まるみのあっちこっち巡り

ー32,000枚を超える写真とともに綴るお出かけブログー

今治市 村上海賊ミュージアム

2023-09-14 00:36:17 | お出かけ 四国



宣教師ルイス・フロイスをして
“日本最大の海賊”と言わしめた能島村上氏。
海賊衆の実態が貴重な古文書や
出土品から明らかに。







ミュージアムがあるのは、しまなみ海道の大島。
四国から行くとしまなみ海道大島南ICから約10km。

しまなみ海道をサイクリングするのが目標の1つですが、
今治城を出ると大雨に見舞われ、視界も悪く、
風にあおられるサイクリングの困難さを
車から垣間見るだけで目標から外そうと思うのでした。







村上海賊は、14世紀中頃から瀬戸内海で
活躍した一族で、後世には三島村上氏などと呼ばれ、
能島・来島・因島に本拠をおいた三家からなり、
連携と離反を繰り返しつつも互いに
強い同族意識を持っていました。

海の難所である芸予諸島で育まれた
海上機動力を背景に、戦国時代になると
瀬戸内海の広い海域を支配し、
周辺の軍事・政治や経済の動向をも左右しました。







屋外に展示されている小早船と繋船石
村上海賊の機動力として活躍した小早船の復元船と、
博物館近くの戸代鼻沖の海底から引き上げられた
巨大な繋船石が展示されています。

特に村上武吉の時代には、周辺の戦国大名たちと
時に有効関係、時に敵対・緊張関係となりながらも、
独自の姿勢を貫いたのだそうです。







小説「村上海賊の娘」本屋大賞受賞記念レリーフ

地元特産の大島石で創作。
記念写真スポットとして人気だそうですよ。







「海賊」と聞けば、無法者のイメージですが、
展示室をめぐるとマイナスイメージで
語られなかった時代があったと
気づくことでしょう。







ミュージアムの1階はショップと
カフェテリア、ライブラリー&講座室、
2階が常設展示室、3階が展望室です。







平時には瀬戸内海の水先案内、海上警護、
海上運輸など、海の安全や交易・流通を担う
重要な役割を果たした村上海賊。







目の前には宮窪瀬戸に浮かび野島城跡。
足元には空から見た芸予諸島が広がります。
村上海賊の海域を探してみましょう。

愛媛県今治市宮窪町宮窪1285

2023.4.29


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