まるみのあっちこっち巡り

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隠れキリシタンの里を訪ねる

2012-04-08 00:17:18 | お出かけ 九州・沖縄

平戸島の中央に位置する紐差の丘に建つ
白い天主堂が、紐差カトリック教会です。

東洋でも屈指のロマネスク様式といわれるだけあり、
車からも目にとまるほど立派なものでした。

旧浦上天守堂が原爆で倒壊し、再建されるまでの間、
日本で最大の教会堂であったといいます。





その教会の手前に立派な鳥居のある
神社があったりします。





平戸市根獅子(ねしこ)地区は
隠れキリシタンの里といわれ、
弾圧の時代も信仰が続けられていたところです。





平戸切支丹資料館は、納戸神や踏み絵など
隠れキリシタンの資料を展示する資料館です。

宣教師のいない年月は、信者を正統な
キリスト教信仰から孤立させてしまうこととなり、
独自の宗教を創りあげてしまいました。

人々がいかに堅く口を閉ざし、
秘密を守ったかは近くの生月と根獅子における
信仰様式の違いにも顕著にあらわれているそうです。





資料館の近くの小高い丘の上にはマリア像。





水仙の香りに包まれて立つマリア像のその先には、
大量の殉教者を出した根獅子ヶ浜。





白い砂浜、静かな青い海、平和を絵に書いたような場所。

徳川時代からの禁圧に耐え、信仰を守り続けた
「隠れキリシタン」の聖なるご神体は、
400年の時を経て大切に隠され、
礼拝されているそうです。

長崎県平戸市

2012.3.4
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