新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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DVD「レッド・テント」

2011-07-23 18:11:34 | 芸術鑑賞
涼しさも今日までということで、500円シリーズの買い込みの最後の1枚を見ました。やはり00円だけに、紹介できたレベルは4巻のうち2巻だけでした。残りはまったく駄作です。紹介しません。

さて本巻は、まずショーン・コネリー主演である事。駄作には出演しないだろうと思いましので。次いで懐かしい俳優が二人。ハーディー・クリュガー(シベールの日曜日、ハタリ)、クラウディア・カルディナーレ(伊の美人女優、可愛くて肉体派、北極が舞台なので本巻ではラインが見られない)の二人が出演。
さらにどうも実話らしいので。

物語
2年前に北極横断に成功したイタリアのノビレ将軍が、また飛行船イタリア号で再度北極に挑戦するも、失敗不時着する。無線通信もままならない1928年当時、生存者はテントにマーカーの赤い染料を塗って救助を待つ。ロシアの砕氷船が救助に向かうがスクリューの羽根が折れて立ち往生する。
現地のパイロットが遭難地点を見つけ、隊長のノビレ将軍だけ一人を救助してくる。各国の救助隊が動く中、引退していたあのアムンゼンが救助に向かい行方不明になってしまう。

そんな史実を映画化していて、そんな事実があったのかと勉強になったのですが。
納得できない点がいくつかあります。
①製作がソ連、イタリア作品なので、全編ロシア語です。コネリーがロシア語を話すのです。「レッドオクトーバーを探せ」で最初にショーン・コネリーがチョコッといい声でロシア語をしゃべりますが、本巻ではどうもロシア語の吹き替えになっているようです。がっかりです。
②巻頭で不思議な感じを持ちます。関係者が綺麗な制服姿で将軍の自宅に集まって会話を始めます。台詞は聞こえるのですが、それ以外の衣擦れとかコップの当たる音とか一切雑音がありません。変な感じを覚えます。
これが、事件後数十年たって死亡した関係者が霊となって、将軍宅で事件の真相を追究する一種の裁判形式になっているのです。たぶん、北極での遭難事件で多くの関係者が死亡しており、最初に救助された人間がノビレ隊長であった事とが、色々憶測を呼んだのでしょう。その謎解きをするといった筋立てです。

1970年製作ですからCGも無く、北極での撮影は大変だったと思われます。その辺もソ連製作の映画になった理由かもしれません。
数名の生存者が救助もされていて、最初に救助されたノビレ将軍のその後は大変だったようです。
ショーン・コネリーは主役ではなく、ノビレ将軍が主役でした。

しかし、クラウディア・カルディナーレは綺麗でした。

コメント
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