あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

The Wh♂ 2008 日本公演終了

2008年11月17日 | 英国ロック
最終日も盛り上がった模様。

ピートから
「なぜ、もっと早く来なかったんだろう」という
言葉も出たとか・・・。

正直、2000年か2001年ならロジャーも痩せて、マイク回しの
スピードも健在だったし、ジョン・エントウィッスルも生きてたし
「言うことなし、最高」だったのだが・・・

まぁ、2004年と2008年で来てくれただけでも
充分、感謝なんですがね。

1980年代~90年代半ばの再結成は周りに「やらされてる」感
あったし、「ジョンの浪費癖から来る破産を回避する為の集金ツアー」
なんて話も聞こえて来てたし・・・。

だったら、良いドラマーを得て、本人達が「本気でやりたくて」やってる、
ここ10年ほどのライヴの方が充実して、ファンも歓迎し甲斐があるって
もんだ。

11/17の武道館では、ロジャーが「シスターディスコ」の歌いはじめで
演奏とズレてたけど、それだって「口パクじゃない証明」になって良い
じゃないか!

元々「完璧な演奏する」バンドじゃないんだから。
元々「メインヴォーカルの声が裏返ったり、ハモリがズレたり、ドラムが
バタバタする」のは当たり前のバンドじゃないか。

そんなの関係なしに勢いでライヴやってきたバンドじゃないか。

~で
そんなバンドの魅力を伝えようとする雑誌が、店頭に並んでました。
はい、「レコードコレクターズ」です。



買っちゃいました。
「レコード・コレクターズ 2008年 12月号」
内容は
特集 THE WHO LIVE!-60年代から変わらないザ・フーのライヴの破壊力を確認せよ!
特集 THE MOODY BLUES-ムーディー・ブルースの深遠なる旅路
特集 ALAN PARSONS PROJECT-インタヴュー、ディスコグラフィー
表紙 THE WHO

やっぱ詳しいわ。
「マイジェネレイション・コレクターズボックス」に同封されてたシングル・
ジャケット集を丁寧に解説されている。
「ア・クイックワン」のボックスも同様。

まだ充分に読み込んでないから
当分「The Wh♂」の余韻には浸かれそうだな・・・。

ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN ⑤

2008年11月17日 | 英国ロック
~そして、
ピート・タウンゼンド。

※画像は
 写真集「A Quick Sell OUT」より
 まるで大英帝国の大統領のように
 堂々と振舞うピート。
 いい写真集だなぁ・・・。



一時は再結成に否定的だったし、若いミュージシャンから
「プロデュースを頼んだけど、ただのオヤジでガッカリした」
とか言われるし・・・で微妙な時期もあったが。

その後、「トミー」がミュージカルで当たって、
「ブロードウェイの演出家」様みたいになってたし。
正直、日本で公演を見ることは無いかも知れない・・・とも
思ったが。

来てくれましたよ。21世紀になってから2度も。

しかも、2度目は
欧米ツアーと変わらぬセットリストで「日本だから」と
甘やかしてはくれませんでしたよ。



まだまだステージ上の彼からギターを取り上げるのは難しそうだ。
「ギターでブン殴って叩き出しそうな」オーラが残ってるもんなぁ・・・。

自分でも歌って、ギター弾いて、少ないながらもMCやって。
元気です。
今回、一番イキイキとしてた。

(ギタースマッシュこそ しませんでしたが・・・)

杖を振り回してガキを追っかけまわしてるジジイの勢いだった。
それがエレクトリック・ギターになっただけだった。

腕グルグル(風車奏法)やれば、我々観客は大喜び。
スパークスでは両手を上げて仁王立ち。轟音の中、ファンは大喝采。

事前に欧米のセットリスト見て「大人フーか?」と思ったが。
以前よりミディアムテンポの曲が増えたものの、充分にオトナ気ない
ステージだった。

彼ら次第では、まだまだ私のザ・フーは終わりそうにないです。

ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN ④

2008年11月17日 | 英国ロック
~で
武道館の感想。

音は良かった。
ギターとヴォーカルの音が良く通った。
機材と資材の進歩だね。
昔は「武道館は最悪」みたいに言われてたし。

※実際、私も「音が後ろから帰ってくる」感覚を
味わった事あるし・・・。



ギターの音色は、ますます良くなっていると思う。
90年代の再結成では、ピートが難聴を持病としてたので、
エレクトリック・ギターを他人に任せ、自分はアコギを弾いて
いたものだが、正直言って全然まったく物足りなかった。

ドラムも、ザック以前はサイモン・フィリップスのような
「技術屋系」がスティック握ったりしてたが、
「手数が多いから」って上手すぎる人を座らせても・・・
ってな感じでシックリは来なかった。

よって、今回の来日タイミングは「決して悪いものでは無い」と
確信できる。
中途半端に90年代とかで来てた方がキビしかったと思う。

The Whoは全員が看板選手で、
特にドラムのキース・ムーンのプレイは「唯一無比」だったから、
実質彼が亡くなった時点で「終わり」なのは事実なのだが。
※後釜のケニー・ジョーンズも頑張ったけど、彼はオーソドックスな
 ドラマーだから・・・



多くのファンから「The Wh♂曲の生演奏」の需要があるの
だから、「最善の策」として、リンゴ・スターの息子がドラムを
叩くのはありだと思う。

しかも、ザックは参加するたびにドラマーとして成長し、スケール
アップして馴染んでいくし・・・。
※トミーメドレーでの緩急自在なプレイは素晴らしかったし
スパークスでのトリッキーなタイミングには、驚愕させられた。

英国人らしい粋さも身に付いてるし、本当に良いプレイヤーが
参加してくれた・・・と感謝あるのみ。

※しかも、彼は「オアシス」のドラマーなのに
The Wh♂を優先してくれたんだしね・・・。



ただし、今回ほんとうに「厳しいなぁ」と思わされたのは
ロジャー・ダルトリーの老け込み・・・。

「ヴォーカリスト」にして
「全身パフォーマー」にして
「最後の美貌担当」の彼が、回したマイクを取り損なう姿は
見てて辛かったなぁ・・・。

2000年までは、まだ「青年の面影」があったのですよ。
50歳過ぎてたのに(笑)。

俳優もやってたから、見た目の「華」も一番残っていたワケで。
※キース・ムーンは70年代で既に太ってたし
  ピートはさっさと親父くさい風貌になったし
ジョン・エントウィッスルは最初からシニカル顔だったし

21世紀になっても、身体もシェイプされて最も美形の面影を
残してたのがロジャーだったのに。
そういう人が老けちゃうと、辛いのよね、見てる方も・・・。

※ダイエットが原因で健康を害されたりしたのかしら・・・

2004年のオデッセイで既に体力と美貌の劣化は明らかだったが・・・。
※2000年のロイヤル・アルバートホール公演をCSの音楽チャンネルで
見て、健在ぶりを確認してただけに、なおさら驚かされましたよ

90年代、もっとも身体を張って再結成「The Wh♂」を支えた
ロジャーが、ピートの復調やザックの成長にしたがい、自分は衰えを
見せ始めるとは、なんとも非情な・・・。

ただ、男気はある人だからね。

※王子様系の風貌だったのに、完全に根っからの肉体労働者気質。

※ピート・タウンゼントが、「幼児ポルノ・サイトアクセス容疑」
 かけられた時も
「彼は創作の参考にしたと言っている。私は彼を信じる」と
  擁護キャンペーンを展開。傷心のピートを庇いきった。

現時点で最高のパフォーマンスを演じようと努力してくれるのよね。
キーを落として歌うなんて事しないし・・・。

武道館では、横アリより身体にキレがあったし、マイクを回す
スピードも増してたし。
※でもキャッチするときは、用心してゆっくりと・・・。眼に直撃
  とかが怖いのかなぁ・・・

「愛の支配」でも、みごと堂々の歌いっぷりを見せてくれた。
※鳥肌立ちましたよ・・・・

同曲のオープニングで、ピアノにスポットライトが当たっていても
ステージ中央で両手を上げてポーズを取る姿は「オレが主役だ」と
言わんばかりで、微笑ましくさえあった。

スパークスでは定番の両手タンバリンを手放さなかったし。

スターなんですよね、要するに。
60歳過ぎた年齢であれだけ「Rock」ソングを歌えるのは
脅威だし・・・。

「枯れ」に逃げ込めないのがThe Wh♂の宿命だけに、
後は時間との戦い。

70年代から「声に悪い」とドラッグ系のモノをやらなかった彼だけに
※つ~か、ラリッて演奏に支障を見せたキースとかをブン殴ってたらしい

身体を鍛えなおし、パフォーマンスの維持・向上を果たすことを期待したい。
それなら、The Wh♂の活動継続も可能だ。



※画像は
 武道館外のオフィシャル・グッズ売り場。
 ポスター買いたかったが貼る場所がないんだよなぁ・・・・。

ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN ③

2008年11月17日 | 英国ロック
1曲目は、やはり
ピートのギターカッティングで始まるあの曲。
The WH♂のデビュー曲。
もう、リフ聴いただけで会場は盛り上がり・・・



~以下、本日のセットリスト。
(ちょっと曖昧ですが・・・)

01:アイ・キャント・エクスプレイン
02:シーカー
03:エニィウェイ・エニィハウ・エニィホエア
04:フラグメンツ
05:フー・アー・ユー?
06:ビハインド・ブルーアイズ
07:奴らに伝えろ!
08:シスター・ディスコ
09:ババ・オライリィ
10:エミネンス・フロント
11:5時15分
12:愛の支配
13:マイ・ジェネレーション
~ネイキッド・アイ(メドレー)
14:無法の世界

~アンコール~:

01:ピンボールの魔術師
02:すてきな旅行
03:スパークス
04:シー・ミー・フィール・ミー
05:ティー・アンド・シアター

※画像は
 60年代フォトを編集した写真集
「A Quick Sel Out 1965~66」より



基本的にセットリストは横浜と同じだが、
ネイキッドアイを生で聴けたのは大収穫だった。

(そうじゃないと複数公演行く甲斐が・・・)

あとは、やっぱり全般的に観客の反応が良かったな。
(特に有名曲ではね)

見る方にも、「武道館」という思い入れが感じられたし。
ピートも、最初のMCで「特別な場所」というニュアンスで語ってくれた。

(英国で言えば、ロイヤル・アルバート・ホールに近い存在・・・か?)

「ババ・オライリィ」と「無法の世界」では、会場一体となった手拍子。
合唱も皆でコナし、最大の盛り上がり。

(アリーナも2階席も皆立ち上がっていた)

「無法の世界」、怒涛のエンディングでは、ワタクシ、不覚にも涙が・・・



※画像は、またも写真集
 「A Quick Sell Out」より。
 ピート大先生のギタースマッシュ連続写真。
 
 武道館スクリーンにも、このテの映像流れまくりでした・・・

ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN ②

2008年11月17日 | 英国ロック
ステージ。

背景上部にスクリーンあり。
この時点ではターゲットマークが映されているが、

曲に合わせて様々な映像が流されたのでした。
(大阪・横浜・さいたまでも同様)



開演直前まで照明チェックが行われていた。
ハシゴで上り、ライト一つ一つを確認しているスタッフさん達。
・・・落ちないでくれよ。

しかし、昨日さいたま、今日武道館か・・・
60過ぎてらっしゃるのに、ハードなスケジュールだな

疲れが出ないか心配だ・・・。
(特にロジャー)



今回のツアー、開演は「5分遅れ」が“定刻”だったが。

武道館はもう少し遅れた。
まぁ、程よい時間であったが。

ジラされててる間に観客が勝手に盛り上がってくるのだ。

館内BGMは
スティービー・ワンダーの「サー・デューク」
そしてジミヘンの「ファイア」などなど・・・
曲が終わる度に拍手で登場を待ちわびる。

※ストーンズの武道館公演もそうだったなぁ・・・
 そういうトコロもひっくるめて「武道館」は特別なのだ



客電が消え、ピートとロジャーが姿を現した。

観客は総立ち。
早くもスタンディング・オベーション

※画像は08ツアーパンフより

ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN ①

2008年11月17日 | 英国ロック
やはり武道館は特別だ。

画像にあるような「看板」を
しっかりと飾ってくれるトコロも違う。
※ボクシング・タイトルマッチの時もそうですが



みな、記念写真を撮り巻くってましたよ。

「ザ・フー来日公演2008 LIVE AT BUDOKAN」
バンド名が、カタカナ書きなのも渋い。
左隅にターゲットマークとバンドの英語ロゴ。ただし、遠くから見るとエンブレム風に見えた。

カタカナ表記、いっそ「ザ・フゥー」でも良かったよ。



画像は会場内。

開場後~開演前の時間に撮った。
(演奏始まってから撮るようなマネはしません)

天井近くの日の丸、これぞ武道館。
(ユニオンジャックが横にあっても良かったんじゃない?)

私の席・・・は

そうさ2階席さ!

12000円払って2階席さ!
それでもA席じゃなくて、S席さ!(涙)

先行予約始まって直ぐネットに繋ぎGETして、この席さ!

またピートとロジャーが指先大にしか
見えない位置さ!!

さあ、本日いよいよ「The Wh♂ 2008 武道館公演!」

2008年11月17日 | 英国ロック
武道館は別格です。

ファンにとっても、バンドにとっても。

ストーンズの時も、開演前の雰囲気からして違いました。
(待たされたしなぁ・・・)



ファンにとっては
「70年代に武道館でThe Wh♂が公演してたら、どれだけ伝説になってただろう」
・・・と思いを馳せる場所。
その場所で遂にThe Wh♂のライヴが行われるという事。

たとえメンバーが半分でも、破壊力は充分に残っている。
(つ~か「史上最強のリズムセクション」健在期は、どれだけ凄かったんだ?)



バンドにとっては
ビートルズら同時代のバンドが公演を行った、極東の会場。
70年代、他の英米グループが実況盤を発売し、そのタイトルに付けられた「Budokan」。

絶対に気合を入れて会場入りする筈だ。

セットリストに大きな変化ない今回の公演だが。
武道館では変えて来てくれねぇかな?

「Substitute」演ってくれねぇかな?
来日前は演奏してた「Getting in Tune」、セットリストに戻してくれねぇかな?

私は9割9分、今回の武道館公演でThe Wh♂に一つの区切りが付くだろう。
次の来日あっても、これほど熱中はしないだろう・・・。



さて、何を着て行こうかな!?

※画像は
 デビュー当時のフォト写真集
 「A Quick Sell Out 1965~66」表紙