俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

菰巻

2018-12-17 | 俳句・冬・人事




束の間の朝の日差しや菰巻に




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「菰巻」は、江戸時代から大名庭園で行われてきたとされる

害虫駆除で、マツカレハの幼虫を除去する方法の一つを

いう。








これに対し、「藪巻」は雪折れのおそれのある低木や竹など

を、むしろや縄で巻いて損傷を防ぐものをいう。







松の木に短い幅で巻かれているのが菰巻で、低木などの

上から下までぐるぐる巻きになっているのが藪巻なので、

混同しないようにしたい。







福島県白河市の南湖を訪れた。

湖の水は工事のため抜かれていて、涸れた湖のようになっ

ていた。







その湖畔の松に菰巻がされていた。

初めは曇っていたが、束の間の朝日が菰巻に差していた。






菰巻の松の連なる湖畔かな




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