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教会設立73年 都会と下町とが交差する大阪のどまん中にある天王寺のキリスト教会 ぜひお立ち寄りください!

光は闇の中に輝いている

2011-12-25 20:12:03 | メッセージ
キャンドルサービス宣教  ヨハネ1章4~5節 

ここに救い主イエス・キリストのご降誕を記念し、キャンドルライトサービス(燭火礼拝)を共に持つことができます幸いを感謝いたします。
先ほどより旧約聖書の救い主の預言、受胎告知、降誕、天使と羊飼い、占星術の学者たちの場面を朗読し、讃美をささげるキャンドルライトサービスが持たれています。毎年この同じ聖書の個所と賛美歌が歌われるのですが。年に一度、それも年の瀬にこうして改めて主の救いの始まりを聞いて賛美する時に、不思議と新鮮な感動が与えられます。

今年もクリスマスカードを多くの方々から戴きましたが。カードにはだいたい例年だと「今日ダビデの町にあなたがたのために救い主がお生まれになった」とか、あるいは「いと高きところには栄光、神にあれ、地に平和、御心に適う人にあれ」などクリスマスの聖書の言葉が書かれているものなのですが。今年多かったのは「光は闇の中に輝いている」というみ言葉でありました。ご承知のとおり今年はあの未曾有の3.11東日本大震災と原発事故が起こり、いまだに終結せず、多くの被災者の方々が不安と恐れ、先行きの見えない中で、ほんとうに私どもにはとても想像しがたい過酷な日々を過ごしておられますが。台風や水害もありました。
この世界の人々の救い主として来てくださった、まことの光であられるキリストは、闇のような中におかれている方々の思いに必ずや寄り添い、共にあゆんでいてくださる。そんな祈りと願いが、そこに込められているように思えます。

私は、今年を象徴する一文字について当初、震災で多くの方の命が失われたこと。又、その大きな出来事から被災地の方がたが懸命に「生きよう」されるお姿に感銘を受けたものですから、今年は「命」という言葉が選ばれるのではないかと考えておりました。しかし「絆」という言葉が選ばれたのですね。
核家族化や高齢化が進み、親族や近隣、地域社会といった人と人とのつながりが希薄となってゆく世相の中で起こった、あの震災。辛く悲しい出来事ではありますが、それは「人はひとりでは生きていけない」ということを思い起こさせ、つながって生きることの豊かさ、暖かさを教えてくれました。暗い出来事の只中にあって「決して独りではない」という強いメッセージ、「絆」が命の力となっている。私どもの命はたった一つのかけがえのないものだといえますが、その「命は、つながっている」ということであります。

もう一度、ヨハネによる福音書1章4節~5節をお読みいたします。(口訳聖書が適訳)
「この言に命があった。そしてこの命は人の光であった。光は闇の中に輝いている。暗闇はこれに勝たなかった。」この言とはイエス・キリストであります。神の言が受肉した。
聖書は「イエス・キリストに命があり、その命であるキリストは人の光」だと語ります。
神の御子イエス・キリストが救い主としてこの世にお生まれになられたクリスマス。
それを記念しこうしてキャンドルライトサービスの時を持っておりますが。この暗闇にキャンドルの灯が照り輝くように、キリストにこそ、まことの命をもって人を照らす光なのであります。このキリストを信じ、受け入れ、キリストとつながって生きる時、まことの命によって生きる者とされるのであります。キリストは暗闇のうちにある人にまことの命と希望を与える光なるお方であります。

「光は暗闇の中で輝いている」と記されてあるように、暗闇が深ければ深いほど、その光は輝きをまして人を照らすのであります。そして何よりもあり難く、心強いのは、「暗闇は光に勝たなかった」、どのような闇の勢力であっても、光であられるキリストに打ち勝つことができなかったというのであります。その私たちのための勝利、すなわち完全な救いは、キリストの十字架の贖いによって完全に成し遂げられました。神は今、この「救いの光」という素晴らしいプレゼントを私たちに差し出して下さいます。

今日このように共にキャンドルライトサービスに与り、キリストが今助けを必要としているすべての人々のもとに、救い主として、まことの光としておいで下さったことを聖書から聞きました。本日初めていらっしゃった方もここにおられるでしょう。ぜひ、神の独り子イエス・キリストを心にお迎えし、新しい人生を始めて戴きたいとお勧めいたします。まことの光によって希望の光を灯された人は、そのともし火の光を身近な隣人一人一人と一緒に共に分かち合うべく、今希望の灯を必要としている方々のもとへ、と遣わされてまいりましょう。そこに真実の絆が結ばれてゆくことを願い祈ります。

クリスマス、すべての人々に与えられた神さまからの愛の贈りもの。「栄光がいと高き天にありますように、地には平和」が、すべての人々のうえに臨みますように。メリークリスマス!主イエスのご降誕を心からお祝いいたします。
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