偕楽園の中にある素朴で優雅な「好文亭」
その建設位置から意匠に至るまで、
斉昭公が自ら定めたといわれています。
斉昭公はここに家臣や領民を招き、
詩歌や養老の会を催したとか。
創建時の建物は1945年の空襲により全焼し、
1955年から3年を費やし復元されました。
「好文」とは梅の異名のことです。
「学問に親しめば梅が咲き、
学問を廃すれば咲かなかった」という
故事にもとづいて斉昭公が名づけました。
木造二層三階建ての好文亭本体と
木造平屋造りの奥御殿から成ります。
奥御殿は、10室ある藩主婦人などの
休養の場ですが、城中で出火した場合の
備えの場とも言われています。
季節の移ろいを楽しめる襖絵も見事で、
藩主婦人が休養するに相応しい
優雅さも醸し出しているようです。
まるみは、丸窓が好きなのです。
近くに千波湖、遠くに筑波山を望む絶景を
斉昭公も愉しまれたことでしょう。
茨城県水戸市常盤町1-3-3
偕楽園内
2023.2.20
※偕楽園の入場料とは別に観覧料がかかります。