TVのニュースを見て
「ウソだろ――――!!」と久しぶりに叫んでしまった。
昨年の世界水泳男子平泳ぎ100m金メダリストで、北島康介のライバルでもあるアレクサンドル・ダーレオーエン選手が4月30日、26歳の若さで急死したというのだ!
台頭は2008年北京五輪の男子100メートル平泳ぎ。
ブレンダン・ハンセンが出てこない中で北島の一人勝ちかと思いきや、予選と準決勝では五輪連覇を狙う北島を上回る高速タイムでトップ通過。
「ダーレオーエンここにあり」を印象付けた。
決勝では北島に0秒29差で敗れたものの堂々の2位。
競泳でノルウェー史上初の五輪メダル(銀)を獲得、一躍ロンドン五輪の有力選手へと躍り出た。
しかし、200mでは決勝に残れず。
ここで北島選手のコーチである平井伯昌氏が、傷心のダーレオーエンに慰めの声を掛けたという。
そうした縁もあって2009年11月に来日し、練習に参加。
以降も日本代表の合宿に参加するなど、日本になじみ深い選手でもあった。
2011年の世界選手権では、圧倒的強さで優勝。4位に終わった北島が「誰も彼の相手はいない」と脱帽するほどの泳ぎで、五輪優勝の最右翼に躍り出た。
母国ノルウェーでも既に国民的ヒーローだったという。
昨年の世界選手権直前に、首都オスロを含む数箇所で多くの死者を出す連続テロが発生、ダーレオーエンは自らの優勝を母国ノルウェーに捧げた。
先日の日本選手権を自己ベストで制し、五輪出場を決めた北島選手はブログで「涙が止まらない。心に穴が開いたようだ」とコメント。
平井コーチは「2人でいい勝負をしてくれるだろうと思っていた・・・」と沈痛なコメント。
アテネ後、ハンセンに勝てなくなっていた北島だったが、しっかり北京では仕上げて2大会連続の金を獲得した。
今回も調子を上げている北島には、たとえダーレオーエンといえど昨年の世界大会のような圧勝は出来ないだろう、勝敗だって分からない・・・と私は思っていた。
そんな意味で世界中が注目したであろう対決だった。
それが永遠に失われてしまった。本当に残念でショックだ。
それ以前に、優れたアスリートの死、未来ある若者の死。
それが悲しい。
高地トレーニングといえば、2006年中国の昆明のトレーニング中に日本体育大学水泳部の宮嶋武広選手が死亡するという事があった。
この件に関しては、危険が伴うとされる高所での潜水練習が行われたり(宮島選手は長距離自由形)、合宿前に心肺蘇生法の講習を開くなどの対策がなかったり、AED(自動体外式除細動器)を携行していなかった・・・という問題があり
宮島選手の御両親が日体大を提訴するなど後を引いている。
ダーレオーエン選手の場合は自室での死去で、現地警察の調査で「事件・事故ではない」との発表あり、練習体制の不備は語られていないが
やはり高地トレの是非は議論されるだろう。
亡くなった当日、ダーレオーエン選手は「合宿も残り2日。終わったらノルウェーで一番美しい街、ベルゲンに戻るんだ」とツイッターに綴っていたという。
今ごろ彼の亡骸は最も美しい街に戻っている事だろう。
アレクサンドル・ダーレオーエン選手の御冥福を心よりお祈りいたします。
「ウソだろ――――!!」と久しぶりに叫んでしまった。
昨年の世界水泳男子平泳ぎ100m金メダリストで、北島康介のライバルでもあるアレクサンドル・ダーレオーエン選手が4月30日、26歳の若さで急死したというのだ!
台頭は2008年北京五輪の男子100メートル平泳ぎ。
ブレンダン・ハンセンが出てこない中で北島の一人勝ちかと思いきや、予選と準決勝では五輪連覇を狙う北島を上回る高速タイムでトップ通過。
「ダーレオーエンここにあり」を印象付けた。
決勝では北島に0秒29差で敗れたものの堂々の2位。
競泳でノルウェー史上初の五輪メダル(銀)を獲得、一躍ロンドン五輪の有力選手へと躍り出た。
しかし、200mでは決勝に残れず。
ここで北島選手のコーチである平井伯昌氏が、傷心のダーレオーエンに慰めの声を掛けたという。
そうした縁もあって2009年11月に来日し、練習に参加。
以降も日本代表の合宿に参加するなど、日本になじみ深い選手でもあった。
2011年の世界選手権では、圧倒的強さで優勝。4位に終わった北島が「誰も彼の相手はいない」と脱帽するほどの泳ぎで、五輪優勝の最右翼に躍り出た。
母国ノルウェーでも既に国民的ヒーローだったという。
昨年の世界選手権直前に、首都オスロを含む数箇所で多くの死者を出す連続テロが発生、ダーレオーエンは自らの優勝を母国ノルウェーに捧げた。
先日の日本選手権を自己ベストで制し、五輪出場を決めた北島選手はブログで「涙が止まらない。心に穴が開いたようだ」とコメント。
平井コーチは「2人でいい勝負をしてくれるだろうと思っていた・・・」と沈痛なコメント。
アテネ後、ハンセンに勝てなくなっていた北島だったが、しっかり北京では仕上げて2大会連続の金を獲得した。
今回も調子を上げている北島には、たとえダーレオーエンといえど昨年の世界大会のような圧勝は出来ないだろう、勝敗だって分からない・・・と私は思っていた。
そんな意味で世界中が注目したであろう対決だった。
それが永遠に失われてしまった。本当に残念でショックだ。
それ以前に、優れたアスリートの死、未来ある若者の死。
それが悲しい。
高地トレーニングといえば、2006年中国の昆明のトレーニング中に日本体育大学水泳部の宮嶋武広選手が死亡するという事があった。
この件に関しては、危険が伴うとされる高所での潜水練習が行われたり(宮島選手は長距離自由形)、合宿前に心肺蘇生法の講習を開くなどの対策がなかったり、AED(自動体外式除細動器)を携行していなかった・・・という問題があり
宮島選手の御両親が日体大を提訴するなど後を引いている。
ダーレオーエン選手の場合は自室での死去で、現地警察の調査で「事件・事故ではない」との発表あり、練習体制の不備は語られていないが
やはり高地トレの是非は議論されるだろう。
亡くなった当日、ダーレオーエン選手は「合宿も残り2日。終わったらノルウェーで一番美しい街、ベルゲンに戻るんだ」とツイッターに綴っていたという。
今ごろ彼の亡骸は最も美しい街に戻っている事だろう。
アレクサンドル・ダーレオーエン選手の御冥福を心よりお祈りいたします。