四角形を基本とする単純な形の今治城。
築城工事が容易になり、城内の土地を広く
確保できるなど、効率的な城づくりや
平時の生活に適した形になっているのです。
瀬戸内海に面した愛媛県今治市、
今治城は海に面して築かれており、
瀬戸内海を監視する
役割があったと考えられます。
内堀・中堀・外堀の三重の水堀で囲う
広大な城であった今治城は、
日本屈指の海城でした。
水路で今治港につながっている今治城の堀には、
海と川の生きものが同居する全国的にも
大変珍しい環境になっています。
石垣には白くてつやのある石が混じっています。
これは大理石で、石垣に使用されるのは珍しいことです。
所々に空いている穴は貝が空けたもので、
海岸にあった石が使われていたということでしょう。
駐車場の隣に観光案内所があり、
ガイドをお願いしてじっくり
お話を伺いました。
今治城の正門にあたる鉄御門は、
最も堅固は枡形虎口の門で、
格式の高い城にしかない特別な門。
1602年、築城の名手として名高い藤堂高虎が、
約6年の歳月をかけて完成させた今治城。
天守の観覧は、一般520円、18歳未満無料。
しまなみ海道から四国への玄関口。
今治のシンボル、今治城からの眺望は最高。
晴れていたらと思うと残念ですが、
この日の天気予報は雨、
見学中はラッキーにも雨が止みました。
現在の今治城跡は、かつての内堀以内の範囲。
明治初期に廃城、破却が進みましたが、
城の中心部の内堀や石垣はほぼ完全に遺っており、
現在では天守や櫓・城門などの再建が進み、
雄大な城郭の姿を見せています。
再建された御金櫓、山里櫓、武具櫓も
見学することができ、それぞれが、
現代美術館、古美術館、ビデオ放映など
見応えのあるものでした。
愛媛県今治市通町3-1-3
2023.4.29
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