じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

「ばる れがろ」

2013-02-07 | バール(バル)
小樽市の観光名所、小樽運河近くには、「出抜小路」と言う飲食店が集まった施設がありまして。

雰囲気は屋台村と言うかオープンエアのフードコートと言うか、はたまた東京の下町にあるような、粋な路地裏の飲み屋街と言うか…

つまりは。

お酒好きが喜びそうな感じです(笑)。

場所柄、海鮮や小樽名物をメインとした、観光客の方々に楽しんでいただけそうなお店も多いのですが、焼き鳥屋さんやバーなど、お酒を飲むのに嬉しいお店もありまして。

その中の一つがこちらのバル。昨年末にオープンしたそうで、女性の店主の方が柔らかな笑顔で迎えてくださいます。

各種のお酒に道産のおつまみやチーズ、アレンジコーヒーなど色々取り揃えていて、地ビールの小樽ビールももちろんあります。

コの字のカウンターで十席ほど。ほぼ全面ガラス張りなので、出抜小路の空気感を感じつつ、のんびりと飲めますね。

一枚目の写真はおつまみでお願いしたチーズの盛り合わせ。ハスカップのチーズや、ワイン用に果汁を絞った後の葡萄を張り付けたチーズなど、道産、海外産の珍しいものばかり。お酒がすすみます。

続きまして…「れがろのじゃがばた」です。

ジャガバターって、北海道に居ながらも、実は改めて食べることは少ないのですが…名産地・倶知安産のじゃがいもは、ホクホクしてて水分を程よく含んだ瑞々しい食感。大地の栄養をしっかり吸い込んだ土の香り。そこへとろける、バターの濃厚な風味。食欲を掻き立てるアノ香り。

…ジャガバターも改めて食べると良いですね(笑)。運河帰りの修学旅行生の方々も大喜びするそうで。

こんなおつまみも。

手前がポークジャーキー。店主の方の手作り。ビーフのものより風味が柔らかでクセがなく、どんなお酒にも合いますね。噛み締めているうちに、脂身の甘さが滲み出てきます。塩コショウのみの味付けだそうですが、肉の旨味をダイレクトに感じるには一番。

小樽ビールなんかにもぴったりで、ついつい、あっという間に食べきってしまいました。即座にお代わりをオーダー。

奥は、地元のカマボコと、小樽からも程近い、余市町の薫製屋さん「南保留太郎商店」の甘エビの薫製。

やはり小樽はカマボコ。ポテンシャルが高い。

甘エビの薫製は、某俳優さんが紹介して爆発的な人気になったもの。自分でもたまに買いますが、これでウイスキーなんてたまりません。

他にも色々いただきつつ、ビールにワインにウイスキーにと、お酒の方も色々いただきました。楽しいお酒でした。

メニューにはありませんが、お願いすれば可能な範囲でカクテルも作ってくださいます。

こちらの店主には、実は長年お世話になっておりまして。

自分にはカクテルの師匠とも言える方です。これまで数多のカクテルを飲んできましたが、恐らくは、こちらの店主の方に作っていただいたものが一番多いと思います。

実に様々なカクテルを作っていただいたんですが、自分好みの味を解ってくださっていて、いつも出てくるのは一番飲みたい味。

以前のお店に伺う度、いつも飲んでいた「ジャックローズ」と言うカクテルを、本当に久しぶりにお願いしたんですが…

体が覚えているものです。

昔、何度も味わった通りの味。

一般的な「ジャックローズ」より、かなりドライと言うか酸味の強い感じに仕上げたのが僕の好みだったんですが、そのままのがビシッと出てきました。なので、条件反射で「旨い」と言葉が出ました。

痺れましたね。シェーカーを振るのも、強い力で最小限。その作る姿もカッコいいわけです。プロの技は本当に美しい。シェーカーの音も、その響きだけで酔える。

あの「魚政」のご主人が寿司を握る姿も美しいのですが、確たる技術は美しさとして現れるものですね。

………で、肝心のカクテルの写真は撮り忘れまして(笑)。

お好きならカクテルも是非。小樽の夜を彩る一杯がいただけるのではないかと。観光の後に、のんびりお酒を傾けるにはうってつけではないでしょうか。

小樽では八日からは「雪あかりの路」も始まります。幻想的な眺めを体験した後は、こちらのお店でホットワインなど飲みながら暖まるのも良いですね。

僕も、小樽に行く楽しみが増えました。
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