まるみのあっちこっち巡り

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映画 ヘルプ 心がつなぐストーリー

2012-04-11 00:54:01 | 映画(劇場鑑賞)
1960年代に出版された一冊の本「ヘルプ」
アメリカ南部を舞台にしたベストセラー小説が
原作のこの映画が、全米でヒットしたのは
口コミ効果といいます。

差別やイジメを扱っている作品であるのに
暗い気持ちにならず、笑ったり、前向きに生きなくてはと
元気までもらえるような演出になっています。

とにかくキャスティングが最高
女優陣が頑張っています。

アカデミー賞には3人の女優がノミネート、
受賞したのは、オクタヴィア・スペンサーの助演女優賞。
料理上手で毒舌家のミニーを演じています。

W主演のヴィオラ・ディヴィスは、子育てのプロ、
エイビーリーンを演じています。
<ダウト~あるカトリック教会で~>や
<ものすごくうるさくてありえないほど近い>など
目にいっぱいの涙をためて哀しみに耐える姿が印象に残ります。

その憂いのある目をして言います。
「母もメイド。祖母も家事をする奴隷だったわ…」と。

もう一人のノミネート、ジェシカ・チャスティン、
天真爛漫な彼女の演技もやはり印象的

そして、彼女たちを応援したくなるのは、
婦人会のリーダーを演じるプライス・ダラス・ハワードが
イヤ~な女を演じきっているからでしょう。
シニカルな表現の中にもユーモアがあるから笑いに変えられるのです。

そして、ファッションも見逃せないポイントの一つ。
エレガンスでカワイイ

勇気を出して行動を起こせば
賛同してくれる人もいて、やがて大きな力となって、
時代を変えることができるかもしれないと
怖いもの知らずで立ち向かっていけるのは女性かも

エンディングの音楽と映像がノスタルジックで、
さらに印象深いものになっています。

ヒューマントラストシネマ渋谷

2012.4.5
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