Kodak DC4800
'07/09/27の朝刊記事から
力士急死 「金属バットで殴った」
兄弟子に親方指示
大相撲の時津風部屋の力士、時太山(ときたいざん)=当時(17)、本名斉藤俊(たかし)さん=が兄弟子から暴行を受け、死亡した問題で、兄弟子の1人が「金属バットで斉藤さんを殴った」と愛知県警に話していることが26日、分かった。
金属バットの使用は、斉藤さんが死亡した6月26日当日のしごきや暴行の際だったとみられ、県警は経緯などを詳しく捜査している。
調べでは、時津風親方も斉藤さんが部屋から抜け出したことについて腹を立て、死亡前日の6月25日に部屋に連れ戻された斉藤さんを「ビール瓶で額を殴った」と暴行を認めているという。
親方はその際、兄弟子らに「かわいがってやれ」などと指示し、4人前後が斉藤さんを取り囲んで暴行。
翌26日午前には斉藤さん一人を狙った執拗なけいこが行われた。
この間に、兄弟子の一人が金属バットを持ち出し殴ったという。
県警は、遺体の状況から、鈍器の一撃で致命傷にならなかったとみているが。集団による暴行がエスカレートして、斉藤さんの死亡につながったと判断している。
時津風部屋 無断で火葬準備
斉藤俊さんが急死した直後の6月26日夕、時津風部屋が遺族に無断で斉藤さんを火葬にする準備をしていたことが26日分かった。
遺族の同意を得ずに火葬することは異例で、新潟県に住む遺族からは「暴行の痕跡を隠そうとしたのではないか」という批判の声が上がっている。
遺族によると、同月26日午後4時ごろ、愛知県の葬儀業者から斉藤さんの実家に電話があり「現地で火葬にして新潟へ届けたい」などと言われたという。
遺族が抗議したため、火葬は見送られた。