葛西臨海公園に出かけました。猛烈な暑さです。海風が少し吹いていますが、気休め程度です。
西の浜の左端の堤防の先端まで歩いていきました。水路はルアー客、浜は磯遊びの人たちで海鳥はいません。
突堤の先端に小屋が立っています。そこで青年が双眼鏡で浜を監視しています。声をかけてみました。
私『夏休みの間監視ですか?』
彼『そうです』
私『でもここは遊泳禁止ですから、それ程でも?』
彼『くらげに刺される人がいたり、突堤の先に牡蠣を採りに来る人がいますから』
私『先ほど熱中症の注意を放送してましたよね。親が注意していないと』
彼『そうですね』
私『ここは公園の一番奥だから、救急車の到着が遅れますと脅かしてやればいいのに』
彼『私は沖縄からこちらに来ているので、よく地理がつかめないのですが』
彼は、真っ黒に日焼けしており、ライフセイバーの訓練でも受けている様子です。最近は何処の海水浴場でも、そのレベルの態勢をとっているようです。
私『沖縄からこちらの大学に来ているのだ』
彼『そうです。T大学の救急救命士のコースを受けています』
私『僕も上級救急救命の資格を持っていますよ。勿論アマチュアだけども。将来は?』
彼『消防なんかに就職できればと』
私『消防は、体力訓練が厳しいのでは。ホースを持って走ったり、壁を登ったり』
彼『実は学校のクラブにそんなのがあります』
そこで、いいタイミングで昨日のことを思い出しました。
涼みに行ったショッピングセンターの本屋で、今話題の「テンペスト全4巻」を立ち読みしていたのです。
私『そういえば、昨日「テンペスト」を立ち読みしたんだ。アレは実話なんだろうか』
彼『あまり詳しくはないのですが』
私『仲間由紀恵が主人公だけと、最適だね。綺麗だし男装はりりしいし』
彼『そうですね』
私『山田優では駄目ですね、仲間由紀恵が最適』
彼は小説は読んでいないようですが、歴史としては知っているようでした。
私『ペリー提督や薩摩藩や日本と対等以上に外交交渉した、彼女は凄いですね』
細かい沖縄、琉球の歴史の話もしました。
そのとき、立ち入り禁止区域に男が入り込んできたので、一旦彼は注意に向かいました。そろそろ彼の仕事を邪魔しないように離れる事にしました。
彼としっかり握手をして、激励をしました。
私『沖縄に帰って就職するのですか?』
彼『東京消防庁も考えていますが、沖縄かもしれません』
私『どちらにしても、頑張ってください』
彼『いい写真が撮れます様に』
実にいい時間を持つ事が出来ました。彼の将来に期待したいです。

西の浜、羽田の方向を望む。