人に道訊いてわかりぬ実南天
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メギ科の常緑低木。
晩秋から冬にかけて茎の先に小球状の赤い実が熟す。
そのため、秋の季語とする歳時記と、冬の季語とする歳時記
とがある。
白い実のものもある。
白河の関から一町の所に(伝)一町仏があるというので歩い
たが、入る路地が分からず人に訊いた。
教えられた通りに行くと、分かりにくい小さな表示の路地を入
り、人の家の庭のようなところを通った。
そこに南天の実が真っ赤に熟れていた。
畑道を通って行くと道が無くなっていた。
やむを得ず滑りやすい山の急斜面を登ると、すぐにコンクリ
ートの柱に囲われた石碑が見つかった。
一番右の小さな石碑が「一町仏」と伝えられてきた中世の
供養塔で、阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」が彫られている
という。
中庭に白南天の活けてあり
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