お正月の歌舞伎座公演は、豪華な役者さんが揃います。
新年の幕開きらしい演目で華やかな舞台となるので、
風邪など絶対にひいてなるものかと過ごしていました。
前日までは、にっぽん丸の「オペラクルーズ」を楽しみ、
オペラを少しばかり勉強したところでもありました。
芸術の最高峰と娯楽の最高峰にして
文化の極みとも評されるオペラと歌舞伎を
年明け早々に楽しむとは贅沢の極みです。
久し振りにイヤホンガイド(700円)も借りて、
自分では気づきにくい点なども聞くことができて、
より理解も深まることもできました。
夜の部の演目はこちらになります。
『義経腰越状』では、松本白鸚さんが
初役とは思えぬ大の酒好き五斗兵衛を演じられ、
愉快な一幕を楽しみました。
『連獅子』では、親獅子に市川猿之助さん、
子獅子に市川團子さんと能の「石橋」をもとに親子の
激しくも暖かい情愛を描く一幕で、歌舞伎舞踊の代表作、
勇壮な獅子の豪快な毛振りに感激
『鰯売戀曳網』は、三島由紀夫が描いた人情味あふれる喜劇。
鰯売りの叶わぬ恋の結末にほっこりしました。
おおらかで、笑いに包まれたお話がお正月にピッタリ。
それにしても七之助さん、凛として美しかったわ。
良いものを見させていただきました。
出演:松本白鸚/中村芝翫/市川猿之助/中村勘九郎他
歌舞伎座
東京都中央区銀座4-12-15
2020.1.15