新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
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「昭和の名人完結編 十代目桂 文治」

2011-07-13 18:02:22 | 芸術鑑賞
うだるような毎日ですが、自宅でクーラーの切ったビニールハウスのような部屋で落語を聴く元気も無く、先日やっと長距離ドライブで聞くことが出来ました。

所謂大御所と違う雰囲気の噺家で、オンタイムで聞いていた頃はそんなに好きにはなれませんでした。
十年ぶりで聴いて見ますと、その語り口に惹かれるものがあるのに気がつきました。
自分が歳をとったせいでしょうか。

演目
①猫と金魚
「昭和の名人」には珍しく、新作だそうです。商家の旦那と番頭、出入りの鳶の頭、そして金魚とそれを狙う猫の噺です。まったくばかばかしい噺です。

②八百屋お七
有名な八百屋お七が、放火の罪で火あぶりになった、あの噺です。色々な噺家が、夫々の個性で話しています。また車人形でのお七の半鐘を叩く場面など、いろいろ聞いていますが、この文治の噺はあちこちへの脱線で文治のおかしさを改めて感じたのです。

③豆屋
はじめて豆を売り歩く事になった男が、初めてのお客さんにからかわれながら豆を売っていくという、よくある話です。

文治って面白かったと、気がついたひと時でした。若い頃の印象だけで選択するのは止めようかと思っています。
前回の「昭和の名人」シリーズでは、後半の巻きで購入しなかった噺家が何人かいます。「完結編」ではなるべく購入してみようと思います。

コメント
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