’08/06/20の朝刊記事から
ダビング10 来月実施
補償金は議論分離 五輪にらみ決着
情報通信審議会(総務相の諮問機関)の専門委員会が19日開かれ、地上デジタル放送番組をDVDなどに録画できる回数を、現行の1回から10回にする新ルール「ダビング10」を、7月5日めどに実施することを決めた。
著作権料に当たる私的録画補償金の対象機器の拡充を訴えていた著作権団体側が、ダビング10の実施とは切り離して補償金問題を議論することを提案。
消費者不在で繰り広げられていたダビング10問題は、著作権団体が譲歩し、当初予定の6月2日から約1カ月遅れの北京五輪前の実施で決着した。
審議会の決定を踏まえて、放送事業者とメーカーなどでつくる「デジタル放送推進協会」は今後、正式な実施日を決める。
ダビング10は1世帯3人の家庭で、家族がそれぞれDVDや携帯音楽プレーヤーなど3種類の機器で番組を楽しめることを想定して回数が決められた。
今後発売されるDVDレコーダーはダビング10対応となるが、既に発売されているレコーダーでも、ソフトウエアを更新すれば対応可能となる機種がある。