じゃ、僕の話をします。

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小樽で海鮮…では無く、焼肉。「春香園」初体験。

2019-10-14 | 焼き肉・ステーキ・ハンバーグ
気になっては居たんです。

小樽って、焼肉屋さんも多いなと。

完全に持論ですが、港町は洋食屋さんが多い、と思ってたんです。

稚内、函館、釧路…どこも、美味しい洋食系のお店が多い。

でも、小樽の海の男達はストレートに肉を求めたんでしょうか。

何か、老舗感をビシビシ漂わせる焼肉屋さんも多い。

その中でも特に気になってたのがこちら。


この佇まいは力強いです。言い方を変えると入りづらいです(笑)。

それ故に、躊躇し続けてましたが…今回、意を決して暖簾を潜りました。

すると、もう、昭和初期で時間が止まったような居心地のよい空気感。

換気はほぼ自然に行われてる感じで、目線の高さの空間は既に煙で霞んでる。

カウンターに座ると炭火がドカッと置かれます。

まずはホルモンとサガリ、瓶ビール。野菜も一人前オーダー。

お母さん二人がザザッと、大胆にテキパキと準備して、ドンッと肉が目の前に。


良いですね。すごく良いです。たまらんです。焼肉はこうでなくては、と言うザックリ感。煙の匂いが体に染み付く事なんて気にしちゃ野暮ですね。

ガンガン焼いてガツガツ食べる。これが街の焼肉の作法だよ、と言わんばかりの迫力に恐縮しつつ、分厚いサガリを口に運ぶ。

なんせ、一見で恐る恐る入りながら、周りの常連さんらしき方々のオーダーの仕方などを横目で見つつ、手探り状態で座ってた訳ですが、暫くしたら多少は慣れました。

…ん?…隣のお客さんが「カルビ」って頼んだけどメニューには無いなぁ…

…ああ、壁のメニューに「バラ」って書いてるけど、アレがそうか…後で頼もう…

…あ、お母さん二人は手が回らないから、瓶ビールの追加は入り口近くの冷蔵庫から自分で取って、お母さんに自己申告するのね…とか勉強しつつ食べ進める。(一応、一見なので厚かましくならないように、瓶ビールは三本目から自分で取った)

でも、これはテンション上がる焼肉ですよ。写真では伝わりにくいかもしれませんが、このサガリはかなりの厚み。ホルモンも味わい深い。

で、かなりあっさりした味付け。クドさは無いです。そのせいか、翌日も胃もたれとかしませんでした。

そして、小樽ならではの焼肉文化がコレ。噂には聞いてましたけどね…


食べ終えたタレにスープを入れてもらって、それを締めに飲むんですね。

そのオーダーの過程も、隣のお客さんの様子を横目で見ながら勉強してたので(笑)、その通りに真似を。

熱々のスープが注がれて、それを蕎麦屋さんの蕎麦湯が如く啜る。

焼肉明けに熱いスープを飲むと、確かに脂が洗い流される様な感覚でさっぱりしますね。

お会計時にはお母さんから「いっぱい食べたし、飲んだねぇ」なんて言われたりして、妙に和む(笑)。懐かしい和み感。

これは再訪したいですね。ちゃんと煙を浴びても良い様な服を着て。

帰り際、小樽駅の売店でもう一つ小樽名物を。



小樽に祖父母が住んでいたときは、訪れる度に団子を買ってくれたんですよね。

「花園だんご」が有名ですが、こちらのメーカーも創業は大正。

小樽の歴史と文化は奥深いですね。



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