堀割がめぐる金堂集落に白壁土蔵や舟板張りの
屋敷がそここに立ち並ぶ五個荘の街並みを歩きます。

「ぷらざ三方よし」のバス停から5分程歩くと
近江商人屋敷のある金堂地区に出ます。

金堂の街並みが国の重要伝統的建造物群保存地区に
選定されたのは平成10年12月25日のことでした。

近江商人屋敷を見学することにしましょう。
湖国が生んだ作家外村繁氏の生家でもあり、
外村繁文学館ともなっています。

明治28年に分家、東京日本橋と高田馬場に
呉服木綿問屋を開き、活躍したそうです。

五個荘商人の本宅として、
大きな主屋や蔵・広い水屋(台所)
昔のままの風呂場も残っています。

勝元宗益作の趣のある庭も良かったのですが、
蔵を守る<守護狸>が印象深いものでした。

お正月の遊具が展示されていました。

普段の生活は質素であっても晴れの日には、
お金をかけていた暮らしぶりが、
こうした晴れ着からもわかるようです。

2階からの風景です。

蔵は第一回芥川賞候補ともなった外村繁氏の文学館。
近江商人の生活を赤裸々に探った私小説作家の
外村繁氏は近年特に高い評価を
受けているそうです。
滋賀県東近江市
2016.1.10