「こども&おとなの8・15平和祈祷集会」
今回は「教会は平和を造れるのか?~戦時下のキリスト教とわたしたち~」とのテーマで講師に永井満先生(日本自由メソヂスト教団岩屋教会牧師)を迎えて行われた。こども&おとな合わせて58名が集った。講演ではまず戦後に出されたキリスト教諸教団・団体7つ(日本基督教団、日本基督改革派、日本バプテスト連盟、日本基督教会、日本バプテスト同盟、日本ナザレン教団、日本福音ルーテル教会、日本キリスト協議会、沖縄バプテスト連盟、日本福音キリスト教会連合)の戦責告白が簡潔に紹介され、その中で最も早い「第二次大戦下における日本基督教団の戦責についての告白」でも、敗戦後20年もかかって出された、なぜそのように遅れたのかという切り口から本論に入った。そこには、戦争という時代の中に生きた先達でないと分からない苦悩、苦痛があった。あの時代に生きていたら戦争反対と抵抗することもできない現実があり、しかたなかったなどの複雑な体験者の思いがあったとも説明。しかしその大きな問題は、最初に出された戦責告白に「戦争を神の摂理として受けとめる信仰理解」に問題があったと指摘した。戦争は摂理だったと言い切れば過去の過ちに目をつぶり、そこで論議が終わってしまう。また、戦時下のキリスト教会がときの政府の要請を受け入れて「国民儀礼実施を求める教団通達」(皇居遙拝、国歌斉唱、先勝祈祷等)を公認・奨励したその背景に、明治以降のキリスト教が「社会から受け入れられたいという意識、マイノリティーからメジャーになり公認されたい、一つ教団教派となっていきたい」という強い意識が働いていたとも語られた。講演を聴きながら、今の教会や私たちに、キリストに従うことよりも、神ならざる世の権威に従っていくそのような意識や働きが内外にないかどうかが問われ、主告白・キリストのみを主として従っていく信仰を培っていかねばと強く思わされた。(シモン)
今回は「教会は平和を造れるのか?~戦時下のキリスト教とわたしたち~」とのテーマで講師に永井満先生(日本自由メソヂスト教団岩屋教会牧師)を迎えて行われた。こども&おとな合わせて58名が集った。講演ではまず戦後に出されたキリスト教諸教団・団体7つ(日本基督教団、日本基督改革派、日本バプテスト連盟、日本基督教会、日本バプテスト同盟、日本ナザレン教団、日本福音ルーテル教会、日本キリスト協議会、沖縄バプテスト連盟、日本福音キリスト教会連合)の戦責告白が簡潔に紹介され、その中で最も早い「第二次大戦下における日本基督教団の戦責についての告白」でも、敗戦後20年もかかって出された、なぜそのように遅れたのかという切り口から本論に入った。そこには、戦争という時代の中に生きた先達でないと分からない苦悩、苦痛があった。あの時代に生きていたら戦争反対と抵抗することもできない現実があり、しかたなかったなどの複雑な体験者の思いがあったとも説明。しかしその大きな問題は、最初に出された戦責告白に「戦争を神の摂理として受けとめる信仰理解」に問題があったと指摘した。戦争は摂理だったと言い切れば過去の過ちに目をつぶり、そこで論議が終わってしまう。また、戦時下のキリスト教会がときの政府の要請を受け入れて「国民儀礼実施を求める教団通達」(皇居遙拝、国歌斉唱、先勝祈祷等)を公認・奨励したその背景に、明治以降のキリスト教が「社会から受け入れられたいという意識、マイノリティーからメジャーになり公認されたい、一つ教団教派となっていきたい」という強い意識が働いていたとも語られた。講演を聴きながら、今の教会や私たちに、キリストに従うことよりも、神ならざる世の権威に従っていくそのような意識や働きが内外にないかどうかが問われ、主告白・キリストのみを主として従っていく信仰を培っていかねばと強く思わされた。(シモン)