’08/09/03の朝刊記事から
殺害 クレーンに宙吊り
愛知の経営者 首にワイヤ、殴打の跡
1日午後9時ごろ、愛知県一宮市大赤見市場地下屋敷の「仲孝工業所」の工場内で、経営者の仲島孝治さん(57)がワイヤを首に二重に巻かれクレーンにつり下げられているのを大学生の長男(19)が見つけ119番した。
病院に運ばれたが、間もなく死亡が確認された。
額や下あごに長さ3ー6センチの鈍器で殴られたような深い傷があり大量に出血していたことから、県警捜査一課と一宮署は殺人事件と断定した。
直前に長男の携帯電話に「工場に来い」「いいものを見せてやる」などと聞き覚えのない男の声で複数回電話があったといい、県警は男が事件にかかわったとみて行方を追っている。
調べでは、長男への電話は、着信履歴から仲島さんの携帯電話からだったと判明。
電話は見つかっておらず、何者かが襲った後に携帯電話を使い長男にかけたとみられる。
工場に物色の跡はなく、県警は仲島さんに恨みを持つ者の可能性が強いとみて、トラブルがなかったか調べている。
県警によると、仲島さんと長男は1日午後4時まで工場で作業し、その後長男は外出した。
長男が発見した時、仲島さんは工場天井に据え付けられたクレーンの先、高さ約2メートルからつり下げられていた。
襲われた後に吊り下げられたとみられる。
鉱業所は金属加工をしており従業員は1人。
仲島さんは工場隣の自宅に母親と同居。
近くの別宅に妻と長男、妻の母親が住んでいた。
撮影機材
Kodak DC4800
’08/08/22の朝刊記事から
タイで殺人容疑 2邦人に逮捕状
【バンコク21日共同】タイの首都バンコクに長期滞在していた岐阜県出身の棚橋貴秀さん(33)が今月5日から行方不明になっている事件があり、タイ警察は21日、殺人容疑で、棚橋さんの知人でいずれも30歳の日本人の男2人の逮捕状を取った。
棚橋さんのアパートの監視カメラに写った姿や、携帯の通話記録などから断定した。
タイ人の共犯者もいるとみて捜査している。
2人は愛知県在住の森宏年容疑者と大阪府出身の浦上剛志容疑者で、既にタイを出国、日本に帰国しており、タイ警察は日本側とも協力して行方を追っている。
また、タイ中部の国立公園付近で9日に発見された遺体が、歯の治療状況などから棚橋さんであるとの見方を強めており、DNA鑑定などで最終確認する方針。
棚橋さんの銀行口座からは事件後、バンコクと名古屋市内で計約75万円が引き出された。
棚橋さんはインターネットで為替や株の取引をしながらバンコクに長期滞在、こうした生活を紹介する「外こもりのススメ」という本を先月出版したばかりだった。
’08/07/24の朝刊記事から
知人の男3人逮捕
函館港遺体 強盗殺人容疑で
【函館】函館市海岸町の無職清水裕久さん(46)が函館港内の海上で22日に遺体で見つかった事件で、函館署は23日、強盗殺人の疑いで、清水さんの知人の同市宮前町、無職森清文(32)、同市高盛町の自営業本間正美(48)、同町の漁業野崎俊(21)の3容疑者を逮捕した。
調べでは、3人は金を奪おうと、22日午前零時半から同2時ごろまでの間、清水さん方や同市若松町の函館港岸壁付近で、殴るけるなど集団で暴行を加えた上、同港内の海中に突き落として水死させた疑い。
清水さんの遺体は肋骨が折れ、顔面や頭部に打撲痕、裂傷などが複数あるなど、激しい暴行のあとがあった。
清水さんと3人はかつての職場の同僚。
森容疑者が清水さんに嫌がらせをされたと言いがかりを付け、犯行を共謀したとみられる。
調べに対し、3人のうち2人は「警察に通報されないよう、殺すために海に落とした」と容疑を認めているが、1人は「暴行に加わっていない」と否認しているという。