主日礼拝宣教「寄留の民として」 出エジプト記23章1~9節より
この箇所は、神とイスラエルの民との間に交わされた「契約の書」の一部でありますが、先週まで読んだ十戒をさらに詳細なかたちで示したもので、法廷や訴訟等について記されています。私たちに何が語りかけられているのでしょうか。
先日、靖国神社への合祀の取り下げを願う訴訟の判決がありました。これは戦時中、国のために働いて戦死したということで強制的に靖国神社に合祀され、英霊として祀られたクリスチャンや仏教徒の方々の遺族が原告となって合祀を取り消してほしいと訴えた裁判です。200人位が傍聴券を求めて抽選となりましたが今回は法廷には入れませんでしたが。判決は原告遺族家族の訴えを全面的に退ける不当な判決で、個々人の思想信条を侵害したことにはならないというものでした。遺族の心からの願いがあの自衛官合祀訴訟と同様、また踏みにじられた結果となりました
今年から裁判員制度がいわば見切り発車的に実施されようとしています。裁判の迅速性、庶民感覚をもった裁判、開かれた裁判などと謳われていますが、裁判員に選ばれた者は大抵断れない、なかば強制的であります。思想信条の上で、いのちの尊厳に関わる死刑判決には関われないという意見もそこでは通用しません。今日の2節に「法廷の争いにおいて多数者に追随して証言し判決を曲げてはならない」とありますが、説得力や影響力の大きい裁判員に他の裁判員もつい同調し、流さてしまうと客観性が損なわれる等の問題も起こりかねません。この制度についてはまだまだ十分に審議される必要を感じますが、いつその制度に関わらなければならなくなるのか分からない現状に於いて、今日のみ言葉は私たちに大切なことを教えてくれます。
この箇所は、神とイスラエルの民との間に交わされた「契約の書」の一部でありますが、先週まで読んだ十戒をさらに詳細なかたちで示したもので、法廷や訴訟等について記されています。私たちに何が語りかけられているのでしょうか。
先日、靖国神社への合祀の取り下げを願う訴訟の判決がありました。これは戦時中、国のために働いて戦死したということで強制的に靖国神社に合祀され、英霊として祀られたクリスチャンや仏教徒の方々の遺族が原告となって合祀を取り消してほしいと訴えた裁判です。200人位が傍聴券を求めて抽選となりましたが今回は法廷には入れませんでしたが。判決は原告遺族家族の訴えを全面的に退ける不当な判決で、個々人の思想信条を侵害したことにはならないというものでした。遺族の心からの願いがあの自衛官合祀訴訟と同様、また踏みにじられた結果となりました
今年から裁判員制度がいわば見切り発車的に実施されようとしています。裁判の迅速性、庶民感覚をもった裁判、開かれた裁判などと謳われていますが、裁判員に選ばれた者は大抵断れない、なかば強制的であります。思想信条の上で、いのちの尊厳に関わる死刑判決には関われないという意見もそこでは通用しません。今日の2節に「法廷の争いにおいて多数者に追随して証言し判決を曲げてはならない」とありますが、説得力や影響力の大きい裁判員に他の裁判員もつい同調し、流さてしまうと客観性が損なわれる等の問題も起こりかねません。この制度についてはまだまだ十分に審議される必要を感じますが、いつその制度に関わらなければならなくなるのか分からない現状に於いて、今日のみ言葉は私たちに大切なことを教えてくれます。