まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

マウリッツハイス王立美術館

2012-04-26 00:45:40 | 春らんまんオランダ・ベルギー

17世紀のオランダの宮廷文化の優雅さが
伝わってくるかのような建物の
マウリッツハイス美術館。

フランドル絵画ファンには見逃せない美術館です。





<北のモナ・リザ>とも呼ばれる人気作、
フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」(1665年頃)

小説を原作にした映画もヒットして
フェルメールブームの要因の一つとなっているようです。

なんとも艶かしいクチビル、少女の顔が
スカーレット・ヨハンソンに見えてしまう
映画が大好きなまるみです。

フェルメールの顔は、コリン・ファースの顔を
思い浮かべてしまいます。





「デルフトの眺望」は、フェルメールの数少ない風景画。
フェルメールが生まれた街がデルフトです。
この作品がフェルメールを有名にしたといいます。

「世界でもっとも美しい絵」と表すのは作家プルースト、
小説「失われた時を求めて」にも登場します。





「テュルプ博士の解剖学講義」は、レンブラントの作品。

17世紀のオランダでは、解剖学講義は社交イベントで、
一般市民も入場料を払って見学したそうです。

まるみは、お金をいただいても見たくないですね。





2012年6月30日~9月17日 東京都美術館
9月29日~2013年1月6日 神戸市立博物館
日本でもこの美術館の作品を観ることができます。





この美術館の建物は、ブラジル総督だった
ヨハン・マウリッツの私邸として17世紀に建てられました。
コレクションは国王ウィレム1世のものです。

写真撮影OK、親しみやすい美術館です。

オランダ・ハーグ

2006.5.5
 
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マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」

2012-04-26 00:40:33 | 春らんまんオランダ・ベルギー
20世紀を代表する文学作品、
壮大な「時」のドラマのマルセル・プルーストの
「失われた時を求めて」を読破したのは、
今から10年も前のことです。

400字詰目の原稿用紙1万枚に及ぶ作品、
文庫本のページ数にして5千ページを超えるものです。
(ちくま文庫から出版されている井上究一郎氏の訳本で10冊)

腱鞘炎の悪化により幼児教室の講師の仕事を辞めたのを機会に
この大作にチャレンジしたのです。

ブルジョワの社交界、貴族社会、芸術家の存在証明、
そして、同性愛も重要なテーマの一つ。

挫折するのがイヤで必死で読んだものです。
(長文で読みにくい箇所があります)

この小説の中にフェルメールの「デルフトの眺望」が登場します。

小説家ベルゴットが展覧会でこの絵を見て、
「小さな黄色い壁のように絵の具をいくつも積み上げて
文章そのものを価値あるものにしなければならかったんだ」
そう話ながら発作を起こし、そこで亡くなるのです。

作者プルーストはパリの展覧会で鑑賞し、
「世界で一番美しい絵」と評したその絵を読破後、
まるみも観る機会に恵まれました。

苦労して読んだその本を読破して良かったと思ったのはその時でした。

「ああ、これがあの…」

本当に素晴らしい絵で、その場を立ち去るのが惜しいくらいでした。
本を読まなくてももちろん惹きつけられる絵なのですが、
この感動を得るために読んだのかもしれないと思えました。

ムダなことはない、何かに繋がっていくのだとしみじみ感じます。

本とも出会うタイミングがあって、チャンスを逃すと
読む機会のないまま終わってしまいます。
旅や日常をさらに思い出深いものにするためにも
本を読むことも大切だと思っています。

フェルメールの「デルフトの眺望」は、
オランダのマウリッツハイス王立美術館にあります。
ご紹介しましょう。
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