俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

枯芒

2018-12-14 | 俳句・冬・植物




昼の日に燦と輝け枯芒




にほんブログ村





穂も葉も枯れつくした芒をいう。







枯れた穂が風に吹かれている姿もまた趣がある。







清少納言は芒を『枕草子』で、「冬の末までかしらの白くおほ

どれたるも知らず、昔思ひいで顔に風になびきてかぎろひ立

てる、人にこそいみじう似たれ」と書いて、老人の白髪が乱

れ、風になびいている姿になぞらえた。







芭蕉は、〈ともかくもならでや雪の枯尾花〉と『奥の細道』の旅

の後、江戸に戻って詠み、運命にまかせた自分の境涯をし

みじみと感じている。







枯芒が沢山見られた。

枯れてはいるが、それでも昼の日差しにきらきらと輝けと言っ

てやりたかった。






ふつふつと旅心湧き枯芒




にほんブログ村





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする