あるBOX(改)

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1995年10月09日ワールド・チャレンジャー・スカウト第3回 パンフ

2011年08月24日 | ボクシング
1995年10月09日
ワールド・チャレンジャー・スカウト第3回 パンフ

J小泉氏プロモートの「ワールド・チャレンジャー・スカウト第3回」
会場は後楽園ホール。

メインは三谷大和(三迫)vsノリー・ジョッキージム(タイ)の
OPBFジュニア・ライト級タイトル王座決定戦。

注目試合は小泉氏の再生で改めて世界に打って出ようとするルイシト・
エスピノサ(比)vs元世界王者ラウル・ペレス。
(結果はルイシト復調を示すKO勝利)

しかし、ファンの目当ては他にもあった。
元3冠王のアレクシス・アルゲリョ(ニカラグア)がエキジビジョンに
登場するのだ。



アルゲリョは私のアイドルとも言えるボクサー、生で姿を拝めるなら
・・・と、会場に出向いた。

ただし
半引退状態だったアルゲリョ氏は、やや動きに精細に欠き、会場からは
「こんなもんなの?」なんて冷やかしがあったりしましたが。

直後に「スロースターターなんだよ!」なんて反論ヤジも飛んで、ニヤリと
させられたりしたものです。

相手のリック吉村は「憧れ選手とのスパー」で精一杯って感じで、マス
ボクシング状態だったのですが、続く平仲明信はサービス精神を見せて
くれました。

終了間際にロープを背負って「どうぞ、どうぞ」と誘ってくれたのだ!

「おお、さすが平仲は大人だ!」
「アルカラやガニガンを倒した連打に身を晒してくれるのか!」
・・・と我々が期待したところでアルゲリョが距離を詰めた。

「ワンツー・左フック・左アッパー・・・」と全盛の片鱗を見せて
くれたのだ!

ここで終了ゴング。
ファンが余韻に浸っていると、アルゲリョ氏の様子に異変が・・・。

「う、腕の筋が攣っちゃった」と痛がる仕草を見せて、ファンは落胆。

「そんな姿、見なくなかった」なんて声まで飛ぶ始末・・・。
カムバックの噂もあったが、「もう止めてほしい」と本気で思った
ものでした。

むしろ、その後J小泉氏を通訳に従えて語ったコメントの長さ、演説
口調の見事さに「いっそ政治家になってくれよ」と思ったものです。

ロベルト・デュランは「政治は難しいよ。オレも色々と損をした」と
アルゲリョ政界進出に否定的なコメントを残しましたが、
ニカラグア首都マナグア市長選に勝利し、北京五輪で国旗を持って
入場するアルゲリョ氏をTVで見て「アルゲリョはボクシング以外でも
クレバーだ。天然のデュランとは違うな」と感慨を抱いたものです。

しかし、
結果としては「デュラン天然の感性」が正しかったのか。
政界のプレッシャーがアルゲリョ氏を追い詰めたのか・・・。

2009年7月1日、アルゲリョ氏はマナグアの自宅で亡くなった。
銃弾は彼の胸を貫いていた。

強くてハンサムで格好良く、誇り高いボクサ-の最期。
信じられない最期。

彼の中で何が起きたかは分からない。

ただ、安らかな御冥福を祈るだけです・・・。