じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

極寒の「豊平峡温泉」で、露天風呂とインドカレーと十割蕎麦を。

2017-01-15 | カレー
とんでもない寒波が北海道を包み込んだある日。

内陸では最低気温もマイナス二十度台になり、札幌もマイナス十度以下に。

久しぶりに冬らしい寒さを体感しました。懐かしいくらいでした(笑)。

こんな日は。

露天風呂に限る。

それも山奥の。

と言うわけで、豊平峡温泉へ。

札幌の奥座敷、と呼ばれる定山渓温泉…のさらに奥。大奥ですね。

日帰りで向かうには、札幌駅からの直行バス「かっぱライナー」が便利。有料ですが、路線バスと同じ料金で立派な観光バスに乗ることもできます。



ちなみに、往復のバス料金と入浴料が一緒になった「日帰りパック」があって、これがお得。

で、この「かっぱライナー」。結構、外国人観光客の皆さんで混み合うんですね。予約しておいたので優先乗車できたんですが、ほぼ満席。確かに、一番札幌から行きやすい温泉ですからね。

札幌中心部からは1時間ちょっとの小旅行となります。



拡がる青空と…

キンキンに冷たく澄みきった空気に、体もシャキッとする思い。

この佇まい。

山小屋のような雰囲気。和みます。

建物は年季が入っている感じではありますが、掃除も行き届いていて居心地が良いですね。

さすがにお風呂場の写真は撮れませんでしたが、内湯は湯船も広く、お湯が滝になって流れ込んでいました。

お湯の成分のせいなのか床の岩にはデコボコがあったり、湯船の中も段差があったりと、足元は要注意。

でも、源泉かけ流しのお湯は本当に新鮮。贅沢な湯浴みです。

そして露天風呂。

露天風呂としてはかなり広く、周りの遠くの山々まで見渡せて開放感が素晴らしい。

場所によって温度も違うので、ゆっくり浸かるならぬる目の所、体を温めるならお湯が湧き上がってる辺りと、移動しながら入ってました。

恐らくマイナス10度近い外気温だったので、濃霧のような湯気が立ち登っていました。風情ある水車なども傍に。周りの林や遠くの山は白く染まり、湯船の横に組まれた岩には雪がどっさりと積もっていました。純白の雪に囲まれて入る感じで、まさに風流。

清々しく冷たい空気を吸い込み、たまに半身浴状態にして体を冷やしたりしながら入っていたのでのぼせる事もなく、1時間近くはお湯に浸かってました。

鳥の囀りも聞こえて来たりして、何とも心地よい。この上ない安らぎの時間。豊平峡のお湯に、心も体も解きほぐされました。

汗もたっぷりかいて、体がリフレッシュできたところで…水分と栄養を補給。

食堂で、湯上りの喉へキンキンに冷えた生ビールを流し込む。

ああもう。

たまらない。

このためにバスで来たんです。

久しぶりに「生きててよかった」と思いました。
(^_^;)

そして豊平峡温泉の名物は新鮮なお湯のみならず。

インドカレーも有名なのです。

「カレーの本場」付近の国からお越しと思われる料理人さんたちが、腕をふるっています。何故、札幌の奥座敷でこんな本格カレーや、手焼きのナン、タンドリーチキンなどが食べられるのか。謎ではありますが、そのギャップが素敵。

今回はラムカレーを。

ナンも、裏側のこんがり焼けた所のサクサク感と芳ばしさ、噛み締めた時のモチモチ感、そして仕上げに塗られたバターの香り…と、全ての要素において僕が食べたいナンそのもの。

カレーには、大きなラムがゴロゴロ入ってます。

ルーも滑らかで、玉ねぎの甘み、スパイスの辛さと香りが相まって、これでもかと食欲を煽り続けます。

タンドリーチキンとシークカバブも。

フォークがチキンに突き刺さってる状態で出されるのが豪快ですが(笑)、これまたスパイスの香りもたまらない本格タンドリーチキン。肉汁も滴る、瑞々しいチキンでした。

シークカバブはインド風のハンバーグ、といった感じでしょうか。挽肉を串に巻いた状態で焼き上げてます。噛み締めていくと、じんわりと旨味が。

熱々の鉄板で供されます。下には野菜もたっぷり敷き詰められてるのがありがたい。さらにビールもすすみます。

そして、もう一つ名物が。

十割蕎麦もあるんです。

これまた本格手打ち蕎麦。十割蕎麦と言うと、比較的ボソッとした食感のものも多いのですが、これはツルツルで歯ごたえもしっかり。

蕎麦粉は朝に石臼で挽き、注文してから打つとのことで、挽きたて、打ちたて、茹でたての、いわゆる「三たて」の蕎麦が楽しめる。

湯上りには蕎麦もサッパリとして良いですよね。僕はデザート代わりにいただきましたが(笑)。

お腹も満たした所で帰りのバスにはまだ時間があったので、スタッフさんに声をかけてから休憩スペースへ。

横になれる座敷があって、床が暖かい。温泉を活用して床暖房にしてるんでしょうか。

座布団を枕にして横になれば、湯上りで食後でホロ酔いなんで、途端に眠気が。何とも幸せな昼寝。至福。

小一時間ほど休んだ所で、帰りのバスに乗り込みました。帰りの道中でも、軽くウトウト。満席だったんですが、たぶん、他の皆さんもウトウトしてましたね。車内が静まり返って、眠気に支配されてる雰囲気に包まれてました。遠足の帰りのバスみたいな雰囲気です(笑)。皆さん、温泉でゆっくり過ごした証拠ですね。

で、このバス。

ススキノにも止まるんです。それもど真ん中に。

こうなると止むを得ず…ススキノで下車(笑)。

夕方からやってる焼き鳥屋さんにお邪魔して、テレビを観ながら再び一杯。

夕方のワイド番組では、いかにこの日が寒かったかを伝えていました。確かに寒い1日でしたが、この上ない温もりに包まれた1日でした。
コメント (2)
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