あるBOX(改)

ボクシング、70年代ロック、ヲタ系、日々の出来事などをウダウダと・・・

ロック・バイオリニストの系譜「シュガーケイン・ハリス」

2014年11月22日 | 洋楽
マハヴィシュヌ・オーケストラに参加した、ジャン=リュク・ポンティでも、
ジェリー・グッドマンでもなく、次はシュガーケイン・ハリスさんです。

Don 'Sugar Cane' Harrisさんは、黒人音楽界のヴァイオリニストでした。
私にとってのファーストコンタクトは、フランク・ザッパ御大の
「ホット・ラッツ」で、「ウィーリー・ザ・ピンプ」におけるブルース・
バイオリンは強烈この上なく、その泥臭いヴァイオリン・ソロの前に
こんなヴァイオリンがこの世にあるのか!・・・と、
かなりのショックを受けたもんです。



キャリアは古く、1950年台後半にデューイ・テリーとヴォーカル・デュオ
「ドン&デューイ」でデビュー。
ヴォーカリストとしても、R&Bと言うかリトル・リチャード的なシャウターだとか。
※未聴です。スイマセン。



本人のリーダーアルバムでは、1971年発表の「フィドラー・オン・ザ・ロック」が
あるそうで。これも未聴ですが、やはり聴かねばならない気がしてきました。
※発売はドイツのMPS。さすがジャーマン・ロックを産んだ地です。

内容はタイトルどおり。
フィドルと言えば、アイリッシュ民謡などで使われるバイオリン。
そのフィドル・プレイヤーがロックに挑んだのが「フィドラー・オン・ザ・ロック」。
アメリカのフォークとロック、ジャズ、ブルース、ソウルなどが融合されてる・・・
ってんだから面白い。ビートルズのカバー曲もあるそうな。

ジョン・メイオールの作品にも参加したというハリスさんだが、私にとっては
「ウィリー・ザ・ピンプ」の印象が強すぎる。
同アルバムの参加メンバーにはポンティもいるが、ハリスさんの印象が強すぎて
少し影が薄い。
ザッパのアルバムでは他に「バーント・ウィーニー・サンドウィッチ」の
「俺の住んでた小さな家」で強烈なバイオリン・ソロを弾いているハリスさん。

残念ながら既に故人となられていますが、もっと掘り下げなければいけないプレーヤーです。

ロック・バイオリニストの系譜「サイモン・ハウス」

2014年11月22日 | 英国ロック
続いてはサイモン・ハウス。
ジョブソンやデヴィッド・クロス、ダリル・ウェイよりは
知名度落ちるだろうが、味では負けていない。

彼に関しては、デヴィッド・ボウイのツアー・メンバーとして
知名度高いし、途中参加バンドの「ホークウィンド」が
英国ロックファンには有名だが

なぜか私は彼がシーンに登場した「ハイタイド/High・Tide」を
先に聴いて、そのカオティックなサウンドにビビらされてたから
「ホークウィンド以前」のサイモン・ハウスが印象深いのよね。



ギタリストのトニー・ヒルらと組んでいたサイケデリック・HRバンド、
「ハイ・タイド」。

1969年~70年にかけ2枚のアルバムを残している。
※後にアウトテイクス集や再結成盤を発表。

ハイタイドは大きな成功を収める事なく消えて行ったが、
その無秩序でノイジーなギターとヴァイオリンのアンサンブルは
強烈な印象を残した。
1stの『Sea Shanties』なんて、いきなり混沌としたギターと
ヴァイオリンが怒涛の如く同時に前進してきて、ちょっと聞き手は
後ずさりすること請け合い。

ギターが独特のリズム感あって、それが間断なく鳴り続け
それに対抗せんとサイモン・ハウスが弾きまくるから
混沌度は増し、リスナーは音の塊りと対峙するような感覚に
おそわれる。クセになったら堪らないグループです。



ハイ・タイド解散後にサイモン・ハウスが参加したのは
「ホーク・ウィンド/Hawkwind」。

途中加入ではあるが、1974年の4作目「Hall of the Mountain Grill」
以降4作でプレイ。バンドのサウンドを左右する存在となった。

ホークウインド解散後はセッションマンとしてデビッド・ボウイ、
ジャパン、デビッド・シルビアン、トーマス・ドルビーなどの
アルバムに参加。
D・ボウイのライヴ盤「Stage」でも印象的なプレイを聴かせてるそうな。

近年もマイペースで活動しているらしいが。
これまた再結成ハイ・タイドで来日してくれたら、ぜひ行きたいなぁ。