あるBOX(改)

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ジョー・フレージャー死去

2011年11月11日 | ボクシング
11月7日、プロボクシング元世界ヘビー級王者、ジョー・フレージャーが
肝臓がんのため67歳で死去した

少し前に「末期がんでホスピスへ入院」と報じられていたそうだが
私はチェック出来ておらず、衝撃のニュースとなった



67歳、若いよなぁ

モハメド・アリ(米国)に初黒星をつけた男として知られ、常にアリ関連で
語られるが、単にヘビー級王者としても存在感があった

ジミー・エリスやロン・スタンダーを倒したシーンは、ヘビー級らしい豪快さで
単純にファイターとして「豪快なKOを量産する魅力的な強打者」だったのよね



まぁ、音楽好きで自分のバンド「ザ・ノックアウツ」を引き連れてライヴやったりと
意外な多芸さもありましたが・・・(しかもレコードまで出してらっしゃる)



引退後もスポーツを超えた英雄として脚光を浴び続けたアリに対し、
晩年のフレージャーはフィラデルフィアでジムを経営し、そこで寝泊りしていたそうな

少し前のドキュメンタリーで、そういう映像あったな
アリと比較して不遇な晩年といった表現だった



アメリカのマスコミ関係者が、
「写真の使用権でも一流の有名人とそうでない人物では桁が違う」と語っていた

「アリとフレージャーでは大きな差がある」という事だ

しかし、ジムで寝泊りしようとボクシング人として最後まで生きたフレージャーが
不遇だったかというと私はそうは思わない

試合前、政治を語るアリの前で「オレのすべてはリングの中にある」といった態度を
貫いたフレージャー
リングを構えたジムで晩年を生きて何が不遇だ



「試合を盛り上げるために」と侮辱してきたアリを、実は許していなかったようで
ドキュメンタリーの中で パーキンソン氏病で闘病するアリの事を、天罰を受けたか
のように語っていたのも印象的だった

そのフレージャーの方が先に亡くなってしまったよ・・・



生涯戦績32勝(27KO)4敗1分け

愚直に戦うファイターだった 
当時、日本では「アリよりフレージャーが好きだ」というボクシングファンも多かったそうな
私も、ひたむきに戦うフレージャーの姿に感動させて貰った一人だ

ジョー・フレージャー氏の御冥福を心よりお祈り致します