あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

そして連れは「コレクターズ」ライヴへ②

2008年11月16日 | 邦楽
最近出版された「ザ・コレクターズ大頭鑑」。
ファンが待ちに待ったバンド本の決定版だ。

加藤さんは、
インタビューでバンド名の元となった映画
「コレクター」に関して熱く語っている。

さすが、『さらば青春の光』を
「主人公ジミーは自殺した訳じゃない、あれは最初に繋がるんです」
「ジミーはスクーターを崖に落とし、若き日々に別れを告げたんです!」
~と語って、

本場育ちのピーター・バラカンさんに
「そうか、また見なきゃ!」と言わしめた映画マニア。

そして、
「コレクター」主演のテレンス・スタンプ本人に
「あれは純愛映画だと思いました」と語って

「そんなこと言ったのは君が初めてだ」
「監督にそうアプローチされて、僕はそう演じたんだよ!」
「でも、皆はサイコスリラーだと決め付けて、役者としてイメージが
固まって困ったんだ」
~などと返答受けたという一説は、実に秀逸なのでした。



以前、連れと一緒に小さなライヴハウスでコレクターズを
見たことがある。

洋楽中心な私は、真ん中で聴くのに気が引けて前列スミの壁に
寄っていたのだが
なぜか加藤さんは、そんな私を見つけ

「やぁ、ご同輩!」

~とばかりに視線と笑顔をくれたのだ。

自意識過剰化と思ったら、あとで連れに「すっごい見られてたね」と
指摘され、随分ドギマギしたものだ。

加藤さんの目は、
「コレクターズも15年、あなたはずっと僕ら(つ~か僕)のこと
スキなのかい?」と言わんばかりにキラキラしてた。
思いっきり後ろめたかった。

「ああ、スミマセン!連れに引っ張られて来たんです」
「コレクターズのアルバムだって聴き込んではいません」
・・・てな心情だったのだ。

でも、
いま「大頭鑑」で彼が影響受けた英国ロック・リストを見ると、
本当に「ご同輩!」って気がする。

あの時、彼はきっと
「やぁ、ご同輩!あなたもずっと音楽が好きなんだね!」と
語りかけてくれてたんじゃないのか?

・・・なんて
最近思うようになってきた。


ああ、好きだよ加藤さん!
あなたが愛した音楽を、僕も変わらず大好きだよ!

そして連れは「コレクターズ」のライヴに

2008年11月16日 | 邦楽
チビすけ連れて、行っちゃいました。
まぁ、
ワタシャ仕事だったからねぇ・・・。

あと、
以前一緒にコレクターズ・ライヴ見に行って
「愛ある世界」のイントロ聞いて大笑いして以来
連れに「あんなに笑う人とは行かない!」と
ご機嫌損ねてしまったのだ。

いや、
バカにした訳じゃなくて
まんま「無法の世界」のシーケンサー炸裂なオープニングに、
「加藤さん、カワイイぜ!」と笑ってしまったのだよ。

~で
その邦楽ロックバンド、「ザ・コレークターズ」とは

永遠のロマンティスト、加藤ひさし率いる4人組。
結成20年を経て、充分なベテランでありながら、
瑞々しい音楽への情熱を失わない「とっても素敵な、
永遠のブレイク寸前」バンド。

それでも加藤さんは「売れたい」と熱弁しているのも
素晴らしい。

ザ・フー、キンクス、初期ピンク・フロイドといった英国
ビートバンドの影響を受け、マニアック嗜好を見せながらも、
ポップな曲調も忘れず。

ネオモッズ・ムーヴメントから一貫した その姿勢は、多くの
ミュージシャンから尊敬を集めている。
※トリビュートアルバムに集まった面々が、どう見ても
 当人達より売れているのが面白いトコロ

連れは、コレクターズ・ライヴで知り合った友人と今も仲が良く、
この日のライヴにも一緒に出掛けている。

チビすけも、楽しんでたようだ。
「洋服の並木」であつらえたと思われるモッズスーツの子供も
居たそうで、「ウチもチビに作らねば!」とライバル心燃やす
ワタクシでした。

~で、
17日のThe Wh♂ 武道館ライブに、コレクターズの4名と
リリーフランキーも行くそうな。

コレクターズのライヴで、加藤さんは「サンキュー、ニュ―ヨーク」の
話もしてた・・・と。
「イギリス人は、地下鉄オタクが多いから」
「今度は『サンキュー神保町』かな?」とも言ってた・・・とか。
(サンキュー、九段下・・・にしといて欲しいなぁ・・・)

こういうトコロもカワイイ加藤さん。

The Wh♂になりたかったのかも知れないが、
加藤さんはロマンチストだから
「十代の荒野」をテーマに歌おうとしても、そこには花や星や愛が
溢れてしまうのだ。
暴力や無法は似合わないのだ。

The Wh♂になれない加藤さん。

でも、なれなくて良いのだ。
なる必要もないのだ。

ティーンエイジの憂鬱を歌っても
キラキラとロマンチックなリリックが溢れてしまう、
それこそが我らの「加藤ひさし」なのだ。