じゃ、僕の話をします。

『本気食聡咲』の記事は「居酒屋・和食」カテゴリーよりご覧下さい。/※各掲載店の閉店情報等は基本的に追記しておりません。

意外と誰でも普通に入れる「道議会食堂」…の、名物。

2021-05-12 | 食堂
観光名所ともなってる、札幌中心部、北海道庁赤レンガ庁舎…の西の裏側に、最近立て替えられた真新しい道議会庁舎があります。

建物の上の方が、大きくガラス張りになってるのが特徴的。

「議会」と言うと、物凄く入りづらい。

ですが、その一階にある食堂は、実は誰でも入れます。

立て替えられる前は地下にあったので、さらに入りづらかったのですが、今は全面ガラス張りで明るいカフェのような感じ。

そして、昔から道議会に集う人々の胃袋を満たしてきた老舗食堂でもあります。

北海道の政治を裏で支えたとも言える…ような気がします。

メニューは、定食からハンバーグ、ラーメン、カツ丼など、いわゆる「食堂」のメニューは網羅。お値段も役所の食堂だから、比較的フレンドリーな値段設定。

しかし、ここならではの昔からの「名物」メニューがありまして…

それが「大特ざる」。

普通の「特ざる」があって、それの大盛りなので「大特ざる」。

「特ざる」という名前自体、聞き慣れないと思いますが、冷たい蕎麦を、海老天や鶏肉、ネギなどの入った、温かな蕎麦つゆに浸して食べるので、「特別」なざる蕎麦と言う意味からその名が付いたような気がします。

見てると半数近いお客さんは、「特ざる」か「大特ざる」を頼んでる様な。

「大特ねー。」なんて、略して注文する常連らしき方も。

横から見ると…
チョモランマ状態。少なくとも、一般的なざる蕎麦の四人前分はありますね。

気を付けないと、蕎麦を摘む時に雪崩が起きます(笑)。

ちなみに普通盛り…つまり「大」がつかない方も、一般的なざる蕎麦の大盛りくらいはあります。

そして、これが「特ざる」の蕎麦つゆ。

甘辛いつゆに、揚げ玉もたくさん入ってて濃厚。

冷たい蕎麦を浸すと、ちょうど良い塩梅になります。

役所の食堂ですから、恐らく運営してる業者さんは入れ替わったりしてるんでしょうけど、このメニューだけは引き継がれてるらしく。

それだけファンも多いって事でしょう。

札幌における大盛り蕎麦界(?)では、こことテレビ塔下の「大番」が、二大巨頭ではないかと。

流石にこのボリューム、自分には年齢的にキツくなってきましたが(笑)、蕎麦で胃袋を徹底的に満たしたい時にはこの上ない。

朝から夕方まで営業してて、利用しやすいのも「議会」の食堂だからでしょうか。

ただ、この食堂、若干独特なシステム。

お店に入ると、スタッフさんに人数を聞かれて、何となく座る位置を指定されます。「あの空いてるカウンターどうぞー」とか、そんな感じ。

で、その時は目の前のテーブルに、既に水の入ったコップが沢山あるので、それを自分で持っていき着席。

しばらくすると、スタッフさんが注文を聞きに来てくれるのでオーダーを。

その後、料理が伝票と共に運ばれてきて、食事が終わったら、食器は自分で下げ口に持っていき、入口のレジで伝票を渡して会計。

セミセルフ、みたいな感じですね。

最初は戸惑うかもしれません。

そして、最初に大特ざるを目の当たりにしたなら、その時も戸惑うと思います(笑)。

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