうさんのバックドロップ(中島らも原作)」で
監督デビューを果たした李闘士男。
主人公の根岸くん/クラウザーさんは、松山ケンイチ。

松雪泰子扮する社長に蹂躙されながら、嫌がりながらも眠れる才能を
開花させる過激で悲しきヒーローを見事に演じきっている。

狂信的なファンを演じる大倉孝二 (ナイロン100℃)、キュートで
やや天然な彼女を演じる加藤ローサ、変態チックなバンドメンバーは
秋山竜次、 大きな愛情で主人公を見守る母親を演じるのは宮崎美子
・・・と皆さん適役で、安心して鑑賞できる。

渋谷系ミュージシャンとしてカジヒデキも出演し、
「本物の渋谷系ポップ」を聴かせ、見る方をニヤリとさせてくれて。

そして、敵の大物としてジーン・シモンズ(Kiss)も登場。

その結果、この「DMC」は
あのロック映画の名作「スパイナル・タップ」に通じる青春・コメディ・
音楽・ギャグ映画として、高らかに雄叫びを上げておる。

最後の勝負シーンは、これまた音楽映画「クロスロード」での
「スティーブ・ヴァイとのギター対決」を思わせる盛り上がり!
(しかし「クロスロード」も、ブルースを極めに
 旅へ出た若者を主人公にしながら、
 最後はヴァイのメタルギターと対決なんて
 おかしな映画だったなぁ・・・)

個人的には凄く面白い映画だと思いました。
続編を期待。