新鹿山荘控帳

山荘管理人が季節の移ろいを、書きとめました
写真の無断使用はお断りします

「昭和の名人完結編 五代目古今亭志ん生」

2011-07-22 18:02:22 | 芸術鑑賞
風邪を引きそうな未明から、朝から爽やかな一日が始まりました。久し振りにたっぷりウオーキングをしようと車で出かけました。

道中で先日発売になった「古今亭志ん生」を聞くことにしたのです。

演目
①稽古屋
女にもてるには芸の一つも身につけろと隠居に言われた男が、町内の稽古屋に唄を習いに行く。先に来ていた鳶頭の清元節の「権上」を、かなり長い間志ん生が唄います。
木遣り風になるのを注意されながら唄うのですが、清元がいつ木遣り風になるのか気になるのですが、清元をよく知らないの私は、志ん生の唄に聞きほれてしまいます。

②道灌
有名な大田道灌の逸話。山吹の一枝と「みのひとつだになきぞあやしき」の古歌の噺です。例の通り、八五郎がその噺を、自分も真似しようとして失敗するのです。12分の短い噺です。

③風呂敷
長屋の女房が町内の兄さんのところへ駆け込んできます。亭主の留守の間に若い衆にお茶を入れていたところ、亭主が帰ってきた。男を押入れに隠したら、亭主がその前で酒を飲み始めた。やましい事は無いがとにかく男を帰したいと。

ばたばたする二組の夫婦の話です。

志ん生が脳出血で倒れ、そのご高座にまた復帰した話は知っていましたが、本巻の解説書によりますと、その病後の高座については、評価が分かれているとあります。何でそんなことを言うのかなと思います。
名人の芸として前後で評価をするのは判らないでもありますが、病後のゆっくりとした芸も「五代目古今亭志ん生」名人の芸として楽しめないのかなと思ってしまいます。
③風呂敷は、病後の口演ですが解説書を読まなければ、気が付かないほどよく出来ていました。

不勉強による芸の低下なら仕方ないですが、大病後の復帰した芸を楽しんであげればと、つい思ってしまいました。
たのしい66分のドライブでした。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする