新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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雨読の1冊「原発のウソ」

2011-07-02 18:02:22 | 読書
先日購入した雨読用の2冊のうち「東電帝国 その失敗の本質」のもう1冊です。

今回の事故で有名になった京都大学原子炉実験所の助教の小出先生です。「助教」が注の先生です。昔から放射線被害を受ける住民側に立って、その危険性を訴えてきた人です。

本書は最近とみに書評やコラムで取り上げられている本です。
一読後、暗澹たる気持ちにさせられます。一般市民が知らないところで、あるいは知らされないところで、原発の危険性を知りながらその危険性を隠して現在54基の原発が存在しているのです。電力会社と政治家と官僚が・・・

何か良い喩えがないかと数日考えていました。喩えて言うなら、日本という身体に54箇所の吹き出物があって、その内1箇所が化膿して破裂してしまった様な物でしょうか。この化膿はたちが悪く、芯の根が深く、手術が難しい状態なのです。

さて本書ですが、将来の地球環境を子供達に引き渡せるのか思い悩むないようですが、詳細に紹介するには、1冊そのまま写すしかないような全部重要ですので、とりあえず本文中の小見出しをいくつか紹介いたします。それで読んでみようと思っていただければうれしいです。

○再臨界は起きたのか
○「チェルノブイリの10分の1」と安心できない
○ストロンチュウム、「最凶の毒物」プルトニュウム
○「安全な被爆」は存在しない
○被爆から身を守る方法
○情報ルートを開拓する
○原発が生み出した「死の灰」は広島原発の80万発分
○国も電力会社も危険だと言うのはよく分かっていた
○原発を造れば造るほど儲かる電力会社
○大量の二酸化炭素を出す原子力産業
○破綻確実の高速増殖炉「もんじゅ」
○「発電所の全所停電は絶対に起こらない」ということになっていた
○放射能を薄めずにそのまま放出
○廃炉しても大量に残る「負の遺産」
○100万年の管理が必要な高レベル放射能廃棄物

まだまだありますがきりがありません。これだけを見ても読んでみたくなりませんか。
私は書店を数店探してやっと入手しました。探してみてください。

コメント
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